TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨
 
千町ヶ峰    せんちょうがみね 1141.3m 宍粟市・神河町
 
1/2.5万地図 : 神子畑
 
【2020年4月】 No.7 2020-72(TAJI&HM)
 
    段ヶ峰より  2020 / 5

 初めて千町ヶ峰を登ったのは1992年のことで、その日は段ヶ峰登山が目的だったが、段ヶ峰の山頂から見えていた千町ヶ峰の姿に惹かれて、序での形で千町ヶ峰林道から登って千町ヶ峰の山頂に立っていた。その後も何度か千町ヶ峰を登っていたが、千町ヶ峰林道を歩いたのは最初の登山のみだった。そこでもう一度千町ヶ峰林道で千町ヶ峰に立とうと思い立ったのは、その最初の登山から28年後の、2020年4月下旬のことだった。往路として千町ヶ峰林道を歩くものの、ピストン登山はしたくなく、下山はこぶしの村コースを下って千町ヶ峰を周回で歩くことにした。
 千町ヶ峰林道までのアクセスは、千町集落から千町林道に入るのがオーソドックスなのだが、この日は遠回りとなる福知渓谷から森林基幹道・千町段ヶ峰線に出て、東側から千町林道に入って千町ヶ峰林道の分岐点に来た。そして分岐点のそばにあった空き地に車を止めて林道歩きを開始した。千町ヶ峰林道は千町林道と同じく舗装林道で、歩く分には何の支障もなく登って行けた。周囲は概ね植林地とあって、ただひたすら歩くのみ。その林道の様子が変わったのは標高千メートルまで登って舗装路が土道に変わるとともに歩く方向が西となったときで、急に荒れてきてアセビが繁茂するようになった。もう車の通行は無理となった。ただ歩くことについては問題なかった。その辺りまで来ると少し展望が現れて、北の方向が望めた。途中からはすっかり山道となり、さらに細々とした小径となって山上に出た。前方に見覚えのある小屋が現れると、その手前で東からの尾根コースに合流した。もうごく緩やかな尾根歩きとなって西へと進むと途中アセビを茂る所を通り、合流点から8分で山頂到着となった。山頂もアセビが茂っており、その佇まいは以前とあまり変わっていなかった。南の展望の良さも以前のままで、東から南、南西へと広く眺められた。また山頂の木々はまだ裸木の姿だったため、北の方向も木々の茂る季節よりも展望が良いように思われた。そちらはまだ雪を纏う氷ノ山を見た。その山頂で25分ばかり休むと、下山は尾根筋を更に西へと歩いた。そして弘法の池のそばに出ると、そこより北斜面に入ってこぶしの村に通じる登山道を下った。植林地の急斜面を暫く下った後に林道の終点位置に出た。その林道を下って行くと、途中で「こぶしの村」の標識が現れて、そちらへの小径に入った。こぶしの村の建物が現れると、その間を抜けて草木川のそばに出た。鉄の橋を渡って車道に出ると、そこは下千町集落の外れだったため、上千町集落まで20分少々歩くことになった。上千町集落まで来ると漸く千町林道の起点が現れて林道へと入った。その入口から駐車地点までは10分少々の距離だった。
(2020/5記)
<登山日> 2020年4月27日 10:17千町ヶ峰林道入口スタート/11:07林道部終点(走行可能部)/11:30作業小屋/11:38〜12:03山頂/12:10弘法の池/12:48林道終点/13:05県道に出る/13:28千町林道入口/13:40エンド。
(天気) 晴れ。雲は多いと言えたが、青空の広がることもあった。山頂の気温は12℃ほど、風は僅かだった。視界は良かった。
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(←)
千町ヶ峰林道を起
点から歩き始めた


 (→)
  林道のそばを沢が
  流れていた
林道は舗装林道で周囲は植林地だった 新緑の木を目にした 林道からの展望は無いため、ただ登るだけの感はあった
展望の少ない林道だったが大段山を見ることがあった 舗装林道が続く 植林に囲まれての登りが続く
植林の切れ目から見えていたのは笠杉山だった 標高1000mを越して、林道は土道に変わった 土道に変わった直後より、林道は一気に荒れてきた
アセビが林道上に茂っていた 右手の植林がばらけてきて、そこに氷ノ山を見た 車の通行は無理だったが、歩く分には問題なかった

(←)
植林の切れ目か
ら須留ヶ峰を見



  (→)
  笠杉山もすっき
  り望めた
林道はすっかり廃道だった 尾根に向かう頃には山道の様相になっていた 登山道を倒木が塞ぐことがあった
尾根筋に近づく頃には、ごく細い山道になっていた 西に向かうようになると、前方に小屋を見た 小屋の手前で、広域基幹林道からのコースに合流した
標識では基幹林道の方向は千町峠方面になっていた ちなみに往路コースは上千町集落となっていた 尾根道歩きに移った 極緩やかな尾根道を西へと歩いた 右手に小屋を見る
アセビの茂る所を通った アセビの花が満開だった 緩やかなまま山頂が近づいた

(←)
明るい山頂に着い



 (→)
  三等三角点(点名
  ・千町)を見る

南の展望は以前と
変わらず良かった
が、いつしか雲の
多い空に変わって
いた
山頂の木々はまだ若葉を付けておらず、そのためか北の展望が良くなっている感じがした 氷ノ山には少し雪が残っていた
西の方向を眺めた 左の写真に写る三室山の辺りを少し大きく見る

南の方向を見る
上の写真に写る段ヶ峰を大きく見る 達磨ヶ峰を大きく見る 千ヶ峰を大きく見る
笠形山がちらりと見えていた ダム湖が見えていたが、ダムは長谷ダムと思えた 山頂からも笠杉山が望めた

砥峰高原の方向を
少し大きく見る

下山はこぶしの村
に下りることにし

西へと向かうが、そちらも易しい尾根道だった 弘法の池の手前でコースが分かれた 寄り道で、弘法の池を眺めた
こぶしの村コースに入った 始めはアセビの中を抜けて行く 前方に見えたのは黒尾山だった
易しく歩ける所があった 「こぶしの村」の標識を見た 苔むした岩塊流を目にした
やや急斜面の植林地を下るようになった 岩塊流を横切るときがあり、歩き難さがあった 植林地の下りが続く
「炭焼き窯跡」の前を通った 植林地を抜け出した 林道の終点位置に下りてきた
終点位置に立つ標識を見る 林道歩きに移った まだスミレが咲いていた
林道の途中で「こぶしの村」の標識が現れた 標識に従って小径に入ると「千町ヶ峰」の標識を見た 小さな沢を渡った
緩やかな道となって「こぶしの村」に近づいた 最初の建物が現れた 「こぶしの村」を抜けて行く
「こぶしの村」を抜けると鉄の橋を渡ることになった そこは下千町集落だった いつしか曇り空になっていた 車道に出ると、上千町集落を目指した
満開の桜を見る 下千町集落を離れると、暫くは寂しい車道歩きだった 六地蔵を見た
右手に千町ヶ峰を見る 上千町集落に入ると若一神社の鳥居を見た すぐに千町林道の分岐点が見えてきた
千町林道に入った 行く先に悠友山荘があった 草木川に架かる大谷橋を渡った 草木川に沿って林道は続いた
クロモジの花を見た ミツマタの花も見た 駐車地点が見えてきた