TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨 
 
植松山    うえまつやま 1191.1m 宍粟市
ヒルガタワ 1171  m
 
1/2.5万地図 : 西河内
 
【2018年5月】 No.7 2018-77(TAJI&HM)
 
    《植松山》 千種町千草より  2018 / 5

 植松山を3年ぶりに登ることにしたとき、山頂に立つだけでなく稜線を北へとヒルガタワまで歩くことにした。そして好天の下で展望を楽しみたいと思った。それを思いたつと、早速向かったのは2018年5月の最終金曜日のことだった。
 朝から快晴の空に雲は見られなかった。国道429号線を走って鳥ヶ乢トンネルを越え、小河集落で植松山に通じる枝道に入った。枝道はそのまま林道となったが、入口のゲートは解放されていた。その理由はすぐに分かった。林道を200mも走ると林道そばで工事が行われており、重機も使われていた。そのそばを抜けて林道をずっと走り、林道終点まで来た。そこは小さな広場になっており、植松山の標識が立っていた。そこからのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。登山道は沢に沿って北へと続いており、17分ほど歩くと谷コースと尾根コースとに分かれたので、そこは直進となる谷コースを進んだ。登山道はコース名の通り沢沿いを続いており、ときに沢から離れることもあったが、また沢に戻ってきた。その沢を何度か渡ることがあり、左岸側を歩くこともあれば右岸側を歩くこともあった。登山道は水害によるものか荒れている所もあり、易しいコースとは言えなかった。それでも渓流美を楽しめることもあって、それは良かった。コースは徐々に高度を上げて標高900mほどになったとき「小河内の滝」の標識を見たので、ちょっと滝に寄り道することにした。滝へのコースはまた沢沿いを歩くことになり、すぐに小河内の滝の前に出た。滝は水量があり優美な姿を見せていた。滝見物を終えると登山コースに戻り、今少し沢沿いを歩いた後、右手の斜面の登りにかかった。沢筋は自然林が多かったのだが、斜面を登り出すといつしか植林の中を登るようになった。つづら道では無く直線的に登るので、けっこう登り堪えがあったが、涼しい中を登るとあって休まず登って行けた。そして沢を離れてから36分で主稜線に出た。その辺りはすっかり植林地だった。植松山へはそこより南へと向かうのだが、この日はヒルガタワを訪れたく北の方向へと歩いた。すぐに自然林の中を歩くようになると、そこはすっかり新緑の世界だった。足下に小笹が広がっていたものの、ヤブコギの感じにはならずに進めた。笹が煩わしいときは尾根筋を外して少し西寄りを歩くと、笹は無くなり歩き易かった。1190mピークに着くと、そこはまずまず展望が良く東の方向がすっきりと眺められた。その1190mピークを越すと、尾根筋にケモノ道程度の小径を見るようになった。その小径は尾根筋では無く少し西寄りに付いていたようだった。小径のままに緩やかに下って行くと、北へは向かわず自然とヒルガタワに向かうようになった。ヒルガタワの手前には1160mピークがあるが。そこは南面側が広く草地になっており、以前と変わらず抜群の展望が広がっていた。パートナーはそこでのんびり過ごしたいと言うので、一人でヒルガタワに向かうことにした。向かうと言っても数分も歩けば1171mのピークに着いた。そこは北の方向に展望があって、氷ノ山を中心に三室山から須留ヶ峰までが一望となった。ヒルガタワでは山頂部の東端まで歩いてから引き返した。1160mピークに戻ってパートナーと合流すると、そこで昼休憩とした。南面こそ草地となっているが、稜線上は自然林があって適度な木陰を作っていた。渡る風は涼しいばかりで、この日に登ってきて本当に良かったと思えた。その涼しさに誘われて、食後は暫し昼寝を楽しんだ。十分な休憩をとった後は、植松山を目指して歩いて来た道を引き返した。左手前方には植松山と1190mピークの並ぶ姿が見えていた。小径のままに歩くと1190mピークに近づいて樹林帯へと入り、尾根筋とは少し離れて歩くようになった。そして植林地へと入った。その植林地の中で植松山の標識を見るようになり、緩やかに登って植林地を抜け出すと、そこが植松山の山頂だった。1160mピークを離れてから30分が経っていた。その山頂は以前と変わらずアセビが茂っていたが、何かすっきりとしている印象を受けた。どうやら少し木が伐られたようで、展望が良くなっていたためのようだった。展望写真のパネルが置かれており、それには幾つか山名が付いていた。先ほど休んでいた1160mピークは奥植松山となっていたが、どうもとって付けた感じは否めなかった。植松山でも山頂展望を楽しむと下山に移った。山頂間近に谷コースと尾根コースの分岐点があり、それに従って尾根コースに入った。暫くは植林地の中の下りだった。途中で樹林が切れて南西方向が眺められると、そちらに見えていたのは日名倉山だった。その麓では田植え準備が進む水田風景が広がっていた。その尾根コースは前回は往路として登ったので問題無かったが、下るとなると尾根筋のはっきりしない所もあって目印テープに注意しながら下った。沢筋まで500mの標高差があるとあって、この下りはなかなか長く感じられた。尾根コースは自然林も少なく、谷コースと比べると風情は少ないと思えた。ようようの思いで沢そばに着くと谷コースと合流した。後は朝に歩いた道だった。そこまでで足は十分に疲れていたが、後は緩い下り坂を歩くとあって休まず歩いて登山口に戻ってきた。この日の植松山の感想としては、植松山の山頂に立つだけでなくヒルガタワまで足を延ばして、伸びやかな山稜の雰囲気を是非味わうべきだと思った。
(2018/6記)
<登山日> 2018年5月25日 10:08林道終点登山口スタート/10:25尾根コース分岐点/11:02〜10小河内の滝/11:27沢筋を離れる/12:03[1190m]ピーク/12:30〜43ヒルガタワ/12:50〜13:30[1160m]ピーク/13:59〜14:14植松山/15:20谷コース合流点/15:33エンド。
(天気) 快晴。雲は全く見られなかった。但し、空の青さは薄かった。1160mピークでは気温は24℃ながら湿度は40%とあって、爽やかな空気感だった。風があり快いばかりだった。視界は少しうっすらとしていた。植松山山頂は陽射しを十分に受けており、気温は28℃まで上がっていた。暑さを感じるも木陰は涼しかった。終日、快晴は続いた。
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(←)
林道終点登山口
に着くと、他に
車は見なかった

