今回はほんの序でと言った感じで登ることになった。この日の目的は上千町から登る大段山だった。その大段山は短時間で登れる山だったので、13時半には登山を終えてしまった。この日は快晴だった。しかも視界は十分に澄んでいたのに、大段山の展望は良いとは言えなかった。そこで思い付いたのが段ヶ峰を千町峠から登ることだった。すぐに実行に移した。移動距離は短く、千町林道を走ると20分弱で千町峠に着くことになった。平日とあってか千町峠の駐車場に止まっている車は無かった。まだ14時前とあって急ぐ必要は無かった。おもむろに千町峠コースに入って、のんびりと登り始めた。残念だったのは快晴だった空に熊が増えてきたことで、特に太陽の辺りは多かった。そのため登るうちに陽射しを受けることが少なくなってきた。それでもうっすらとした陽射しがあり、紅葉の木を照らしていた。のんびり歩いても段ヶ峰山頂には28分で着いてしまった。上空は雲が広がっており、薄暗い段ヶ峰だった。フトウガ峰も暗かった。段ヶ峰から先へと歩く気は無かったので、時間は十分にあった。北の空に雲は少なかったので、太陽を隠す雲が移動すれば陽射しが広がると予想された。そこで陽射しが現れるのを待つことにした。待つこと30分。太陽を隠していた雲は一気に薄れると、すっかり明るい山頂となった。その山頂で展望を十分に楽しむと、山頂から100mほど離れた三角点ピークにも立ち寄った。これで十分との思いになると、後は千町峠へと戻るだけだった。山頂に戻り、千町峠コースを下って行く。その下る途中より再び太陽の回りに雲が集まってきた。陽射しが消えた中で登山口に戻ってきた。
(2024/12記) |