TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨 
 
三久安  さんきゅうあんざん 1123.2m 宍粟市
 
1/2.5万地図 : 音水湖
 
【2020年8月】 No.6 2020-128(TAJI&HM)
 
    南西尾根にある951mピークより  2020 / 8

 三久安山を久々に一宮町側から登ろうと向かったのは、2020年8月の第一土曜日のことだった。ナビを一宮町溝谷にセットして向かうと、その溝谷集落まではスムーズに走ったのだが、蓮花岩山林道に入ると長くも走らず鎖に行く手を遮られた。その先は一般車は通行止めだった。前々回の2007年ではトンネルそばに駐車していたので、少々誤算だった。それでも梯子コースの登山口まで林道歩きの予定だったので、林道歩きが多少長くなっただけだと思い直すことにした。幸い鎖の手前に広い駐車スペースがあったので、車はそこに止めて歩き出した。林道は少々荒れており、四駆車なら問題はなさそうだったが、普通車には少し厳しいと思えたので、鎖の位置から歩き出したのは良かったように思えた。緩やかな林道は自然林の美しさを楽しめたが、梯子の位置まではやはり長く、途中で休憩を何度かとったこともあって蓮花岩山トンネルまで30分、更に一時間かかって梯子コースの登山口に着いた。梯子を登って支尾根に入ると、旧町境尾根まで200mほどを登ることになった。アセビが増えて多少歩き難さはあったが、ヤブと言えるような所は無かった。ただ樹林が切れて陽射しを受けることがあり、少しずつバテてきた。旧町境尾根に出る手前には急坂があったため、そこで更にバテて旧町境尾根に出た位置で休憩とした。そこは気温は20℃と低めの上に快いばかりの風が吹いており、休むには最適の所だった。ちょうど昼どきになっていたこでもあり、その合流点で昼食とした。元気が戻ったところで旧町境尾根を山頂へと北に向かって歩き出した。その尾根の自然林はブナ林が主体となっており、以前と変わらず雰囲気は良かった。尾根の緩やかさと相まってまさに森林浴コースだった。緩やかに下って緩やかに登って着いたピークが山頂手前の1110mピークで、そこで波賀町からのコースが合流した。その1110mピークより更に300mほど歩いて三久安山の山頂に到着となった。山頂はけっこう開けてはいたが、展望に関しては良いとは言えなかった。まずは木陰を求めて、そこで休憩とした。山頂も涼しい風が渡っており、その風に吹かれながらの休憩だったので、疲れた体には何とも優しかった。一息つけたところで、少し北へとそちらの尾根を歩いてみた。展望を求めてのことだったが、少し下ると木々が疎らになった所が現れて、藤無山がはっきりと眺められた。山頂に戻ると下山に移った。下山は東へと延びる尾根を下って行くことにした。以前にその尾根で溝谷集落まで下ったことがあったが、この日はトンネルのそばまでとして、後は林道に下りる予定だった。その東尾根もブナ林が広がっており、良い雰囲気の中で歩けた。展望もときおり現れて、藤無山だけでなく、北に氷ノ山を見ることがあった。また南にも展望が現れて、遠くは暁晴山が望まれた。下るうちに自然林は少々ヤブっぽくなってきた。また植林も現れてきた。尾根筋をずっと東へと辿るのではなく、トンネルを目指すために途中で尾根が分岐したとき南東方向への尾根に入った。この尾根には途中に951mピークがあり、そのピークが近づいて上り坂になったとき、西斜面側が伐採地となった。そこは好展望が広がっており、三久安山がすっきりと眺められただけでなく、阿舎利山、一山まで望めた。951mピークに着くと、その一帯も伐採地になっており、生野高原までも眺められた。この日一番の展望と言えた。その951mピークの先で尾根筋を離れてトンネル方向に向かった。林道の位置までずっと急斜面を下るのだが、そこは登山コースになっており、点々と目印テープが付いていた。登山コースと言っても踏み跡程度だったので、ひたすら目印テープを追って下った。林道が間近になった頃に目印テープを見失ったが、もう林道が足下に見えていたので、後は適当に下って林道に下り着いた。少しトンネルからは離れた位置だったが、スムーズに林道に出たので問題なかった。その頃には手持ちの水を切らしていたので、近くの沢で喉を潤すと、後はただ林道を戻って行くだけだった。この日の三久安山登山は林道歩きが長かったが、十分に三久安山を楽しめたのは間違いなかった。
(2020/8記)
<登山日> 2020年8月1日 9:37蓮花岩山林道の入口に近い位置よりスタート/10:08蓮花岩山トンネル東口/11:08〜11梯子コース登山口/11:43〜12:11旧町境尾根との合流点/12:25[1110m]ピーク/12:33〜13:18山頂/14:19[951m]ピーク/15:01林道に下り着く/15:34エンド。
(天気) スタート時は快晴だった。林道の気温は24℃で、旧町境尾根に出ると、そこは20℃だった。涼しいばかりの風を受けた。山頂の気温は21℃だった。そこでも風の快さを味わえた。視界は良かった。山頂に立つ頃には少し雲が増えてきたが、下山に移る頃にはまた快晴となる。それも登山口に戻ってきたときは、雲の多い空に変わっていた。
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蓮花岩山林道に入ると、溝谷川源流の標識を見た その標識の先で林道にはクサリが張られており、進め
なくなっていた
源流標識のそばに広いスペースがあったので、そこに
車を止めるとクサリを越して林道歩きを開始した
揖保川の支流である溝谷川に沿って歩いて行く 大正十年に作られた石仏を見た 自然林の美しい林道だった
15分ほど歩くと、蓮花滝への小径が分かれた 歩く方向がそれまでとは逆の東になった 蓮花岩山トンネルが現れた ここまで30分だった
出口が見えていた トンネルの長さは460mだった 自然林に囲まれての林道歩きが続く なぜか舗装路になるときがあった
前方に旧町境尾根が見えてきた 林道そばに小さな滝を見た 山深さを感じさせない林道の雰囲気となった
再び樹林に囲まれるようになった 崩壊地があって、車の通行は無理だと思えた トンネルから一時間ほど歩いて三久安山の標識が現れた
そこは林道そばが広場のように開けていた 広場の一角からは展望があり、東の方向が眺められた
笠杉山を大きく見る 広場のすぐ先が梯子コースの登山口だった 梯子とロープを使って支尾根に向かった
すぐに支尾根の上に出た アセビが茂る尾根だった 尾根は開けている所もあった 少々ヤブっぽい尾根だった
旧町境尾根が近づいて尾根の傾斜が増してきた 木々の隙間から千町ヶ峰を見る 植林地の急斜面をあえぎながら登った
旧町境尾根に着いた 着いた位置は木陰が多くあり、風の涼しさにも誘われ
て昼休憩とした
30分ほどの休憩を終えると、旧町境尾根を北へと歩
いて行く その尾根の先が山頂だった
ブナを多く見るようになった 左手は植林で右手は自然林となった 山頂手前の1110mピークに近づいた
緩やかに下って緩やかに登り返す ブナの美林が続いた 山頂が目前になった
山頂は以前よりもずっと開けており、明るい山頂だった 三等三角点(点名・小原)を見る
山頂を別の角度から眺めた イワヒメワラビの茂る風
景だった
山頂は開けては板が展望は無かった 展望を求めて北
の尾根に入ってみた
山頂でも立派なブナを見た
北尾根を少し下ると、藤無山が望めた 藤無山の右手に見えたのは須留ヶ峰だった 下山は東尾根を下って行くことにした

