番州北部の山が一番白くなるのは2月ではと思えるが、2020年はあまり雪の便りは聞かなかった。それでも2月ともなれば少しは積もっているのではと期待して一山に向かったのは24日の振替休日だった。雪はあっても僅かではと予想してスノーシューの準備はせずに向かった。いざ阿舎利集落に着いてみると、雪は全く無かった。阿舎利林道の入口まで車を進めても、そこに雪は無かった。予定ではその林道入口から一山へと歩き出すことにしていたのだが、その状況を見て阿舎利峠まで車を進められるものなら、2年前と同じく阿舎利山も併せて登ろうと考えた。林道に入っても雪は無く、一山への作業道が分岐する辺りで漸く見るようになったが、それも車の進行を妨げるものでは無かった。順調に進んでこれなら峠まで行けるのではと思えだしたとき、雪では無く悪路によって進行を阻まれた。無理をすれば進めそうだったが、峠まで近いと思われたので、その悪路部分の手前に車を止めて、そこから阿舎利山登山を開始した。時間は10時だった。予想通り阿舎利峠までは12分ほどで歩けて、峠から始まった尾根歩きでも雪は僅かで易しい登りだった。おかげで阿舎利山登山は滞りなく終わり、駐車地点に戻って来たときは12時前だった。すぐに一山へと向かう。阿舎利林道を離れて一山へと近づける作業道に入ると、阿舎利林道と違ってすっかり白くなっていた。山陰部分が多いためだったが、それでも積雪としては5センチ程度だったのでスムーズに進めた。そのまま作業道終点の登山口まで進めると思っていたところ、作業道が土砂崩れですっかり崩壊している所が現れた。仕方なくその手前に駐車して歩き始めたが、崩壊箇所から作業道終点までは僅か2分の距離だった。登山コースに入ったのは12時27分。そこからのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。コース上の雪は阿舎利山と同様に少なかった。山陰になっている所は白くなっていたが、それでも5センチ程度で、山頂が近づいてカヤトの斜面を登るようになると、そこは雪が少し付いていると言える程度だったので、ほぼ土の部分を登って行けた。おかげで作業道終点から山頂まで30分だった。阿舎利山よりもずっと早く着いたようだった。山頂は遮る木が無いとあってほぼ雪は見ず、到底2月の山頂とは思えなかった。風もほとんど無く、おかげでのんびりと山頂展望を楽しむことが出来た。山頂で20分ほど休むと、下山はすんなりと往路を戻った。山頂での休憩時間を含めても1時間半のミニハイキングだった。
(2020/3記) |