段ヶ峰を易しく登ろうとすれば、千町峠からのコースの一択のみ。いわゆる悠友山荘のそばから始まるコースである。その千町峠コースで散歩のような登山をしようと向かったのは2022年7月の第一土曜日のこと。車は悠友山荘の前から平石山の方向へと延びる支林道の分岐点近くに止めたが、主林道のそばの空き地にも2台が止まっているのを見た。2022年の梅雨は異常で、6月の後半で早々と梅雨が明けるとずっと快晴の日が続いており、この日は最たるもので雲一つ無い空だった。おまけに千町峠に着くとまだ10時なのに気温は32℃まで上がっていた。その猛暑の中で登山開始とした。このコースはゆっくり歩いても山頂まで30分ほどなので、猛暑と言えども無理のない登山とは言えた。その猛暑ながらも湿度は低いようで、樹林帯を登っていると意外や涼しさを感じた。風もありその風には少しながらもひんやり感があった。さすが標高千メートルだと思った。始めはやや急坂だったが、途中からはずっと緩やかな道となり、小さなアップダウンもあるコースだった。左手に杉山が見えてくると、もう山頂は近かった。但し樹林帯を抜け出したことで、陽射しの中の登りが続くことになり、さすがに大汗となってきた。そして山頂には30分で到着となった。猛暑の中でも、山頂には三名の先着者が立っていた。段ヶ峰の山頂には陽射しを避けられる木々は無かったが、涼しい風のおかげでけっこう過ごし易かった。ただ山頂の気温も30℃を越していた。こんなに気温の高い山頂に立つのは、久々のことだった。猛暑ながらも視界は良く氷ノ山もはっきり見えていた。山頂では三角点ピークまで歩くにとどめて、20分ほどの休憩を終えると早々と下山に移った。当然往路を戻るので下山もごく短時間だった。30分とかからず悠友山荘のそばに戻ってきた。予定通り休憩を入れても80分ほどの散歩登山だった。
(2022/7記) |