TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編 
 
段ヶ峰    だんがみね 1106m
宍粟市・朝来市
フトウガ峰 1082m
  朝来市
1/2.5万地図 : 神子畑
 
【2021年1月】 2021-11(TAJI&HM)
 
    《段ヶ峰》 フトウガ峰より  2021 / 1 《フトウガ峰》 段ヶ峰より  2021 / 1

 雪の季節の段ヶ峰は生野町側から達磨ヶ峰経由でのコースとなるので、雪の多いときはけっこうな時間がかかることになるが、千町峠には悠友山荘が建っているので、上千町集落から始まる千町林道が除雪されておれば、一気に易しい雪山となる。2021年1月は但馬の山はもちろん播州北部の高峰も雪山になっていた。その中で易しくスノーハイクを楽しめる山はないかと考えたとき、千町峠から段ヶ峰を登ることを思い付いた。そこで千町峠まで除雪されておればと淡い期待を持って出かけたのは、好天が約束された20日のことだった。但し北部は午前中は雲が多い天気予報だった。林道が除雪されていなければ別の山を登ろうと腹案を持って出かけた。
 この日の播州南部の空は朝から快晴だった。国道29号線を北上し、一宮町に入って安積橋交差点で県道6号線に入った。道そばに雪を見ることはほとんど無いまま進んでいたところ、草木千町への坂道に入ったとき雪は一気に現れた。路面は除雪はされているもののスタッドレスタイヤでないと走れない状態になっていた。上千町集落に着くと、そこは雪国の世界だった。そして千町峠へと通じる千町林道はと見ると、真っ白ながらも期待通りに除雪されていた。勇躍林道へと入った。林道は除雪されていたものの、その上に新しい雪が積もっていた。進むうちに新雪は10センチ以上となってきたが、この日に走ったと思われる新しい轍があり、その轍を外さないようにして走った。上り坂が続くも新雪の上を走るとあって、滑るようなことはなく無事千町峠に到着した。そこに着いて分かったことは悠友山荘は無人であり。除雪は峠から南へと延びている支林道もされていたことで、轍はその支林道上に続いていた。どうやら除雪は山仕事の人のために行われていたようで、それに便乗して走って来られたのが事実のようだった。車は悠友山荘の前、林道上の通行の妨げにならない位置に止めた。林道上の積雪は15センチ程度だったが、そこにトレースは全く無かった。登るほどに雪が増えてくることを考慮して、始めからスノーシューを履いてスタートした。そこからのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。上空は雲は多いものの晴れとは言える空だった。登山道上にもトレースは全く無し。始めに植林地の急坂があり、その後は易しく登って行けた。登るほどに周囲の木々は霧氷風景になってきた。雲の多い空が幸いして霧氷は落ちずに残っているようだった。予想通り登るほどに雪は増えて、30センチ以上になってきた。始めに杉山が見えてきて、次に段ヶ峰が見えてきた。どちらの山頂もすっかり白かった。緩やかな尾根筋を登るため、きつい感じは全く無かった。段ヶ峰山頂に着いたときは、登山口から27分だったので、まさに兵庫の雪山の入門コースと言えそうだった。その山頂に着いて分かったことは、フトウガ峰があまり白くなっていないことだった。達磨ヶ峰も同様だった。宍粟市側に比べて朝来市側の雪は少なかったようだった。時間はたっぷりあったので、フトウガ峰まで歩くことにした。そちらもトレースは全く無かった。ただ歩いている途中で、うっすらワカンの跡を見たときが一度だけあった。新雪の量は増えてきて、スノーシューでも20センチ以上潜ることがあったが、尾根としては緩いのでスノーハイクを楽しむ気持ちで歩いた。途中は樹林帯を抜けて行くが、こちらの樹林帯の霧氷はうっすら付いている程度だった。次第に陽射しは減ってきて、上空の青空は僅かになっていた。緩やかに下って登り返していると、フトウガ峰が近づいたとき少し傾斜のきつい所が現れた。それでもフトウガ峰の西端に出ると、もうその先はごく緩やかな高原風景だった。フトウガ峰一帯の雪は少なく20センチほどだった。フトウガ峰の山頂に着いたのは、段ヶ峰を離れてから43分後で、そこは広く地表が現れていた。その頃にはほぼ曇り空に変わっていた。そのフトウガ峰で昼休憩とした。フトウガ峰で休んでいたのは20分ほどだったが、その間に急速に雲が減ってきた。段ヶ峰へと戻り始めたときは、南の空はもう快晴だった。自分が付けたトレースを辿るだけなので、すっかり気楽なスノーハイクだった。ただ晴れてくると霧氷はどんどん落ちてきた。段ヶ峰に戻ってきたときには、上空だけでなく北の空も快晴になっていた。新雪上のスノーハイクを楽しめただけでなく、快晴の天気となったことで、この日の段ヶ峰には十分な思いとなって千町峠へと戻って行った。その千町峠への尾根の木々は霧氷が多く付いていただけに快晴となってもまだ残っており、青空の下で霧氷風景を楽しめた。
(2021/2記)
<登山日> 2021年1月20日 10:47千町峠スタート/11:26〜35段ヶ峰/12:18〜36フトウガ峰/13:18〜32段ヶ峰/14:03千町峠エンド。
(天気) スタート時は少し雲が多いと思える空だったが、登るほどに雲が増えてきた。フトウガ峰に着いたときはほぼ曇り空になっていた。雪は30〜50センチ程度だった。気温は樹林帯で4℃ほど。どちらの山頂も同じような気温だった。風はごく僅かとあって過ごし易かった。視界は良かった。フトウガ峰を離れる頃より急速に雲は薄れて、二度目の段ヶ峰に立ったときは快晴の空になっていた。気温も10℃まで上がっていた。
<< Photo Album 2020/05/22 >>
千町峠まで除雪されていた その先は除雪されていなかった 駐車地点の位置から悠友山荘を見上げた
駐車地点から東の方向を眺めた 雲の多い空だった 悠友山荘前の段ヶ峰登山口を見る 登山コースに入って悠友山荘の前を通った
始めは植林地に沿ってやや急坂を登った 雪面にトレースは全く無かった 周囲が自然林に替わると、木々に付く雪が増えてきた
雪面に付いていたのは鹿の足跡だった 木々の枝に霧氷を見るようになった 左手見えてきたのは杉山だった けっこう白かった
次第に雪が増えてきた 枝に付く霧氷の量が増えてきた ネットにまで霧氷が付いていた
山頂が見えてきた 霧氷の木々を横目に登って行く

