TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編 
 
杉山    すぎやま 1088m 宍粟市
 
1/2.5万地図 : 神子畑
 
【2018年9月】 No.3 2018-133(TAJI&HM)
 
    段ヶ峰より  2018 / 11

 兵庫の千メートル峰で易しく登れる山の一つに生野高原の杉山があるが、杉山だけでは物足りないので笠杉山や段ヶ峰と組み合わせて登られることが多いように思われる。その杉山を単に易しく登れるとの理由で向かったのは2018年9月の秋分の日だった。夏頃からずっと右膝痛が続いており、痛みを和らげるには膝を休めるのが一番なのだが、この日もなっぜか標高のある山を登りたくなった。そうなると易しく登れる山を選ぶことになり、それに叶ったのが杉山だった。杉山は宍粟50名山に選ばれてガイドブックに紹介されているので、その紹介コースで歩いてみることにした。
 この日は晴れの天気が予想されていたが、それは播州南部だけのようで、宍粟市を北へと向かうにつれて雲が増え、一宮町の空はすっかり曇り空だった。上千町集落に入り千町林道を走るまでは良かったが、登山口の様子はガイドブックとは違っていた。少し辺りを走って分かったことは森林基幹道「千町段ヶ峰線」が出来きたことによりコース形態が変わっていたことだった。ただ登山コースは短縮される形になっていたので、千町段ヶ峰林道を走って、どうどう橋の手前から歩き出すことにした。そこで車は橋の近くに出来ていた真新しいバイオトイレの近くに止めて、そこを起点に歩き始めた。林道をどうどう橋に向かって歩くと、すぐに作業道が右手に分かれた。その作業道に入らず通り過ぎると、どうどう橋の前に出た。その手前に杉山、段ヶ峰の小さな登山口標識を見た。そこより少しヤブっぽい小径が始まっており、その小径に入ると程なく宍粟50名山の登山口標柱が現れた。そこには先ほど見た作業道が来ていたので、作業道を歩いても良かったようだった。そこからは遊歩道と呼べそうな易しい登山道が始まっていた。すぐに現れたのは「くじら石」だが、似たような岩を他にも幾つか見た。また樹林の中に展望台が作られていたので訝しく思ったが、展望台は岩塊流を見るためのものだった。登山道はその先で二手に分かれたので、左手のコースに入った。その登山道が尾根に近づくと少し不確かになってきたが、目印を追うと無理なく尾根筋に出た。そこより北に向かえば笠杉山で南の方向が杉山、段ヶ峰だった。当然南へと向かって行く。尾根はごく緩やかで、自然林の中を良い雰囲気で歩けた。その自然林に次第にアセビが茂り出した。本来なら歩き難くなるはずだったが、登山道はそのアセビ帯の中を通っており、アセビにひっかかることもなく歩けた。そのアセビが少し疎らになって岩が点在する風景と調和がとれた所があり、山上庭園の名が付いていた。その先で小さなピークに付いた。ピークと言うよりも丘だった。そこは山頂とほぼ同じ高さがあり、地図では1088mの標高点が付いていた。山頂は次のピークで少し先に見えていた。山頂もごく緩やかな丘の姿だった。1088mピークには高い木は無いとあってそこは展望地になっており、段ヶ峰だけでなく、北東には粟鹿山も望めた。そこより緩やかに下って緩やかに登り返すと、先ほどのピークから10分で山頂到着となった。そこは更に樹木が少なく、いっそうの好展望地だった。段ヶ峰の方向以外にも西には三室山、北には氷ノ山も望めた。但し氷ノ山は山頂部を雲に包まれていた。曇り空のためか気温は22℃と低めで、風は肌寒さを感じるほど涼しかった。そこで山名標柱のそばでポツンと立っていたアセビの陰で休憩とした。涼し過ぎる山頂だったが、それでも一時間ほど休憩した後に下山に移った。下山はガイドブックに示されていた1088mピークの近くから真っ直ぐ西にに向かう登山道を下ることにした。そこで標識に注意しながら引き返したのだが、標識は見えず山上庭園まで来てしまった。そこで往路のままに下山することにしたのだが、アセビ帯が終わって樹林に入ったとき、千町小屋を示す標識を見たのでそちらのコースに入った。そのコースはくじら石近くでで分岐したもう一つの登山道で、同じく遊歩道状になっており、楽々と下って行けた。そして往路コースと合流しクジラ石のそばを通ると、もう登山口が見えてきた。この下山は一時間もかかかっていなかったので、予定通りごく軽い登山として杉山を楽しめたようだった。
(2018/11記)
<登山日> 2018年9月23日 10:40どうどう橋近くの登山口スタート/10:47登山口標柱/10:55くじら石/11:17尾根に出る/11:29山上庭園/11:52〜12:48山頂/13:24尾根を離れる/13:38くじら石/13:43エンド。
(天気) 曇り空。一部で青空が覗いていた。尾根の気温は22℃で山頂も同じ。山上は風があり、少し肌寒さを感じた。視界はややうっすらとしていた。
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千町段ヶ峰林道
を走っていると
真新しいバイオ
トイレを見た