 (→)
  始めに植林地を抜
   けて行く
登山道は沢に近づいた 植松山の標識を見る 道そばにフタリシズカの花をよく見た
沢に沿って歩いた その沢を渡って左岸に出ることがあった コースの分岐点では、谷コースを選んだ
谷コースを進むと、また沢を横切ることになった 沢筋を少し離れて登ることもあった 植松山に「霊峰」の冠が付いていた
樹林が切れたとき、植松山の方向が眺められた 周囲は植林地になることが多かったが 自然林が広がると、まさに緑の壁紙を見る思いだった
エンレイソウの大きな葉を見る 沢は何度か渡ることがあった 登山コースから小河内の滝への道が分かれた
小河内の滝に寄り道することにした また沢を渡った 小河内の滝の前に出た 水量もあり優美な滝だった 滝の上を見上げた 新緑が逆光を受けてきれいだった
コースに戻って沢沿い歩きを続けた 崖危険のため迂回路へと標識が現れた 迂回路に向かわず慎重に沢沿いを進むと無難に通過した
小さな滝を見る 沢そばを離れて東へと尾根を登ることになった 植林地の尾根を直線的に登って行く
植林地の登りは長々と続いた 木漏れ日が青葉を照らす 主尾根が近づいて植松山の標識を見た
植松山に向かわず更に東へと歩いて主尾根に向かった 主尾根に出ると、そこは自然林が広がっていた アセビの茂る所も現れたが、無難に歩けた

足下には膝丈の
ササが広がるよ
うになった

1190mピーク
に着くと、そこは
けっこう展望が広
がっていた

東から南にかけての
展望で、左手にはこ
れから向かうヒルガ
タワも見えていた

ヒルガタワの方
向を少し大きく
見る

また樹林帯に入っ
た 足下は笹地だ
った
樹林が疎らになって1160mピークを行く手に見る 尾根上に小径が現れて、それを辿った 笹地となっても小径ははっきりと続いた

道なりに歩くと
自然とヒルガタ
ワに近づいた


1160mピーク
が近づいたとき、
山上の池が現れた
1160mピークが目前になった 1160mピークに着くと、ヒルガタワは間近だった パートナーは1160mピークで休みたいと言い出した
単独でヒルガタワに向かった 自然林の広がる尾根を登って行く ヒルガタワの山頂が間近になった
ヒルガタワのピークに着いた 北の向かっての展望があった 兵庫鳥取県境の山並みを見る

(←)
右上の写真に写
る三室山を大き
く見る

 (→)
  南東に水剣山を
  見る
更に東へと歩いた 氷ノ山を少し大きく見る 山頂の東端まで歩いてきた

(←)
そこも展望が良く
一山の方向を眺め


 (→)
  その一山を大きく
  見る
1160mピークへと引き返した 1160mピークが近づいて植松山を見る 1160mピークでは木陰で休憩とした

(←)
1160mピーク
で改めて展望を楽
しんだ

 (→)
  休憩を終えて漸く
  植松山を目指した

尾根歩きの途中
で西の方向を眺
めた

再び山上の池のそ
ばを通った
1190mピークが近づいて、自然林に入った 小径を追うようにして歩いた 歩くうちに植林地に近づいた
「山頂の池」と書かれた標識を見た その池に寄り道したが水溜まりと呼べそうなものだった 植林地の中を歩いて植松山に近づいた
植松山の山頂に着いた 少し木が伐られたようだった 山名標識の前に小さな祠を見た
三等三角点(点名・植松山)を見る 東の方向を眺めた そちらには写真パネルが置かれていた
右上の写真の左手を見る 相変わらずアセビの茂る山頂だった

 南の方向を見るも、
 そちらの視界は少し
 うっすらとしていた
アセビの若葉は赤かった 植松山の最高点は植林地だった 下山は尾根コースに向かった 山頂近くに分岐点を見る
まずは西へと植林地を下った 一度植林を抜けて優しげな風景の中を歩いた 再び植林地に入った

(←)
樹林を抜け出した
とき、展望が現れ


 (→)
  南に向かって展望
  が開けていた

南西方向に日名
倉山を見る

千種町千草では田
植えが進んでいた
下山を続ける 下る途中でも日名倉山が望めた また植林地に入った
谷コースに合流した もう登山口まで十数分の距離だった 登山口に戻ってきた