TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨 
 
三国平    みくにだいら 1128m 宍粟市・若桜町(鳥取県)
 
1/2.5万地図 : 西河内
 
【2008年7月】 No.2 2008-69(TAJI&HM)
 
    三国平の山頂を眺める  2008 / 7

 宍粟50名山の中にこの三国平を見たとき、どの山のことかとぴんとこなかった。そこで地形図の「西河内」を開いて、標高とされる1128mのピークを探した。江浪峠の東に1128mの標高点の付いたピークを見たが、名前の由来となる三県(兵庫、岡山、鳥取)の接する位置からは少し離れており、その三県の接する位置も緩やかにピークになっている。そちらに標高点は無かったが、等高線は1130mが付いており、そのピークを正しく測量して1128m ならこちらが三国平ではと思ってしまった。そこで2008年7月の12日に峰越峠から訪れた次第だが、そこはハイキングコースから僅かに離れたヤブのピークで、名山の名が付くにはみすぼらしい山頂だった。その失望させられた三国平はやはり違っていたようで、宍粟50名山として選ばれているのは江浪峠の東にある1128mピークのことだと指摘してくださる方があり、そこで改めて三国平に立ってみたくなった。そして向かったのは2週間後の7月27日の日曜日のことだった。
 この日は目的が二つあり、一つはこの三国平に立つことだったが、もう一つは一週間前に登った三室山を改めて登ることだった。なぜ二週続けての三室山かと言えば、ガスで山頂展望に恵まれなかったため少々消化不良気味の気持ちが残っていた。その気持ちをすっきりさせるためだったが、この日も千種町の天気は思わしくなく、ガスの中を二週続けて登ることになってしまった。それでも三室山山頂に着いたときは何とかガスは消えてくれて、少しは展望を得ることが出来た。漸く気持ちに整理がついてすっきりと三室山の下山を終えたのは11時前だった。すぐに峰越峠に向かった。その峰越峠は三室山山頂からまずまず見えていたので安心して向かったのだが、天気は再び悪くなっているようで、峰越峠に着いてみると、上空は再びガス空になろうとしていた。その中をハイキングコースへと入った。2週間前は陽射しのある尾根歩きだったが、この日は薄暗い中の県境尾根歩きとなった。30分ほど歩いて江浪峠との分岐点に着いた。そこから江浪峠までは数分の距離で、峠に着いて三国平への道に入った。この道はネマガリダケのヤブを貫く切り開きの道で、ネマガリダケの切り株に注意しないと、足を取られることがあった。ただ数分も歩けばもうピークは目前だった。その三国平に着いてみると、一帯はその名の通り平らになっており、下生えも少なく意外とすっきりとしていた。よく見ると一帯を占めていたであろうネマガリダケが刈られたようで、三国平として少し形を整えられたようだった。それでも別に風情が感じられるでも無く、どちらかと言えば植林と自然林の混じった木々は雑然としていると言えそうだった。その三国平にはうっすらとガスがかかっていたのだが、着いて程なく小雨が降り出した。そうなると辺りを探ってみる気持ちも無くなり、一休みして引き返すことにした。ただ雨は強くもないので今少し待ってみると、10分ほどで小止みとなった。すると雨がガスを押し退けたのか、北に視界がぽっかり開いて、そこに見えたのは東山だった。ガスの中に鋭く現れた東山を見て、ちょっと得をした気分になった。そして三国平を後にした。天気はなぜか回復に向かい、県境尾根を歩いていると陽射しも現れた。そしてそれまで止んでいたセミの声が一気に聞こえてきた。もう少し尾根を歩いていたい気持ちになったが、そのまま峰越峠へと下りると、空は再び曇り出した。そして帰り支度をしているうちに小雨が再び降ってきた。どうも気まぐれな天気だった。
 この日は無事に宍粟50名山として選ばれた三国平のピークを踏んだわけだが、地図を改めて眺めてみると、どうも前週に三県境と思って踏んだピークは三県境よりごく僅か北寄りに位置しており、岡山県と鳥取県との県境ピークだった。そして三県境の位置にピークは無かった。そのことから類推するに、宍粟50名山として三県境に近い山も選ぼうと考えて、三県境に位置しないものの三県境に近く兵庫の山でもある1128mピークを選んで、名前は三県境に近いことから「三国平」としたのではと思えた。
(2008/8記)(2021/11改訂)
<登山日> 2008年7月27日 11:09峰越峠登山口スタート/11:40江浪峠分岐点/11:43江浪峠/11:48〜12:10三国平/12:16江浪峠分岐点/12:46エンド。
(天気) 曇り空の下を歩き始める。江浪峠に着く頃には尾根にガスが見られるようになった。三国平に着いて程なく小雨が降り出したが長くは続かず。山頂の気温は27℃。少し風もあって涼しさを感じた。下山時は少し天気が回復して陽射しも現れたが、下山が終わって再び小雨が降り出した。
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峰越峠より落ち着いた佇まいの県境尾根を歩いて行く 木々を通して北東方向、正午鳥取の県境尾根を眺めた 江浪峠に着くと、石仏は昭和8年に作られていた
江浪峠からは三国平へと切り開き道があった 道幅の広い所も現れた 辺りはガスが漂っていた
三国平に着くも、全く山頂の感じは無かった 山名標柱を見る 辺りは平坦地だった 三国平の木立を眺めた その辺りもガスが漂っていた
ガスが一瞬切れたとき、東山が現れた 木々を通して三県境に一番近いピークを見る 小雨に濡れた笹地の中を戻って行った