2024年は9月中ずっと暑い日が続いた。それが10月に入って漸く涼しさを感じることが出来るようになった。そこでその涼しさを気楽に楽しめる山はないかと考えたとき、すっと生野高原を思い付いた。高原を歩くのが目的なので、コースは易しく登れる千町峠コースとした。
一宮町の中心部を抜けて県道6号線を北上していると、彼岸花が今を盛りと咲いていた。例年と比べて二週間ほど遅いように思われた。千町集落まで一般道を走ると、千町林道へと入って千町峠を目指した。千町峠に着いたときは11時を回っていた。昼が近い時間とあって、峠の駐車場には数台の車が止まっていた。千町峠コースは始めに悠友山荘のそばを通るのだが、週末なのに山荘は閉まっていた。前回も閉まっていたので、以前から山荘は閉鎖しているのではと思われた。その先は植林地の急坂を登って行く。快い空気感のおかげで急坂も気にならず登って行けた。自然林に入ると紅葉期になる前の秋の雰囲気が感じられた。杉山が見えてきて次に山頂が見えてくると、その上空のガス雲が下がってきていた。陽射しもあればガスもあると言った感じだった。そして登山口から30分で段ヶ峰の山頂に着いた。その頃にはガス雲がフトウガ峰にかかろうとしていた。山頂には数人のハイカーがいたので、少し離れた三角点ピークで昼休憩とした。休憩後はフトウガ峰へと向かった。始めは高原散策ではなく樹林帯の散策となるが、雰囲気は悪くなかった。涼しい空気感が快かった。そのフトウガ峰に向かっていると、次第に天気は良くなってきた。少しずつ青空が増えてきた。その空の下、フトウガ峰へと近づいた。少し尾根の傾斜がきつくなって、そこを越すと一気に緩やかな道となった。いよいよ生野高原の核心部に入ったようだった。涼しさを満喫しながら高原散策を楽しんだ。そして明るいフトウガ峰の山頂に着いた。誰もおらず、ひたすら静かだった。そのフトウガ峰でも少時休憩をとると、更に東へと歩いて高原散策を楽しんだ。その東へと歩くのは点名・倉谷の位置までとして、そこを折り返し地点として引き返すことにした。天気ははっきり良くなっており、まさに「秋の高原を楽しむ」だった。フトウガ峰では足を止めず、ゆっくりとした足どりで歩き続けた。そして段ヶ峰に戻ってきて、漸く小休止とした。その段ヶ峰から千町峠へと戻っていると、これから生野高原散策を楽しもうとする何人かのハイカーとすれ違った。。
(2024/10記) |