TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編 
 
一山    ひとつやま 1064.6m 宍粟市
 
1/2.5万地図 : 音水湖
 
【2018年2月】 No.8 2018-21(TAJI&HM)
 
    樹林帯を抜けて山頂を見上げる  2018 / 2

 2018年に入って1月の第三週に雪山を楽しもうと東山に向かったのだが、全くと言ってよいほど雪は無かった。そこで2月の後半入って今度こそ雪山を楽しめるだろうと向かったのが東山の北隣となる一山だった。
 県道6号線を走っているときは周囲に雪は見ず、一山でも雪山は楽しめないのではと思えてきた。それが阿舎利集落への細い車道に入ると、周囲に雪を見るようになった。それも進むほどに車道上にも見るようになり、途中からは白い道を走るようになった。阿舎利集落に入ると、すっかり雪景色だった。どこまで行けるかと車を更に進めたところ、林道に入って最西端の民家が現れた先で除雪区間は終わっていた。ちょうど一山登山口の位置だった。、駐車地点は少し戻って阿舎利山の二ツ橋登山口のそばとした。まずは林道を歩いて一山登山口まで来た。そこから始まる登山道はすっかり雪に覆われている上にトレースは付いていなかったため、登山口でスノーシューを履くことにした。但しスノーシュー嫌いのパートナーは持ってきておらず、ツボ足で付いて来ることになった。そこからのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。登山道上の雪は30センチほどだったろうか。始めは山裾を歩く形だったが、最奥の民家を過ぎた先で西方向へと斜面に取り付いた。雪のためにコースは分かり難くなっていたが、目印テープが点々とあり、それを追って登った。少し登ると沢筋を歩くようになり、雪は少なくなって地肌の見えている所も現れた。それもすぐに雪の上をあるくようになり、以後は地肌を見ることは無かった。途中からコースは尾根上へと変わったが、まだ沢筋が歩き易いと思えたため、そのまま沢筋を辿った。その沢筋の傾斜が次第に増してきた。スノーシューを履いていても深く潜ることがあり、何とも登り難くなってきた。そこでトラバースして尾根筋に出た。そして再び赤テープを見るようになった。尾根筋に出てもまだ傾斜はきつく、ときに大きく潜ることがあったが、掴まる木が多くあったので厳しさは薄らいでいた。登るうちに傾斜は緩み、無理なく歩けるようになった。その尾根歩きの途中で広々とした所が現れた。そこは林道の終点位置で、そこも登山口だった。そこまで70分かかっていた。尾根歩きの続きをするのだが、登山口の急斜面が古い雪に新雪が載っている状態だったため、何度も滑り落ちてしまった。そこを過ぎると以後はさほど苦労せず歩けた。登る方向が南から南東に変わると、程なく樹林帯を抜けて前方に山頂が見えてきた。それは良かったのだが、樹林帯を抜け出たことにより風を強く受けるようになって、一気に寒さを感じながらの登りとなった。それでも一帯は伐採地とあって陽当たりが良いためか、雪は少なく20〜30センチ程度と思われた。おかげで少し踏ん張る程度で登れた。パートナーもツボ足のもかかわらず、こちらのトレースを辿れば問題無かった。また山頂が近づくほどに周囲に展望が広がり、少しはスノーハイキングらしさが出てきた。山頂に着いたときは12時になっていた。歩き始めてから2時間5分、林道登山口から55分だった。山頂には誰もおらず、トレースは全く無かった。ただ山頂の雪は少なく15センチほどだったので、好天が続けばすぐに地肌が現れそうだった。その山頂は遮る木が無いとあって風をまともに受けることになった。そこで少し離れた樹林帯に入って、そちらで休憩とした。昼食を終えると山頂に戻って周囲に目を向けたが、この日の視界はうっすらとしており、遠くは薄ぼんやりと見えるだけだった。氷ノ山はモイヤの中だった。山頂で過ごしたのは30分ほど。下山はすんなりと歩いてきた道を戻った。雪山の下山は楽なもので、ツボ足のパートナーも楽々と付いてきた。この下山で林道登山口を過ぎたとき、往路と同じく二ツ橋登山口を目指して尾根の下りを続けたが、途中で沢筋に向かわず尾根を最後まで下った。やはり尾根筋を歩くのが正しいコースのようで、易しく沢そばに下り着いた。この下山では山頂から一山登山口まで73分だったので、往路と比べるとずっと速く下って来られたようだった。やはり雪山を登り終えたときは独特の疲労感があり、幸せな感じに包まれた。そして「まほろばの湯」に立ち寄って疲れた体をほぐしたのは言うまでもない。
(2018/3記)(2020/3改訂)(2023/6写真改訂)
<登山日> 2018年2月24日 10:00阿舎利山二ツ橋登山口よりスタート/10:05一山登山口/10:15最奥の民家/11:10林道登山口/12:05〜35山頂/13:01林道登山口/13:35最奥の民家/13:48エンド。
(天気) 午前の空は薄い青空と薄い雲が空の半分ずつを占めていた。山頂が近づくと冷たい風を受けるようになった。山頂の気温は7℃ほどで、視界はうっすらとしていた。休むうちに薄黒い雲が増えてきた。ほぼ薄曇りとなった中を下山した。
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(←)
車は一山の二ツ橋
登山口の近くに止
めて、野尻阿舎利
林道を歩き始めた

