TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨 
 
植松山    うえまつやま 1191.1m 宍粟市
 
1/2.5万地図 : 西河内
 
【2015年4月】 No.6 2015-36(TAJI&HM)
 
    千種町垣内より  2015 / 4

 9年ぶりに植松山に向かったのは2015年4月の最終土曜日、快晴の日だった。ただ数日前から好天が続いているため、少しうっすらとした空になっていた。鳥ヶ乢トンネルを抜けて岩野辺地区に入ると、植松山の案内標識が現れた。それを見て右手の細い道に入った。害獣避けゲートがあり、それを抜けると暫く林道を走った。登山口に着くと、その前の広場には1台の車も見なかった。すぐに支度を済ませて、小河内谷の登山道に入った。植松山は兵庫100山に選ばれるほどポピュラーになっており、幾つかのガイドブックにコース紹介されているので、今回は「宍粟50名山」を参考にして、往路は尾根コースを歩くことにした。登山道は少し荒れているものの、緩やかな道だった。新緑の雑木を見ながら歩いて行くと、登山口から15分ほどで沢コースと尾根コースの分岐点に着いた。そこから尾根コースに入った。周囲は概ね植林地で、途中からはっきりと尾根を登るようになると、右手は伐採地となった。おかげで展望が現れて、南から西へと広く眺められるようになった。少しうっすらとした視界だったが、端正な姿の日名倉山が眺められた。また植林地に入り、山頂が近くなるとガイドブックで「山上庭園」と名付けられた自然林の広がる所に出たが、自然林は漸く若葉を開き始めたところで、遠目ではまだ冬の姿だった。そこを過ぎると再び植林地に入り、そして山頂到着となった。山頂に着いてまず目に付いたのは、アセビが一段と繁茂している風景だった。それと反比例して笹はほぼ枯れようとしていた。そのアセビ風景の一角で休憩とした。相変わらず北東から南にかけては展望が広がっており、荒尾山が大きく対峙していた。その背後には千メートル峰が頂を連ねていた。山頂に出ても上天気は続いており、からっとした空気が快かった。少し残念なのは視界がうっすらとしていたことだったが、誰もいない山頂でのんびりと過ごせるのは何とも贅沢な気分だった。山頂で40分ばかり過ごすと下山に移った。下山は沢コースを歩くことにした。始めに北の方向へと歩き、小河内谷へと通じる尾根を下った。小河内谷の沢に出ると後は沢に沿って歩くのだが、道のはっきりしない所もあり、ときに沢を渡って対岸に移った。その沢コースでの楽しみは小河内の滝に出会うことで、その小河内の滝に近づくと、沢を離れて高巻きで滝の下流側に出た。そして沢を引き返す形で上流へ歩くと、程なく滝の前に出た。小河内の滝は落差があり推量も豊かで、見ていて飽きなかった。その後は沢沿い歩きで、また何度か沢を渡った。ときに沢そばを離れて、沢から数十メートル上の斜面を歩いた。下るほどに新緑が見事になってきた。山頂で過ごしていたときよりも雲は増えており、陽射しの消えているときが多くなっていたが、陽射しが現れたときに新緑が光る様は何とも美しいと思えた。久々に宍粟の山をじっくり楽しんだとの思いを持てて、登山口に戻ってきた。
(2015/5記)(2018/6写真改訂)
<登山日> 2015年4月25日 9:54登山口スタート/10:08尾根コース分岐点/11:10〜54山頂/12:19沢に下り着く/12:42〜50小河内の滝/13:19尾根コース分岐点/13:30エンド。
(天気) 快晴。少し薄い青空だったが、雲はほとんど見られなかった。樹林の中の気温は13℃ほどながら、山頂は陽射しをいっぱい受けていたこともあり20℃以上の暖かさだった。山頂では少し風を受けた。ひんやりとしていたものの、ほてった体には快かった。空気はからっとしており、爽やかそのものだった。視界はややうっすらとしていた。それでも比較的遠くまで見えていた。但し南の方向はモヤが強かった。下山中に雲が増えてきて、陽射しの隠されているときが多くなった。爽やかさは変わりなし。
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鳥ヶ乢トンネルを越えて千種町岩野辺に入ると、植松山の標識が現れた 標識は二つあり、新しく作られた岩野辺自治会のものを見る 案内標識に従って枝道に入ると、害獣避けゲートが現れた そこを通過して林道を終点まで進んだ

(←)
林道終点には数台
分の駐車スペース
があった

  (→)
  林道終点から登山
  道が始まった
小河内谷の登山道は緩やかに始まった 沢を横切る 横切った先でコースが分かれた 尾根コースに入る
始めに植林地の斜面を登った はっきりと尾根を登るようになった ツルシキミの花を見かけた

(←)
前方に植松山の
山頂が見えてき


 (→)
  南西から西にか
   けて広く展望が
   現れた

少し登ると南の
方向も見えてき


尾根の南面は伐
採の跡地だった

尾根登りを続ける 振り返ると後山がはっきり見えてきた 植林帯に入って展望は閉ざされた
日本庭園と呼ばれている所に来た 大きな岩が目に付いた すたすたと歩いていたパートナーが先で待っていた

(←)
山頂が目前にな
った


(→)
山頂に着くと枯
れたササが広が
っていた
パートナーが山名標識のそばに立っている 三等三角点(点名・植松山)を見る 辺りのササは枯れようとしていた

ササに替わってア
セビが広く繁茂し
ていた

少し東に下ると、
展望が良くなった

北から東、南東に
かけてを眺める

(←)
上の写真に写る
ヒルガタワの辺
りを少し大きく
見る

 (→)
  更に藤無山の辺
  りを大きく見る
南東から南西にかけてを眺める 左の写真に写る水剣山を大きく見る

(←)
展望地の位置から
山頂方向を見上げ


  (→)
  まだ花を付けてい
  るアセビが見られ
  た
下山は谷コースに向かった 始めに植林地を北へと歩いた 谷コースに通じる尾根道に入った
尾根をどんどん下った 沢そばに下りてくると、後は沢沿いを下った 小さな滝を見る
沢沿いの小径を歩いていたが 沢を横切ることがあった 小河内の滝に近づいたとき沢を離れて高巻きをした
沢に戻ってくると、上流側へと向かった 小河内の滝が見えてきた 小河内の滝を見ながら小休止とした
新緑を愛でながら沢沿い歩きを続けた 満開のヤマザクラを見た 沢から離れることがあった
何度目かの沢渡りだった ミツバツツジが咲いていた 尾根コースの分岐点まで戻ってきた
陽射しが現れると、新緑が輝いた 登山道のそばで咲いていたのはヒトリシズカだった 登山口が間近になった