少し下ると北に展
望が現れて、氷ノ
山が望めた

氷ノ山の山頂を大
きく見る

この尾根でもブナ
の美林が見られた

藤無山も眺められ


藤無山と須留ヶ峰
の並ぶ姿も眺めら
れた

藤無山をすっきり
と眺める
ブナ林は続いた ヤブデマリの赤い実を見る イワヒメワラビの茂る所を通った
南に展望が現れて一山と阿舎利山の並ぶ姿を見る 尾根が少しヤブっぽくなってきた 東尾根の途中で植林地の南東尾根に入った
鞍部へと下って951mピークへの上り坂に入った 951mピークが近づくと、右手が伐採地となった 伐採地を登って行くが、好展望を楽しみながらだった
三久安山が雄大に眺められた 阿舎利山を大きく見る
951mピークに立った 951mピークも好展望地で、今度は南の方向を広く眺められることになった

951mピークを
過ぎても伐採地は
続いた

また阿舎利山が眺
められるようにな

伐採地が終わって再び樹林帯に入った 少し下ったとき、トンネルの方向へと尾根を離れた その分岐点には目印テープが付いていた 小さな尾根を下って行くが、目印テープは点々と続いていた
植林地の尾根となった やや急尾根だった 急尾根の植林地が続く 林道が近くなって尾根は緩んできた
最後に目印テープを見失ったため、後は適当に下って
林道のそばに出た
最後は滑るように斜面を下って林道に下り着いた 後は、ただ林道を戻るだけだった 再び自然林の美し
さを楽しむことになった
一度、沢に下りて暫しの憩いをとった 三久安山登山の余韻に浸りながら駐車地点に近づいた このクサリの位置を過ぎれば駐車地点は目に前だった