 (→)
  林道は白くなって
  いたが除雪はされ
  ていた
林道の雪は一度消えた 少し先に民家が見えていた その民家の先で除雪は終わっていた 阿舎利山の峠登山口は5km先だった そこは一山コースの登山口でもあった
野尻阿舎利林道を離れて一山コースに入った コース上にトレースは無く、スノーシューを履いて歩いた コースは始め東へと、阿舎利集落の方向に戻る形になっていた
パートナーはスノーシューを履かずツボ足で付いてくる 木々の隙間から阿舎利の民家が見えていた 最奥の民家が現れた こちらは別荘風だった
民家を過ぎて一山の方向へと斜面を登るようになった パートナーのペースに合わせてゆっくり登った 尾根には向かわず、トラバースして沢に向かった
雪の消えている所が現れた 沢に平行して歩くようになった 沢に平行して歩くようになった
雪面に小動物の足跡を見た 標識に従って沢を渡った 尾根には向かわず沢沿いを歩いた 周囲は植林地だった
斜面に小さな雪崩の跡を見た 沢筋を離れ、急斜面を登って尾根に向かった 尾根に出るもそこは急傾斜でけっこう雪溜まりに入った
(←)
少し登ると尾根は
緩んで歩き易くな
った 標識も現れ

 (→)
  広い場所が現れる
  と、そこは林道終
  点位置だった そ
  こも登山口だった
登山口は急斜面になっていた 取り付きに苦労しながら何とか登った 急坂はすぐに終わり、後は無理なく歩けた
木々の隙間から見えたのは阿舎利山だった 南に向かっていたが、この先で東に向かうようになった 周囲は植林地だった

植林地を抜けると
前方が開けて山頂
が望めた

北に見えていたの
は藤無山だった
木々の疎らな所を通って伐採地に近づいた 伐採地を登るようになった 阿舎利山を背景に雪面となった斜面を登って行く

頂が近づくと少し
雪は減ってきた

積雪は20センチ
程度ではと思われ


最後は西側から山
頂に近づいた

最後は西側から山
頂に近づいた

山頂に着いた

雪は少ないながら
も雪面になってい

山頂に着いた 雪は少ないながらも雪面になっていた 一山の山名標柱を見る

(←)
山名標識の背後に
見えていたのは三
久安山だった

 (→)
  少し離れて別の角
  度から山頂を見る
(←)
山頂に立って北の
方向を眺めた
遠方はうっすらと
していた

 (→)
  左の写真に写る三
  室山を少し大きく
  見る
北東の方向を見る 薄ぼんやりとしており風景を楽しめなかった 南西方向を見る

山頂で30分ほど
の休憩をとると下
山に移った

すんなりと往路を
戻った

雪山の下山は気楽
だった
樹林帯に入った 自分で付けたトレースを辿るだけだった 林道の終点位置まで戻ってきた
上空に青空は見られなくなっていた この下山では、ずっと尾根筋を下ることにした 周囲は植林地になった
沢筋に下り着くことになった 沢そばを歩いて行く 沢の中に氷の造形を見る
別荘風の家の位置まで戻ってきた 平坦な道を歩くようになった 野尻阿舎利林道に合流すれば、駐車地点は近かった