TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨
 
ダルガ峰 1163m No.3 宍粟市
西粟倉村(岡山県)
長義山    なぎさん 1105.4m No.4
 
1/2.5万地図 : 西河内
 
【2014年10月】 2014-98(TAJI&HM)
 
     《ダルガ峰》  空山より  2010 / 5

 秋空の下で高原散策を楽しもうと、ちくさ高原に向かったのは2014年10月中旬の土曜日だった。千種町の空には雲一つ無く、しかも青空は澄んでおり、期待通りの秋空だった。ところでちくさ高原の駐車場に着いてみると、スキーシーズンでも無いのに駐車場はほぼ満車状態だった。その日はちくさ高原ゲレンデマラソンがあり、着いたときはスタートの5分前だった。そのマラソンスタートを見送ってから、ハイキング開始とした。駐車場から尾根の方向を見ると、ゲレンデの最上部にポールが立っているのを見たので、それを目標に登って行った。始めはゲレンデ管理用の舗装路を登り、それが終わるとゲレンデの中を適当に登った。その辺りでトレイルランナーと交差するようになった。まだマラソンは四分の一程度なのに、先頭と後方とでは何分もの差が付いており、最後尾のランナーはただ歩いているだけだった。ポールの位置まで来ると、そこはもう県境尾根の位置で、近くにスキーリフトの頂上駅が見えていた。ゲレンデの最上部とあって展望は素晴らしく、北から東、南東と千種町を囲む山並みが、澄んだ空の下にくっきりと眺められた。氷ノ山の山頂も僅かに見えていた。そこからはダルガ峰へ通じるコースに入った。コースの入口辺りは自然林が多くあり、紅葉が始まろうとしていた。それを眺めながら歩いていたところ、自然林はすぐに植林に替わってしまった。コースはごく緩い下り坂の後、同じ程度の緩い登り坂となった。適度に標識があり、ダルガ峰が近くなったとき、中国自然歩道に合流した。その合流点の近くに展望地が現れたので、そちらに立ち寄ってみた。ちょっと荒れ地になっていたが、高い木は少なく、西から北西にかけて広く眺められた。西の空は三国山まで見えていたのに、大山は雲に隠されていた。コースに戻ってダルガ峰に向かう。そのダルガ峰までは100mの距離で、その頃には辺りは自然林になっていた。ダルガ峰は宍粟50名山の山名標識があってこそ山頂と分かるものの、周囲を樹林に囲まれてり、展望は全く無かった。昼食は展望地でしたく、ダルガ峰の手前で駒の尾山への迂回コースが分かれていたので、そちらへと入った。ササに囲まれた登山道を少し下ると、前方が開けてきた。那岐山を中心にすっきりと眺められるようになり、その風景を見ながら休憩とした。爽やかな空気感の中にいると、秋たけなわであることを実感した。昼食後は再度ダルガ峰のピークに立つと、登山道を今少し西へと歩いた。するとそちらにも少し展望が現れて、後山から駒の尾山までが眺められた。この展望が得られたことでダルガ峰は終わりとして、歩いてきた道を引き返した。どうもダルガ峰コースは植林地を歩くことが多く、これが自然林だったらと惜しまれた。ゲレンデまで戻って来ると、そこからは長義山を目指すことにした。まずゲレンデ最上部の切り開きを歩くが、いかにもちくさ高原を散策している感じがあって、雰囲気は悪くなかった。少し歩くとゲレンデを離れて登山コースに入った。始めは植林帯の中の下り坂だった。コースは尾根上にあるのだが、尾根の形が複雑で分かり難かった。ただ標識や目印テープのおかげでコースを外れることは無かった。周囲は植林地が主で、展望は無かった。緩やかな登りとなって長義山に近づいて行くと、山頂手前で急坂になった。急坂のまま100mほどを一気に登って長義山に立ったものの、そこは植林にすっかり囲まれており、風情のない山頂だった。ここまで来たことで良しとして、すぐに下山に向かった。下山は北へと下って行くと、すぐに植林地を抜け出した。右手の斜面はすっかりススキで覆われており、見事なくらいだった。登山コースは尾根筋を離れると、そのススキの中を歩くようになった。ときにススキを払うようにして歩いたが、道ははっきりしていた。最後は県道72号線のそばに下り着くと、そこには長義山登山口の標識が立っていた。後は県道72号線を南へと下るのみ。車道の周囲もススキの群落になっており、陽射しを受けて光っていた。気温は20℃を越えていたものの、爽やかさは残っており、その空気感の中を駐車場へと戻って行った。
(2014/11記)(2020/12改訂)
<登山日> 2014年10月18日 10:01駐車場スタート/10:29リフト頂上駅/11:01〜05中国自然歩道に近い展望地/11:12〜53ダルガ峰/12:10リフト頂上駅/13:01長義山/13:15長義山登山口/13:30エンド。
(天気) 雲一つ見られない快晴で、澄んだ青空が広がっていた。気温は木陰で13℃前後ながら、陽射しを受ける所では20℃ほどあった。風はほとんど無いものの、空気は爽やかだった。視界は十分に澄んでいた。
<< Photo Album 2014/10/18 >>
駐車場はほぼ満車状態だった マラソンがまさにスタートしようとしていた マラソンのスタートを見届けた
近くのゲレンデを登って行くことにした まずは管理道路を歩いて行く 管理道路はゲレンデの上部に向かいだした

