TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨
 
暁晴   ぎょうせいざん 1077.1m
宍粟市・神河町
点名・峰山 1037.9m
  神河町
1/2.5万地図 : 長谷
 
【2008年2月】 2008-19(TAJI&HM)
 
    暁晴山》 点名・峰山より 2008 / 2 《点名・峰山》 砥峰コース分岐点より 2008 / 2

 2008年の建国記念日は兵庫全域で晴れとなった。この空のもと雪の季節でもあり雪山を楽しもうと考えた。但し翌日は仕事となるので疲れを残したく無く、近場で軽くスノーシューハイクの出来る所はと考えて、思い浮かんだのが峰山高原の暁晴山だった。峰山高原までは姫路市内からだと1時間少々の距離であり、姫路市に最も近い雪山と言えそうだった。国道29号線を東市場交差点で離れて県道8号線へと入る。それまで雪はほとんど見られなかったが、坂ノ辻峠への登りにかかると一気に現れた。但し除雪は出来ており、路面に雪は付いていなかった。それが坂ノ辻峠を過ぎて峰山高原への道に入ると、様相が一変した。除雪こそされているものの、路面はすっかり白くなっており凍結もしているようだった。とにかく慎重に走って峰山高原に入った。高原はすっかり雪の世界になっており、一般駐車場は除雪されておらず雪に埋まっていた。そこでホテル・リラクシアの駐車場に向かうと、そちらは除雪されており宿泊者の車が10台ほど止まっていた。遠慮しながら一番奥に車を止めることにした。辺りを見ると、スノーシューを履いて散歩している人もみかけた。この日の予定はまず暁晴山に登り、トレースがあるようなら砥峰高原との中間点にある1038mピーク(点名・峰山)まで歩いて、とにかくスノーシューハイクを楽しむつもりだった。その暁晴山は駐車場から間近に見えていた。ホテルの駐車場から山頂までは車道が通じており、雪の無い季節なら車道歩きは単調でまた距離も短いとあって面白みは少ないのだが、雪の季節ならその車道歩きもスノーハイクとして楽しいのではと考えていた。いざ歩き出してみると、雪は軽く50センチを越えていたが、そこにはきっちりとトレースが付いていた。しかも何人もが歩いたようで、しっかりと踏み固まっていた。これではスノーシューの必要性も無いほどだったが、そのトレースに靴の潜っている所が見えたので、スノーシューで歩くのがよろしいようだった。案内標識に従って山頂へと続く車道を歩いて行く。空は快晴だったがやや雲が多いようで、陰ったときの気温は4℃ほどとあって肌寒さを覚えた。ただ陽射しが現れると程良い暖かさだった。前方に暁晴山が見えている。それにしても良く踏まれたトレースで、スノーシューは全く潜らなかった。夏道を歩いているような気楽な感じで歩いて行けた。ただ雪面であっても車道を歩いて行くのはやはり味気ないと思っていたところ、砥峰コースとの分岐点を過ぎた辺りで別のトレースが右手の林の中に分かれているのを見た。登山道として山頂へショートカットで向かっている道のようで、これを歩こうとあっさり車道を離れた。車道のトレースほどには踏まれておらず、ときどきスノーシューでも潜ることがあった。それでもトレースのあるのは楽なもので、ほとんど歩度の落ちることは無かった。このコースは最短距離で山頂に向かうだけに次第に傾斜が増したが、とにかくトレースのままに登って行くと林を抜け出した。そして辺りは平坦になって再び暁晴山が現れると、もう山頂は目前だった。その暁晴山山頂は無線中継所が場所を占めており木々は僅かしか見えなかったが、その木々が霧氷になっていた。ただ見ているうちにもぽろぽろと雪は落ちており、程なく消えそうだった。無線中継所のそばを通って最高点に立った。そこはすっかり雪面になっており、雪でかさ上げされているだけに好展望が更なる好展望になっていた。そして空は澄んでおり視界も最高だった。その風景は下の写真帳で見ていただくとして、澄んだ視界は山が近く見えるようで、氷ノ山もこんなに近くに見えていたのかと、改めて見直す思いだった。それにしてもホテルから歩いたのでは雪の季節と言えども簡単に山頂に着けてしまった思いで、景色こそ素晴らしかったが、登山としては物足りなさがあった。そこでこういう事もあろうと考えていた1038mピークまで歩く案を実行することにした。この1038mピークなら砥峰に向かうルート上にあり、暁晴山に来るときにそちらに向かうルートにトレースを見ていたので、無理なく歩けそうだった。距離も手頃で、このスノーシューハイキングを楽しめば、物足りなさは解消されそうに思えた。パートナーも同じ思いであり、さっそく向かうことにした。暁晴山からの下山はすんなりと車道コースを歩いた。きっちりとトレースが付いている上に、下りとあって何とも気楽なものだった。その下山途中に小ぶりの東屋を見たので、そこで昼休憩とした。そして腹ごしらえをしてから砥峰ルートへと入った。その分岐点付近は東の展望が良く、1038mピークが夜鷹山と並んでいるのがすっきりと眺められた。