TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編 
 
阿舎利山    あじゃりやま 1087.4m 宍粟市
 
1/2.5万地図 : 音水湖
 
【2014年3月】 No.8 2014-24(TAJI&HM)
 
    三久安山の尾根より  2014 / 3

 音水湖のそばから始まる三久安林道は、三久安山を登るだけでなく、阿舎利山の北面を登るときにも利用出来る林道である。2014年3月15日は三久安山を三久安林道の登山口から登って残雪の三久安山を楽しんだのだが、そのとき次週も三久安林道を利用して阿舎利山を登ろうとの考えが浮かんだ。雪は三久安山よりも少ないだろうと思っていたところ、3月21日は遅い寒波がきて播州北部は雪となってしまった。それでも積雪量は多く無かろうと、翌3月22日に阿舎利山へと向かった。前週は林道の途中に倒木があり、そここから歩き始めたので、そこまでは車を進められるのではと思っていたところ、その手前の坂でタイヤが雪で空転してしまった。スタッドレスタイヤを履いていても坂は無理なようで、少し戻って路肩の広くなった所に駐車とした。そして前週と同様に林道歩きからハイキングを開始した。前日が雪だったとあって、三久安林道はすっかり雪景色だった。三久安山登山口まで20分。そこから林道は南に曲がって阿舎利山の北面に向かうのだが、林道は登山口のそばから廃道になっているようで、いきなり水害で寸断されていた。そこに架けられていた丸木橋を渡って林道の続きに入った。寸断部はそこだけでなく、その先で更に二カ所あった。また倒木で塞がれている所もあった。そのため対岸に渡って災害部を迂回することもあった。進むほどに雪は増えてきたので途中からスノーシューを履いたが、パートナーは前週と同様に、こちらが付けたトレースをツボ足で付いてきた。林道は途中からは災害地が現れることはなくなり、緩やかなまま続いた。その林道を離れたのは山頂から見て北の位置で、地図ではほぼ林道終点に近い位置だった。その辺りは道幅は5メートルほどあり、小さな尾根の上でもあった。取り付き易そうな所から取り付いたところ、尾根上には点々と地籍調査用のピンク色のテープが付いていた。それを辿って登って行くことにした。尾根もすっかり雪で覆われており、軽いラッセルで登って行くことになった。尾根の木立は空いており、適度な登り易さだった。植林地を抜けたり自然林を抜けたりして登るが、展望としては背後に三久安山の尾根を樹間を通して眺める程度だった。やや急斜面を登る所があり、そこをラッセルで登っていると、けっこうしっかりと登っている感があった。尾根が緩むと阿舎利山の案内標識が現れ、一宮町側からの二つ橋コースと合流することになった。新雪のラッセルを更に続けて、最後のひと登りとばかりに休まず歩くと、林道を離れてから70分余りでの山頂到着となった。相変わらず樹林に囲まれた山頂は、すっかり雪に覆われており、静寂の世界だった。腰を下ろせる所が見当たらないため、立ったまま昼休憩とした。有り難かったのは上空に青空が広がってきたことで、暖かい陽射しを浴びることが出来た。また風が無いとあって、至ってのんびりとした気持ちで休めた。展望は氷ノ山の方向はあり、真っ白な氷ノ山を眺めることが出来た。鉢伏山の山頂も覗いており、どうやら但馬の空も良くなってきているようだった。山頂で過ごしたのは20分。下山は往路をすんなり引き返すことにした。自分の付けたトレースを追いかける上に下り坂とあって、なんとも楽なものだった。3月も20日を過ぎていると言うのに、たっぷりと雪の積もった阿舎利山を楽しめたとの思いを抱きながら下った。すたすたと下ったこともあり、林道まで45分で下りてきた。三久安山登山口から先は舗装路になっているのだが、好天の空になったこともあり、この半日だけでけっこう雪は溶けたようで、路面の見える所が多くなっていた。その路面の現れた所を辿りながら駐車地点へと戻って行った。
(2014/4記)(2020/12改訂)
<登山日> 2014年3月22日 10:28三久安林道の雪に阻まれた位置よりスタート/10:48三久安山登山口/11:34林道を離れて尾根に取り付く/12:29二つ橋コースに合流/12:47〜13:07山頂/13:52林道に下り着く/14:29三久安山登山口/14:44エンド。
(天気) 午前は雲の多い空で、空の三分の二は雲だった。午後に入って雲は減ってきて、林道に下りてきたときは快晴になっていた。気温は林道を歩いているときは4℃ほどで、山頂でも同じだった。下山で林道に戻ってきたときは6℃まで上がっていた。風はほとんど無し。視界は澄んでいた。
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林道の途中にあった坂でタイヤが空転してしまった 仕方なくその近くに駐車とした 三久安林道を先週よりも手前の位置から歩き出すことになった 前日の雪で三久安林道はすっかり雪景色になっていた
見覚えのある祠のそばを通った 林道の雪は10センチ程度のため楽に歩けた 林道のそばを流れる沢を見る

 三久安山登山口に
 着いた 先週と違
 っては雪に覆われ
 た登山口だった

 林道は登山口の先
 で切れていた 水
 害のためかと思え
 たが、そこに架け
 られて丸木橋を渡
 った
北の空はきれいな青空だった ミツマタの影を雪面に見る 左手の斜面に雪の造形が点々と出来ていた
林道は緩やかに続いた また林道が切れて、丸木橋を渡った 雪が20cmを越えてきたためスノーシューを
履いた
林道が大きく崩壊した所があり、対岸に出て迂
回することもあった
林道上に水の流れが出来ている所があった 林道が沢から離れると、崩壊ヶ所は無くなり歩
き易くなった
山頂から見て北の位置に来たとき、林道を離れ
小さな尾根を登って行く 地籍調査のテープを
追った
後ろを振り返ると、三久安山の尾根が眺められ
植林地の中を登って行く 次は雑木林だった 急坂を登るようになった

 尾根が緩やかに
 なってきた

 ブナが増えてき
 た

 一宮町からのコー
 スと合流した

     最後のひとがんば
     りとばかりに休ま
     ず山頂を目指した

山頂に着いた 三久安山登山口から2時間かかっていた 相変わらず樹林に囲まれた山頂だった 山名標柱を見る

 山頂は陽射しが
 降り注ぐ上に風
 が無いとあって
 けっこうのんび
 りと過ごせた

 一部の木立は霧
 氷になっていた

 北の方向にのみ展
 望があり、氷ノ山
 が望めた

    その氷ノ山を大
    きく見る
山頂部を更に大きく見る 氷ノ山の右手には鉢伏山の山頂が覗いていた 氷ノ山の左手に見えたのは赤谷山だった

 木立の隙間から三
 久安山と藤無山の
 並ぶ姿が眺められ
 た

 左の写真に写る藤
 無山を大きく見る
上の写真に写る三久安山を大きく見る 山頂にいたのは20分ほど 下山は往路を引き
返す
一宮町コースと分かれて北斜面に入った
下っているとき、前方に三久安山を見る 自分が付けたトレースを追うので楽だった 一度、藤無山がすっきりと眺められた
急斜面をどんどん下った 林道まで戻ってきた すっかり明るい林道を戻って行く
林道に付いている自分のトレースを見る 林道の崩壊ヶ所を迂回するため、また何度か徒
渉した
西の空に三室山の望めることがあった

 三久安山登山口ま
 で戻ってきた

  後は舗装林道を歩く
  だけだったが、半日
  で雪解けは進んでい
  た