TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨 
 
暁晴山    ぎょうせいざん 1077.1m 宍粟市・神河町
 
1/2.5万地図 : 長谷
 
【2014年9月】 No.6 2014-85(TAJI&HM)
 
    出石山より  2014 / 9

 兵庫の千メートル峰の中で、ごく簡単に登れる山の一つが暁晴山だが、その暁晴山へコースも幾つかあり、最も簡単と思われるのは、どうやら西側の峰山林道からのコースのようだった。簡単に登れることに興味を持ったと言うよりも、まだ歩いていないコースと言うことに興味を持って出かけたのは、2014年9月の敬老の日だった。この日に暁晴山に向かったことに別の理由があり、それは澄んだ視界の下で山頂展望を楽しむことだった。
 県道8号線を走って坂ノ辻峠が近づくと、左手に峰山林道が分かれたので、そちらに入った。林道には入口からの距離が100メートル毎に表示されており、暁晴山登山口までは8km走ることになった。登山口の近くから林道が始まっており、その入口の広いスペースに駐車とした。登山口の名は「山笑う登山口」。良い感じで登山道を歩き出すと、程なく林道に合流した。どうやら車を止めた位置から林道を歩いていても良かったようだった。ガイドブック(宍粟50名山)によると、すぐに尾根に取り付くはずだったので、標識に注意していたところ、どんどん林道を歩いてしまうことになった。周囲はすっかり植林帯だった。そのうちに下り坂になって、このままでは遠回りで別のコースに向かってしまうと思えたので、適当に右手の斜面に取り付くことにした。どうやら標識を見落としたようだった。始めは植林地を登っていたが、植林地を抜けるとススキの広がる中を歩くようになった。そのカヤトの原は、始めのうちはススキを避けながら歩けたのだが、途中からはススキをかき分けないと進めなくなった。それでも長くも歩かず、登山道に合流出来た。登山道はガイドブック通りに尾根上に続いていた模様である。後は登山道を歩くのみ。もう山頂は近く、山頂の電波塔群が間近に見えていた。登山道は山頂そばで車道に合流した。後は車道を200メートルばかり歩いて車道の終点に着いた。その車道の終点が山頂だった。そばの電波塔で作業が行われているようで、終点には車が2台止まっていた。ある意味、風情の無い山頂だったが、以前と変わらず展望は素晴らしかった。360度と言って良く、おまけにこの日は視界も良く澄んでおり、思う存分に展望を楽しめた。氷ノ山に三室山、後山と、どの山もくっきりと見えていた。南の方向は少しうっすらとしているものの、小豆島の姿が認められた。山頂では蝶が飛んでいたが、秋に入っているため、どの蝶も弱々しい飛び方だった。山頂で過ごしたのは50分ほど。この日は山頂で景色を楽しむのが目的だったため、すんなりと下山することにした。下山は登山コースをずっと辿ることにした。車道から登山道に入り、ススキの中を抜けて行くと、やがて周囲は自然林の風景に、そして植林地へと変わった。そして林道に出ることになったが、その登山道が分岐する位置を見ると、標識の棒は立っているものの、標識は消えていた。道理で見過ごしたはずだった。後は林道を歩いて行くと、登山口の方向を示す標識が現れ、そこより登山口への小径に入った。2時間に満たない簡単なハイキングだったが、展望を楽しむ目的は達していたので、十分に満足の思いになっていた。
(2014/10記)(2018/6写真改訂)
<登山日> 2014年9月15日 10:28「山笑う」登山口スタート/10:40林道を離れる/10:51登山道に出会う/10:59〜11:49山頂/12:05林道に出る/12:12エンド。
(天気) 雲が多いものの、晴れと呼べる空だった。山頂の気温は23℃。風は僅かに吹いているだけだったが、涼しさがあった。また湿度が低いため、からっとした陽気で、陽射しが快かった。視界は十分に澄んでいた。下山中に雲が増えてきた。
<< Photo Album 2014/09/15 >>

県道8号線か
ら「山笑う登
山口」までは
8kmだった

登山口近くに
車を止めて歩
き出した

始めは平坦な地
形を歩いた
林道に出会うと、その林道を南へと歩いた 再び登山道に入るつもりだったが、分岐点が分からないまま林道を歩き続けてしまった 途中で見過ごしに気付いた そこで適当に斜面を登って行くことにした
始めは植林地の中を登った 次に自然林の中を登った 自然林が終わると、その先はカヤトの原だった
ススキの空いている所を探しながら登った 途中からススキのヤブコギになってしまった 程なく登山道に合流した 山頂の電波塔が望めた

(←)
舗装路に合流して
舗装路歩きで山頂
に近づいた

  (→)
  更にダートの道に
  入った
山頂が間近になった 3基の電波塔が建っている 車道の終点が山頂だった 三角点は車道から数メートルしか離れていなかった

(←)
山頂に立つとク
マザサはすっか
消えていた

 (→)
 山頂の一等三角
 点(点名・暁晴
 山)を見る
雲の多い空だったが、この日の視界は良く澄んでいた 西から北にかけてを眺める

(←)
上の写真に写る
那岐山の辺りを
大きく見る

 (→)
  同じく後山の方
  向を大きく見る

(←)
三室山の方向を
大きく見る

  (→)
   氷ノ山を大きく
  見る

赤谷山の方向を大
きく見る

藤無山を大きく見

北から東にかけてを眺める 峰山高原を囲む山並みが眺められた
妙見山を大きく見る 千町ヶ峰を大きく見る 峰山の後方に粟鹿山を見る
夜鷹山から南東にかけてを眺める 左の写真に写る飯森山を大きく見る

(←)
千ヶ峰の手前に高
畑山の尾根が横た
わる


  (→)
   笠形山を大きく見
   る

(←)
南の方向に雪
彦山の尾根を
見る

 (→)
 鉾立山の手前に
 点名・平野を持
 つ1002mピ
 ークを見る
南西の方向に黒尾山を見る 黒尾山を大きく見る
上の写真に写る宮山を大きく見る 水剣山を大きく見る 南の方向はうっすらとしていた 小豆島が見えていた
ごくうっすらと家島諸島も見えていた 山頂ではジャノメチョウを見た こちらはツマグロヒョウモンか 羽が欠けていた
足下にホテル・リラクシアを見る 山頂では50分ほど休んで登ってきた道を引き返した 舗装路に入ると、出石山が間近に眺められた
舗装路の周囲はススキが茂っていた 標識に従って登山道に入った この下山では、登山道を忠実に辿ることにした
ススキのそばで咲いているのはキオンのようだった キオンの花を大きく見る 暫くススキの道が続いた
ススキが終わってシダの中を歩いた 次に自然林の中を歩くようになった 林道に合流した そこにあるべき標識は壊れていた
後は緩やかな林道を下って行く 林道を離れて登山口に向かった 登山口に近づく頃には、曇り空に変わっていた