TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編><南但馬編
 
段ヶ峰    だんがみね 1106m 朝来市・宍粟市
フトウガ峰 1082m 朝来市
達磨ヶ峰   だるまがみね 912.7m 朝来市
 
1/2.5万地図 : 神子畑/但馬新井
 
【2013年3月】 2013-24(TAJI&HM)
    達磨ヶ峰を過ぎた位置より  2013 / 2

 段ヶ峰の登山コースとして一番ポピュラーなのは生野町栃原の生野荘跡にある登山口からのコースで、多くのガイドブックでこのコースが紹介されている。その生野高原縦走コースを久々に歩いてみようと出かけたのは、2013年3月中旬の快晴の日だった。登山口に着いたのは9時前の時間。登山口前が駐車場になっており、既に6台ばかりの車が止まっており、残る1台の駐車スペースにかろうじて止めた。ところで2週間前に笠形山に登ったとき、段ヶ峰もフトウガ峰も山頂を真っ白にした姿を見ていたので、スノーハイクになるのではと想定してスノーシューを準備していた。それが登山口周辺には雪のかけらも見られなかった。そのうちに現れるだろうと、スノーシューはザックに付けて歩き始めた。但しパートナーは雪は少ないと見て、スノーシューは車に残しておくとのこと。達磨ヶ峰までは急坂が続くが、登山道は優しげな雰囲気があり、気持ち良く登って行けた。登るほどに展望が開けてくると、けっこう視界が濁っていることに気が付いた。どうも黄砂の影響があるようだった。達磨ヶ峰の山頂に着いて一休みとする。スタート時は10℃ほどだった気温も、ここまで来ると15℃まで上がっていた。もうすっかり春の陽気だった。単純に登山道のままに歩くので、気楽なものだった。程なくフトウガ峰と段ヶ峰が見えてきたが、斜面の一部に雪が見られるものの、稜線には全く見られなかった。これは少々意外だった。相当雪解けのスピードは早かったようである。尾根歩きとなってときに強く風を受けることもあったが、概ね無風に近い中を歩いて行けた。920mピークを越すと暫くはなだらかな尾根歩きだった。途中で植林地に出会い、そこを抜けるとフトウガ峰との鞍部へと下った。そこからフトウガ峰へはやや急坂が続くが、そこは休まず登って行った。途中からコースは巻き道となるが、真っ直ぐにも歩けるので、直進コースを選んだ。ササの中を登って行くが、ササはヒザ丈ほどのものばかりで、クマザサはすっかり消えてしまっていた。おかげで無理なく登って行けた。また雪はかけらも見られなかった。ササ原を歩く雰囲気は悪くなく、また快晴とあって気分も上々だった。そのフトウガ峰では、山頂手前で真新しい三角点を見た。四等三角点(点名・倉谷)だった。そこで一休みした後、フトウガ峰のピークはただ見るだけとして先に進んだ。そこから段ヶ峰との鞍部へと下り、そして登り返して段ヶ峰へと向かった。その辺りで僅かに雪を見るも、それもすぐに終わってしまった。登山道は雪が溶けた直後とあって少しぬかるんでおり、足下に注意しながら歩いた。前方に段ヶ峰の山頂が見えてきて、そこへ次第に近づく感じは悪くなかった。段ヶ峰の山頂に着いたのは12時前。歩き始めてから2時間だった。山頂に着くと、急に強い北西の風を受けることになった。しかも冷たさがあった。先着者が数名いたが、その風に耐えながら休んでいる風だった。そこで山頂から少し離れた三角点の位置で休憩することにした。そちらの方が風は少し弱く、座っていると気にならない程度になった。三角点そばで昼休憩をとった後に展望を楽しむことにしたが、黄砂の視界は十分に楽しめるとは言えず、一通り周囲を眺めた後は、寝ころんで昼寝とした。陽射しが暖かく、漸く昼寝を楽しめる季節になったようである。山頂で一時間ほど過ごすと、下山へと向かった。当初の考えでは往路を引き返すつもりだったが、登山に変化をつけたく、フトウガ峰の手前から杉谷コースに入ることにした。その杉谷コースを歩くのは21年ぶりだったが、すっかり様子が変わっていた。前回はクマザサのヤブコギに苦労したものだが、そのクマザサがすっかり消えていた。おかげで易しいハイキングコースの雰囲気になっていた。途中で谷コースと林間コースに分かれたとき、まだ知らない林間コースに入った。こちらはマイナーなコースで、登山道のはっきりしない所もあり、目印がないとコースを外してしまいそうだった。また植林地の中を下るので、展望も無かった。谷コースと合流すると、林道までは僅かな距離だった。そこは倉谷橋の架かる位置で、沢にはふと谷川の名が付いていた。後はひたすら林道を歩いて戻るのみ。この林道歩きはこれまでの経験でけっこう退屈なのだが、今回も同じ思いになった。別荘地に入っても、そこから駐車地点まではけっこう距離があり、十分に退屈して駐車地点に戻ってきた。杉谷コースの登山口からは1時間以上かかっていた。次回は視界の良い日に訪れたいものだと思いながら他の車が見られなくなった駐車場を後にした。
(2013/4記)(2020/9改訂)
<登山日> 2013年3月16日 8:58生野荘跡登山口スタート/9:44〜50達磨ヶ峰/10:10[920m]ピーク/11:06〜10点名・倉谷/11:16フトウガ峰/11:53〜12:53段ヶ峰/13:29杉谷コース分岐点/14:11〜25杉谷コース登山口/15:31エンド。
(天気) 快晴。気温ははじめ10℃ほどあったが、尾根に出る頃には15℃まで上がってきた。山頂に着くまではあまり風を受けなかったが、山頂では強い北西の風を受けた。しかも強かった。気温も12℃まで下がっていた。視界は黄砂の影響があるのか、薄ぼんやりとしていた。山頂で休むうちに薄雲が広がってきたものの、林道歩きをする頃には再び晴れ間が広がってきた。
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生野荘跡の登山口駐車場は、ほぼ満車状態だった 駐車場の前が登山口だった 冬枯れの風景の中を登って行く
優しさを感じる登山道だった 大きな岩のそばを通ることがあった 登るほどに登山道の傾斜が増してきた
足下にゴルフ場の建物が見えてきた 背後に風景が広がってきた 尾根に出て、達磨ヶ峰を目指す

