2017年は新年を迎えても番州北部と言わず兵庫北部は雪不足のようで、多くのスキー場はオープン出来ない状態が続いているようだった。どれくらい少ないのか逆に興味が湧いて、展望の良い山から眺めることにした。そこで向かったのが一山だった。1月7日のことで、朝から澄んだ青空の広がる日だった。その快晴は兵庫全域のようで、旧一宮町に入っても空に雲は見られなかった。阿舎利集落から登ろうと集落に通じる車道に入るも、路面に雪は見られなかった。その状態は集落に着いても同じで、その先の阿舎利林道を見ても雪は路肩に少し見るだけだった。その状態なら林道をけっこう走れるのではと思えてきて、それなら一山だけでなく阿舎利山も登ってしまおうと考えが変わった。そこでどちらの山も最短距離となる登山口から登ることにした。先に目指したのが阿舎利山で、標高950mの阿舎利峠まで林道を走ることになった。さすがに日陰には雪が見られたが、それも数センチ程度だった。但し日陰は地表が凍っており、どの水溜まりも氷になっていた。それもスタッドレスタイヤのおかげでスムーズに走れて、希望通り阿舎利峠に着くことが出来た。その阿舎利峠は陽射しをいっぱい受けているとあって、雪はほとんど見られなかった。そして阿舎利山へと向かった。その阿舎利山も山頂中でも5センチ程度の積雪しかなく往復2時間で終了した。その間に雲のほとんど見られなかった上空に薄雲が広がり出していた。どうやら午後は曇り空に変わりそうだった。阿舎利峠を後にすると阿舎利林道を引き返した。そして一山に近づける作業道に入った。その作業道も雪は少なかったが、轍の深い所がけっこうあり、車底をこすらないように慎重に走った。それも登山口が間近になったとき、一段とえぐれた轍が現れて、作業道を走るのはそこまでとした。もう登山口まで100mも無かったので問題は無かった。少し戻って路肩の広くなった所に駐車とした。そこからの一山ハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。林道終点登山口から登山道に入っても暫くは雪の無い状態だった。これは阿舎利山と同様に楽に山頂に向かえると思っていたところ、トラバース道となった辺りで倒木が増えてきた。間伐によるものと思われたが、倒木を越えて行くのは少々面倒だった。またその辺りはコースが少し分かり難くなっていた。それでもポツリポツリと見える赤テープに近づくうちに、正しいコースを登るようになった。山頂手前はススキ帯を登るのだが、そこは少し積雪があり、多いところで10センチほど積もっていた。そこを登りきるともう山頂だった。登山口から30分しかかかっていなかった。その山頂は陽当たりが良いため、地表は半分ほど現れていた。雪のある所も2、3センチ程度しか積もっていなかった。雪は本当に少ないようだった。好展望の山頂から見える山並みも、はっきり白いのは氷ノ山、鉢伏山、赤谷山、三室山と僅かで、その他の千メートル峰は黒々とした姿だった。もう上空まで薄雲が広がっていたが、まだ陽射しを受けることがあり、風がほとんど無いこともあって過ごし易い山頂だった。視界も良く澄んでおり、北東方向には丹後半島の山まで見えていた。十分に展望を楽しむと、往路をすんなりと戻った。例年なら雪深い季節なのに、半日程度で千メートル峰を二山登ってしまったことに何となく違和感を覚えながら帰路についた。
(2017/1記)(2020/3写真改訂) |