このバイオトイ
レの近くに車を
止めて歩き出し


歩き出すと作業
道を右手に見た

作業道に入らず
直進したが、そ
の作業道が登山
口への近道だっ


前方に見えてき
たのは「どうど
う橋」だった
橋の手前に杉山・段ヶ峰の標識を見た 標識に従って小径に入った くじら石に似た岩を見た
宍粟50名山の標柱が現れた そこには先ほど見た作業道が通じていた 古い標識を見る くじら石まで300mだった
植林地の中を易しい道が続いていた 登山道の近くに展望台が建っていた 展望台からは岩塊流が間近に眺められた
前日の雨で、登山道の一部は水の流れになっていた また「くじら石」に似た岩を見た 岩塊流の説明板を見る くじら石まで50mだった
「くじら石」のそばを通った 易しい登山道だった 小橋を渡った
コースが二手に分かれると、左手の道を選んだ 植林地の中を登って行く 右手に岩塊流を見た
倒木をまたぐことがあった もう一つのコースが合流した 尾根を歩くようになると、周囲は自然林となった
北に展望が現れて、そこに建屋山を見た 右手から別のコースが合流した 自然林の中の登りが続いた


アセビ帯が現れ
た 一見ヤブコ
ギかと思われた



通り道は出来て
いた


アセビ帯が優し
い風景となった

そこは山上庭園
と名付けられて
いた


「丸」の字が彫
られた標石を見

山上庭園の近くで展望地が現れて、北東方向を眺めた 左の写真に写る朝来山を大きく見る


上の写真に写る
粟鹿山を大きく
見る


左上の写真に写
るトンガリ山の
辺りを大きく見

山頂手前のピークへと登って行く 北の風景が更に広く眺められるようになった
杉山の手前のピークに着いた ここに来て漸く杉山の姿を見ることが出来た
右上の写真に写る杉山を大きく見る 右上の写真に写る千町ヶ峰を大きく見る 鞍部へと下ると、左手に段ヶ峰への小径が分かれた
杉山へと近づいて行く 山頂へと最後の登りにかかった 山頂が目前となった

(←)
杉山の山頂に着
いた


 (→)
  宍粟50名山の
  標柱を見る
山頂に大きな木は無いとあって、好展望が広がっていた 西から北西にかけてを眺める
南東に見える段ヶ峰が大きかった
段ヶ峰の山頂を見る 千町ヶ峰の左に広がる山並みを見る
一時間ほどの休憩を終えると、下山は往路を戻った 前方に1080mピークを見る 段ヶ峰コースの分岐点を過ぎる
1080mピークに近づいて行く 1080mピークまで戻ってきた アセビ帯に入って行く
リンドウの花を見る 足下に見たのは薄茶色のタマゴタケだった 山上庭園まで来ると、少し陽射しを受けた
アセビ帯を抜けて自然林に入った 林道に早く出られるコースに入った 行く先として千町小屋が示されていた
植林地へと入って行く 岩塊流を見るようになった 往路で歩いた登山道と合流した
午後に見るくじら石は午前よりもクジラに似ていた 登山口に戻ってきた 登山口からは作業道で駐車地点に向かった