 登山道からの展
 望は良かった



  緩やかな尾根道だ
  った

 達磨ヶ峰へと近づ
 いて行く

    達磨ヶ峰の山頂に
    着いた

 達磨ヶ峰の山頂に
 立って南東から南
 西にかけて広がる
 山並みを見る
 
上の写真に写る高畑山の尾根を大きく見る 平石山を大きく見る 達磨ヶ峰の三等三角点(点名・勝負沢)を見る
達磨ヶ峰を後にして尾根歩きを続ける 前方が開けて、これから向かうフトウガ峰、段ヶ峰が望めるようになった
千町峠の奥で千町ヶ峰が山頂を覗かせていた アセビが目立つ中を歩いて行く 920mピークが目前になってきた
920mピークを越すと、段ヶ峰が少し近くな
ってきた
漸く雪が現れたが、ここだけだった のんびりと林の中を歩いて行く
右手前方に見えていたのはトンガリ山だった 草地の中を踏み跡のような道が続く 植林地内を歩くこともあった

 また前方に展望が
 開けて、フトウガ
 峰が見上げるよう
 にして眺められた

 フトウガ峰の手前
 の鞍部へと下って
 行く
フトウガ峰への登りにかかった 始めは緩やかな登りだったが 登るうちに少しずつ傾斜が増してきた

 膝丈ほどのササ
 の中を歩くよう
 になった

 フトウガ峰へは直
 登コースを歩いた

 登るほどに笹原の
 風景が広がってき
 た

 突然、真新しい
 四等三角点(点
 名・倉谷)が現
 れた

 三角点のそばで
 小休止とした
 遠方はいかにも
 黄砂と言った視
 界だった
三角点のそばから西の方向を見る 主コースが近くに見えていた 主コースに合流してフトウガ峰の最高点に向かう
フトウガ峰の最高点に着いたが、ここは足を止めずに通過した 後は段ヶ峰を目指すだけだった
段ヶ峰の山頂を大きく見る 杉谷コースの分岐点を過ぎる 鞍部へと下ると、そこに残雪を見た
また尾根に沿うようになり、緩やかな道となった 林を抜けるとき、そこにも残雪を見た 歩くうちに前方に段ヶ峰が見えてきた
段ヶ峰を見ながら近づく感じは悪くなかった 段ヶ峰のササも膝丈程度のものだった 山頂が間近になってきた

 山頂手前の三角点
 ピークに先に立ち
 寄った

   二等三角点(点名
   ・段ヶ峰)を見る

 山頂に立つと、そ
 こは強風の世界だ
 った

   山頂に立つ松の木
   はすっかり枯れて
   いた

山頂に立って、歩いてきた尾根を振り返った
南から西にかけてを眺めた 遠方は黄砂の影響で判然としていなかった
三辻山の尾根を大きく見る 暁晴山を大きく見る 大段山を大きく見る
フトウガ峰を大きく見る 達磨ヶ峰を大きく見る 三角点のそばに戻って山頂方向を見る
下山は歩いてきた道を引き返した フトウガ峰へと登って行く フトウガ峰に着く手前で、杉谷コースに入った
杉谷コースに入ったとき、西の尾根を眺めた 杉谷コースの尾根でもアセビをよく目にした
優しげな雰囲気の中を下った 沢コースと林間コースに分かれたので林間コー
スに入った
林間コースに入ると、登山道は細くなってきた
大岩群の中を通る この辺り少しコースが分か
り難くくなっていた
植林地の中を下って行く 薄暗い植林地の下りが続いた
沢に下り着いて沢コースに合流した 沢の中の小さな滝を見る 杉谷コース登山口に出てきた 倉谷橋のそばだ
った
後は長い林道歩きが待っていた 林道そばでミツマタが蕾を付けていた 別荘地が現れた 杉谷登山口から40分だった
ゴルフ場まで来ると、達磨ヶ峰の尾根が眺めら
れた
ゴルフ場のそばで見かけたアセビが満開だった 林道歩きを一時間続けて登山口に戻ってきた