 後ろを振り返る
 と、ちくさ高原
 の施設が見えて
 いた

 管理道路を離れ
 て県境尾根を目
 指した 足下の
 テープはマラソ
 ンコースを示す
 ものだった

 大勢のマラソンラ
 ンナーとすれ違う
 ようになった 先
 頭と後方とではか
 なりの差がついて
 いた

 登るほどに後方に
 風景が広がった
ゲレンデの最上部が目前になった スキーリフトの頂上駅を見る 展望の広がる位置に向かった

 展望地に立つと
 鳥取県との県境
 尾根が眺められ
 た

  三室山を大きく
  見る

 上の写真の右手
 を見る

  植松山を大きく
  見る

 県境尾根の方向
 に向かうとき、
 天児屋山を見る

 天児屋山の左手
 後方に氷ノ山が
 覗いていた
駒の尾山に通じる登山道に入った 自然林が色付き始めていた 色付きが進んでいる木を見る
自然林は長くは続かず、植林地を歩くようになった 植林地に囲まれた中を緩やかな道が続いた 植林地の中に自然林が混じる
光を浴びた木を見上げる 植林地を抜け出して、自然林がまた広がり出した 中国自然歩道に合流した

 合流点の近くに伐
 採地が見えたので
 立ち寄ってみると
 広々とした展望が
 現れた
沖ノ山を大きく見る 上の写真の中の、穂見山の右後方を大きく見る 大山は雲に隠されていた
東山を大きく見る 中国自然歩道に戻ってダルガ峰を目指した 駒の尾山コースが分かれた そこからダルガ峰
まで100mだった

 ダルガ峰の山頂に
 着いた 山名標識
 が無ければ通過し
 そうになるほど周
 囲と高さが変わら
 なかった

 ダルガ峰の山頂は
 自然林に囲まれて
 おり、展望は全く
 無かった

 昼食は展望のあ
 る所でと、少し
 戻って駒の尾山
 コースに入った

 すぐに那岐山が
 見えてきた


 この風景を見な
 がら昼食とした

 昼食後はダルガ
 峰の山頂を通過
 して、今少し南
 へと歩いた す
 ぐに駒の尾山の
 展望が現れた

 駒の尾山の山頂を
 大きく見ると、山
 頂の山名標柱が確
 認出来た
ダルガ峰からはちくさ高原に引き返した また暫くは植林地を歩く スキーリフトの位置まで戻ってきた
スキーリフトのそばから麓の方向を眺めた 高原の爽やかさを楽しみながら北へと歩く  県境尾根に入って長義山を目指す
はっきりとした道になっている所もあった 馬の背のような細い尾根を歩くこともあった 尾根は少し複雑だったが、標識が的確にあった
長義山までに小さなピークを幾つか越した 途中は自然林の中を歩いた 長義山が近づくと急斜面の植林地を登るように
なった

 長義山の山頂は以
 前と変わらず植林
 に囲まれた山頂だ
 った

       山頂の三等三角点
       (点名・森上)を
       見る
北へと下山に向かった すぐに右手が開ると、そちらはススキが広がっ
ていた
県境尾根を辿るようになった
県境尾根を離れて東斜面を下ることになった 周囲はすっかりススキの風景だった ときにススキを払って下った
登山口に下り着いた 県道72号線を歩いて駐車場へと向かった 前方に、ちくさ高原スキー場が見えてきた