TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北但馬
 
妙見山    みょうけんさん 1139m 養父市・香美町
 
1/2.5万地図 : 栃本
 
【2016年5月】 2016-45(TAJI&HM)
 
   氷ノ山三ノ丸より  2016 / 5

 但馬の妙見山は展望の悪い山とあってか、他の千メートル峰と比べるとどうも印象が薄かった。そこで一般コースを改めて登って、妙見山の印象をはっきりさせたくなったのは2016年5月のことだった。
 前日まで澄んだ空が広がっていたのに、この日の空はうっすらおしており、視界は少し濁っていた。八鹿町小佐から妙見蘇武林道をどんどん奥まで走って行くと、妙見山が近づいたとき林道は二手に分かれた。右手は名草神社へと向かう妙見蘇武林道の続きで、左手は妙見キャンプ場跡に通じる妙見山林道だった。この日は右回りで歩いてどちらも訪れる予定だったので、駐車地点はどこでも良かった。そこで分岐点の近くにあった空き地に駐車とした。妙見山のハイキングコースについては多くのガイドブックで紹介されており、この日もガイドブック「ふるさと兵庫100山」を参考としたので、コースについてはここでは詳しくは記さないが、おおよそ次の通りに歩いた。妙見山林道を南へと歩くと、すぐにキャンプ場への支林道が分かれた。支林道は上り坂で少し登るとキャンプ場の管理棟が現れた。キャンプ場はもう運営されておらず、管理棟は廃墟になっていた。その先はキャンプ場となるも、もう普通の山の姿に戻っていた。そのキャンプ場跡から妙見山山頂へと通じる登山コースが始まった。コースは丸太の階段になった所が多くあり、無理なく登って行けた。周囲は自然林もあったが杉も多くあって、新緑が広がっていると言った感じは少なかった。山頂に着くと、そこには以前には無かった四等三角点(点名・妙見山)が置かれていた。また方位盤も置かれていた。その三角点の位置より少し離れた最高点と思える所で昼休憩とした。その昼休憩の間に、少し南西方向に離れた1127mピークまで足を延ばした。そちらも展望は無かったが、辺り一面バイケイソウが生えていた。山頂に戻ってくると、コースを北へと歩いた。そして妙見峠からは東の斜面に続く登山道を下って、名草神社の前に出た。本殿や三重ノ塔が古来よりこの深い山中に建っていることに感銘を受けた。名草神社を後にすると、駐車地点までひたすら林道歩きだった。けっこう距離があり30分近くかかって駐車地点に戻ってきた。この日のハイキングで妙見山への印象を新たにすることが出来たが、やはり展望は少なく、樹林の美しさも際だつほどでも無かったようだった。それでも周回コースとして手頃なハイキングを楽しめ、また名草神社の古色蒼然とした雰囲気も味わえて、悪くなかったとの思いを抱いて帰路についた。
(2016/6記)(2020/7改訂)
<登山日> 2016年5月19日 10:16妙見蘇武林道の分岐点スタート/10:32管理棟/11:36〜13:24妙見山(途中、1127mピークに立ち寄る)/14:08妙見峠/14:39〜51名草神社/15:18エンド。
(天気) 午前の空は雲は少なく、まずまずの晴れだった。気温は登山道で20℃ほど。山頂でも20℃と同じだった。山頂では少し肌寒さを感じるほどの涼しい風を受けた。昼が近づくと、薄雲が増えてきた。下山を始める頃には薄晴れとも薄曇りとも言えそうな空になっていた。視界はうっすらとしていたものの比較的遠くまで見えていた。下山を終える頃には、また青空の見られる空になっていた。
<< Photo Album 2016/05/19 >>