(←)
更に木々の白さが
増してきた

    (→)
     左手に千町ヶ峰を
     見るようになった
段ヶ峰山頂が目前になった 山頂に着いた 着いたときに、ちょうど陽射しが広がった
山頂の山名標識を見る 周囲の木々はすっかり霧氷風景だった 南には瀬戸内海が光っていた

(←)
南西方向を望む


 (→)
  暁晴山を大きく見
  る

北に須留ヶ峰を見
るが、そちらはす
っかり曇り空だっ


時間はたっぷりあ
ったので、次にフ
トウガ峰を目指し


(←)
右手前方にフトウ
ガ峰を見ながら歩
いた

 (→)
  フトウガ峰の雪は
  少ないようだった
杉山コースの分岐点標識を見る その辺りの霧氷は少なかった アセビに付く霧氷を見る
フトウガ峰コースにもトレースは全く無かった 樹林帯へと入った 霧氷は更に減ってきた 雪の量が増えてきた
松葉の霧氷を見る 陽射しは現れたり消えたりを繰り返していたが いつしか上空に青空が見られなくなっていた

フトウガ峰が近づ
くと登山道の傾斜
が増してきた

フトウガ峰の一端
に着くと、その先
はなだらかな高原
風景だった

杉谷コースの合流
点に着いた

フトウガ峰の山頂
へと近づいた

(←)
フトウガ峰の山頂
に着いた

 (→)
  雪は少なく、地表
  が現れていた な
  お山名標識が新し
  くなっていた
フトウガ峰の山頂に立って北東から東にかけてを眺めた
上の写真の右手を見る 東から南東にかけてを眺めた

粟鹿山を大きく見


雲須山を大きく見

深谷山を大きく見る 千ヶ峰を大きく見る 笠形山を大きく見る

北に床尾山の尾根
を見る

達磨ヶ峰も雪は少
なかった
休むうちに急速に晴れてきた 段ヶ峰へと戻って行く 杉谷コースの分岐点に戻ってきた 段ヶ峰も明るくなっていた
南の空はもう快晴だった 自分が付けたトレースを辿るだけなので気楽だった 北の空も快晴になってきた
明るい樹林帯を抜けて行く 樹林帯を抜け出たとき、後ろのパートナーを振り返った 段ヶ峰の山頂が見えてきた

山頂へと近づいて
行く

快晴となって、霧
氷はどんどん落ち
ていた
山頂が目前となった この日二度目の段ヶ峰の山頂だった 雲一つ無い快晴の空だった

山頂から見るフト
ウガ峰はすっかり
明るかった

 (→)
  瀬戸の海に見たの
  は西島だった

南西から北西にか
けてを眺めた

杉山の右手後方に
見えるはずの氷ノ
山はまだ雲に隠れ
ていた
上の写真に写る後山の辺りを少し大きく見る 上の写真に写る三室山の辺りを少し大きく見る
杉山の山頂を見る 千町峠へと下山に移った まだ霧氷を付けている木々のそばを通って行く
青空の下で見る霧氷は美しかった 樹林帯を抜けて行く いつしか氷ノ山が姿を現していた
植林地の急坂まで戻ってきた 悠友山荘のそばまで来ると、登山口は足下だった 登山口に下りてきた

(←)
林道に下りて駐車
地点に向かった

 (→)
  午後の悠友山荘を
  見上げた