1038mピークの西尾根は防火帯となっているが、そこが雪ですっかり白くなっており、まるでスキーコースのように見えていた。その1038mピークまでを歩くと思うと、スノーシューハイクには十分な距離に思えて、雪道を楽しむ気持ちでトレースを追った。暁晴山に向かうトレースとは違い、さほどの人数では踏まれていないようだったが、それでもスノーシューは全く潜ることは無くスムーズに歩いて行けた。周囲は雑木林で、右手には木々の隙間からホテルの建物が見えていた。その気楽なままにスノーシューハイクを楽しんでいたとき、突然のようにトレースが消えてしまった。砥峰コースに入ってまだ10分ほどしか経っていなかった。何ともあっけない終わり方で、目標の1038mピークはまだまだ先だった。ただ行く気になっていたので足を止めずにそのまま雪面に踏み込んだが、途端にラッセルだった。雪質が柔らかく、スノーシューを履いていても20〜30センチは潜ることになった。一気に歩度が落ちたが、救いはコースが平坦なことで、ゆっくりと足を運べば意外と足の負担は少なかった。トレースの全く無い真っ白なコースを、一歩一歩と足を運んで行った。パートナーは後ろからただ付いて来るのみ。ときおり鹿の足跡が現れたが、長くは続かず林の中へと消えていた。歩くうちに周囲の木々にカラマツが増えて来て、雰囲気としては悪くなかった。ときおり小橋が現れて、そこを歩くときは落ちないように注意した。とにかく一歩一歩とスノーシューラッセルを続けていると、木々を通して1038mピークの姿が次第に大きくなって来た。ほぼ地図の破線路のままに歩けいて行けば良かったのだが、1038mピークへの登りにかかったとき、時間をかせごうと斜め方向にショートカットで登ることにした。適当に林の中に入り、そして急斜面に取り付いた。するとスノーシューでも50センチほど潜ってしまい厳しい登りになってしまった。計算外だったが少し登っては一呼吸置くの繰り返しをして、少しずつ登って行った。パートナーが少し遅れ気味になったが、こちらがトレースを付けているのでとにかく先へと、木に掴まりながら登って行くと、程なく傾斜は緩くなり広々とした雪面が現れた。防火帯の最上部に出たようだった。その雪面の彼方に暁晴山が見えており、そこからひたすら歩いて来たかと思うと、よくがんばってきたものだと自分に声をかけたい気持ちになった。パートナーが追い付くと再び歩を進めた。そこに着いて地図の破線路と合流することになり、そこより今少し東へと進んだ位置が三角点ピークだった。そのピークと防火帯の最上部とでは標高差は数メートルも無いのでほぼ平坦地と言ってよかったが、歩き出すとその辺りも雪質が軟らかく、やはりスノーシューでも一歩一歩を深く潜ることになった。そして三角点ピークとおぼしき辺りに着くも、そこもすっかり雪に覆われて、三角点の位置は判然としなかった。別に掘ってまで探す気も無く、また辺りは雑木林で展望も無いため、すぐに引き返すことにした。そして改めて防火帯の最上部に立って一休みとした。そこからの唯一の眺めである暁晴山の方向に目をやりながら、物足りない気持ちがすっかり消えているのに気が付いた。そしてただただ満足の思いが胸を満たしていた。下山は雪山とあって自分で付けたトレースをただ辿るのみ。始めに急斜面を下るのだが、このときに氷ノ山が良く見えることに気が付いた。破線路コースに下りると、後は夏道感覚でスノーシューハイクだった。そしてホテルの名の通りリラックスした気持ちで駐車場に戻り着くと、そこはファミリーの世界になっていた。小さな子供を連れた若いファミリーが多く来ており、あちこちで雪だるまを作ったりソリ遊びをしたりと、夢中になって雪遊びを楽しんでいた。
(2008/2記)(2021/10改訂)
<登山日> 2008年2月11日 9:43駐車場スタート/10:28〜11:09暁晴山/11:35〜50東屋で昼食/11:57砥峰コース分岐点/12:10ラッセルを始める/12:50コースを離れて直登へ/13:11〜16防火帯最上部/13:23[1038m]ピーク/13:30〜36防火帯最上部/14:19ラッセル開始点に戻る/14:45駐車場エンド。
(天気) 少し雲があったが、まずは快晴と言える空だった。視界は十分に澄んでいた。木陰の気温は4℃ほどと低かったが、風はほとんど無く陽射しが快かった。積雪は登山道で70センチほど、山頂では1メートルを越えていたように思われる。
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ホテルの駐車場からは暁晴山の山頂が間近に見えていた 車道を歩いて暁晴山へのコースに入る あと3kmと書かれていた 暁晴山に向かう車道には、はっきりトレースが付いていた 前方に暁晴山を望む
エスケープルートを見たので、そちらを登って行くことにした 車道を歩いているときとは違い、この辺りは雪山を登っている雰囲気だった 樹林帯を抜けると山頂は目前になっていた
山頂に近づくと霧氷の木立も見られた 山頂の電波塔群を見上げる 山頂はただ雪面が広がるのみだった