 妙見蘇武林道から妙
 見林道が分かれた位
 置の近くに空き地を
 見たので、そこに駐
 車とした

   妙見林道を南へと歩
   き出した
道そばではタニウツギの花をよく見た 妙見林道からキャンプ場跡への道が分かれたので、そちらに入った

 東を見ると床尾山
 が眺められた

 支林道をの周囲は
 新緑色だった
白い花を付けている木をあちらこちらで見た ナナカマドの花と思えた フジの花もよく見た
右手が広くなったが、そこはキャンプ場の駐車
場だった所かと思えた
キャンプ場跡へと近づいた 新緑がまぶしかっ
キャンプ場の管理棟が現れた 既に廃墟になっ
ていた

 キャンプ場跡地か
 ら妙見山への登山
 道が始まっていた

 登山道は丸太の階
 段道で始まった
階段の道が続いた 杉林の中を歩く 辺り一面若葉が育とうとしていた 鹿が嫌うウリハダカエデの若葉だった
新緑の中へと入って行く コースには標識があり、この標識では山頂まで
1.1kmだった
また階段の道を登るようになった 周囲は再び
植林となった
周囲にブナを見るようになった 展望は悪く木々の隙間から近くの尾根を見る程
度だった
ブナを多く見るようになった

 周囲の木立は広葉
 樹ばかりでなく杉
 が混じっていた

 それでも若葉が空
 を隠すように茂る
 様は美しいと思っ
 た
山頂が近づいて登山道は緩やかになった コバイケイソウを見るようになった 妙見山の山頂に着いた
山頂を別の角度から眺めた 左の写真に写る四等三角点(点名・妙見山)を
見る
山頂には方位盤も置かれていた

 三角点の位置から
 少し南に向かうと
 そちらが最高点の
 位置だった
 
 そこで昼休憩とし
 た

 一休みを終えた後
 は、尾根を南西へ
 と歩いた

 途中、コバイケイ
 ソウが茂る所を通
 った

 優しい尾根を歩い
 て1127mピー
 クに近づいた
この尾根でも大きなブナを見かけた 1127mピークに着くと、そこはコバイケイソウが辺り一面に繁茂していた
 山頂に戻るとき、
 展望に注意してい
 ると、北の方向が
 少し望める所が現
 れた

   左の写真に写る白
   菅山を中心に眺め
   た

 上の写真に写る蘇
 武岳を大きく見る

 南東に粟鹿山が望
 めたが、そちらは
 うっすらとした視
 界だった
氷ノ山を探すと木々の隙間からちらりと望めた 尾根に残っていたクマザサの痕跡を見る 山頂に戻ってきた
妙見峠を目指して北へと向かった 北への道はごく易しい道だった こちらも新緑が美しかった

 この尾根でもクマ
 ザサの枯れた跡を
 見た

 緩やかな尾根歩き
 が続いた

 北の方向に少しだ
 が展望が現れた

 左の写真に写る白
 菅山を大きく見る
尾根に林道が接してきた あくまでも尾根歩きを続けると、東に展望が現
れた
床尾山が見えていた
床尾山の右手を見ると、粟鹿山が望まれた 小さなピークを越すことがあった 尾根に沿ってずっと林道が走っていた

 妙見峠に着いた

 二体の地蔵さんが
 置かれていた

 地蔵さんを見ると
 一体は顔が無くな
 っていた
名草神社を目指して東の斜面に入った 幅広の登山道で、丁石地蔵を見かけた このコースも自然林と杉林が混じっていた
八丁目の地蔵山を見る 丁跡地蔵に見守られながらどんどん下った 車道に出てきた もう名草神社は近かった
舗装路を下って行く 名草神社に着くと立派な三重塔が現れた 本殿へ向かって石段を登った
先に現れたのは拝殿だった 本殿は修理中だったが、重厚さが感じられた 杉の巨木のそばにパートナーが立った

 名草神社を後にして
 妙見蘇武林道に入っ
 た

   駐車地点を目指して
   南へとひたすら林道
   を歩いた
ヤブデマリの花を見る トチノキの花も見た 林道を30分近く歩いて駐車地点に戻ってきた