段ヶ峰は杉山に近いとあって、杉山登山口がある千町段ヶ峰林道の登山口には杉山の標識だけでなく段ヶ峰の標識も立っているのを、2018年9月の杉山登山で見た。そこで2ヶ月後の11月下旬に同じ登山口から段ヶ峰を目指すことにした。
この日の播州南部の空は快晴で、澄んだ青空が広がっていた。天気予報は兵庫全域で晴れとなっていたので安心して北に向かっていると、北の空は前日の曇り空が残っているようで、雲の多い空だった。それでも空の四割ほどは青空で、まずは晴れと呼べそうだった。県道6号線を百千家満で離れて草木集落に入ると、更に進んで上千町集落に入った。その*上千町集落で千町林道に入り、千町段ヶ峰林道に合流した。千町段ヶ峰林道を北上するとバイオトイレが現れ、そのそばより作業道が分かれていた。2ヶ月前の杉山登山でその作業道の先が登山口であることが分かっていたので、車を作業道に入れて、その途中に駐車とした。そこからの登山の様子は概ね杉山登山と同じなので、下の写真帳をご覧いただきたい。この日は岩塊流の展望台には立たず、真っ直ぐ山頂を目指した。植林地を抜けて尾根に出ると、杉山の方向へと歩いて行く。周囲は自然林が広がっており、季節柄すっかり葉を落としていた。その落ち葉を踏みながらの尾根歩きだった。アセビ帯に入り山上庭園まで来ると「竹田城」の標識を見たので、竹田城を確認することにした。近くに展望の広がる所があり、そこに立つと北東方向が広く眺められた。そして婆々山の右手に竹田城が陽射しを受けているのが眺められた。山上庭園の先が1080mピークでそこより杉山との鞍部へと下ると、鞍部で段ヶ峰への登山道が分かれた。その小径に入ると暫くは下り坂だった。以前はクマザサが広がっていたが、そのクマザサはすっかり消えていた。鞍部を過ぎて登り返すと笹が広がり出した。その登りにかかった頃より陽射しを受けるようになり、段ヶ峰山頂に着いたときはすっかり明るい風景になっていた。先着者が4名いたが早く着いていたようで、すぐに林道方向へと下山に向かったので、後はパートナーと二人で過ごすことになった。そのまま明るい山頂かと思っていたのだが、また大きな雲が太陽を隠してしまったので薄ら寒さの中での休憩となった。ただこの日の視界は良かったので、くっきりとした展望を楽しむことが出来た。山頂で過ごしたのは1時間ほど。まずは段ヶ峰山頂を楽しめたことでもあり、後はすんなりと往路を戻った。1080mピークに戻って来るまでは厚い雲が太陽を隠したままなかなか動かなかったが、1080mピークで暫く佇んでいると急にと言った感じで太陽を隠していた雲が薄れてきた。そして明るい段ヶ峰を眺められるようになった。それを見て、これで十分との思いとなって下山を続けた。
(2018/12記) |