 山頂に立ってまず西
 から北の展望を楽し
 んだ
上の写真の那岐山を大きく見る 上の写真の三室山を大きく見る 上の写真の氷ノ山を大きく見る

 山頂より南から西に
 かけての展望を楽し
 む
上の写真の宮山を大きく見る 上の写真の水剣山を大きく見る 上の写真の黒尾山を大きく見る
山頂より北から南東にかけての展望を楽しむ

 上の写真の妙見
 山を大きく見る

   妙見山の左には
   鉢伏山と藤無山
   が並んでいた

 暁晴山より段ヶ峰の
 方向を見る

     暁晴山より南東に笠
     形山を見る

暁晴山からの下山時に山頂を振り返る 小さな東屋で昼食とした 砥峰コースに向かうとき1038mピークを見る
周囲の木立にカラマツが増えて来た トレースの無い雪面を歩いて行く 1038mピークを目指して木々の間をぬって行く

 1038mピークの
 西尾根にある防火帯
 の最上部に立った

 雪面の先に暁晴山を
 見る
上の写真の暁晴山山頂部を大きく見る 1038mピークもすっかり雪に覆われていた 1038mピークから戻るとき、赤谷山を見る

 赤谷山を含めて西
 の方向を見る
 北西遠くに氷ノ山
 が望まれた

   左の写真の氷ノ山
   を大きく見る
青空の下、1038mピークから下山を続けた 帰路は自分のトレースを辿るだけだった 駐車地点が近づいて、夜鷹山を見る
砥峰コースと暁晴山コースの分岐点まで戻って来たとき、1038mピークを眺めた 駐車場はファミリーの世界になっていた