TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨 
 
植松    うえまつやま 1191.1m 宍粟市
 
1/2.5万地図 : 西河内
 
【2023年10月】 No.8 2023-181(TAJI&HM)
 
    千種町室より  2023 / 10

 植松山は何と言ってもそのどっしりとした姿が魅力で、何年か経つとまた訪れたくなる山の一つだった。その植松山を5年ぶりに登ろうと向かったのは2023年10月13日、秋の澄んだ空が広がる日だった。鳥ヶ乢トンネルを抜けて岩野邊地区に入ると、右手に植松山の標識が現れた。後は標識に従って枝道に入り、その先の林道を進んだ。林道は進むほどに荒れてきたが、四駆車を必要とするほどは荒れていなかった。そして林道終点に駐車とした。この日選んだ往路コースは尾根コースだった。植松山をしっかり登りたく思ってのことだった。始め沢の右岸を歩き、左岸側に渡った先で沢コースから尾根コースが分岐した。尾根コースに入ると、すぐに斜面を登るようになった。その尾根コースは概ねつづら折れになっており、急坂の箇所は無かった。いつしか南西尾根を辿るようになったが、やはりつづら折れの登りだった。周囲はほぼ植林地で展望は無かった。涼しい空気感の助けもあって、マイペースで休まず登って行けた。中腹を過ぎると左手に伐採地が現れて、西向かいの後山が大きく眺められた。はっきり尾根筋を登るようになると、南西方向が開けてそちらは日名倉山が形良く眺められた。山頂が近づくと岩の点在する日本庭園風の風景となり、そこより今少し登ると再び植林帯に入った。その植林帯で左手から沢コースが合流すると程なく植林地を抜け出して、そこが植松山の山頂だった。東面側は開けており、以前は笹原が広がる風景で今はアセビ帯になっている。その開けた所の一番高い位置に三等三角点(点名・植松山)を見た。その位置より少し下がった辺りが展望地で、北から東、そして南へと広々とした展望を楽しめることになった。一時はアセビがどんどん繁茂するのかと思っていたのだが、他の木々と共生関係になってきたのか、アセビは増えておらず落ち着きのある佇まいになっていた。その一角で休憩とした。澄んだ空には秋の雲があり、空気は爽やかで気温も適度とあって、まさに秋の好日を楽しむと言った感じだった。展望を楽しみながら昼食をとると、後は体を横にしてひたすら爽やかな山上を楽しんだ。山頂で過ごしていたのは70分ほど。下山は沢コースを歩くことにした。沢までは植林地を歩いたり登山道のはっきりしない斜面を歩いたりするため、標識及び目印テープを忠実に追って下った。登山道は何となく分かる程度の所が多かったが、慎重に歩いたおかげでコースを外すことも無く沢そばに下り着いた。後は沢筋をひたすら歩くだけだった。その小河内谷には名瀑の小河内の滝があり、そこはコースから少し離れていたので、コースを離れて寄り道をする形で滝見物とした。沢コースは多少歩き難さはあったものの概ね無難に歩けたのだが、一ヶ所崖になった所があり、そこは高巻きすることになっていた。ただこの日は水量が少ないこともあって、高巻きせずに両手を使って慎重に沢そばを渡った。そこを過ぎるとまた無難に歩けたが、登山口までに5,6回は沢を横切ることがあったので、沢コースは水量の多いときは歩かない方が賢明ではと思えた。まずは植松山を期待通りにしっかり歩けた上に澄んだ展望も楽しめて、十分に楽しめたことは確かだった。
(2023/11記)
<登山日> 2023年10月13日 10:20登山口駐車場スタート/10:35コース分岐点/尾根コースを登る/11:50〜13:00山頂/沢コースを下る/13:47沢に下り着く/13:29小河内の滝/14:10コース分岐点/14:22登山口駐車場エンド。
(天気) 快晴。絹雲を見る。植林地の気温は14℃だったが、山頂は陽射しに暖められてか18℃まで上がっていた。風はほとんど無し。空気が爽やかだった。視界は澄んでいた。
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鳥ヶ乢トンネルを抜けて千種町に入ると、登山口方向を示す標識が現れた 豆腐店の大きな看板のために、以前は目立っていた奥の登山口標識が目立たなくなっていた 枝道に入って民家の前を通り抜けると、林道入口でゲートが現れた そのゲートを開けて車を進めた

林道を終点まで走
ると、そこが登山
口駐車場だった

先着の車は無かっ


登山コースに入っ

始めに植林地を歩いたが、右手間近に沢を見た 登山道の標識があり、それに従って進んだ 石垣のそばを通った
沢を渡ることになった 沢の左岸側を歩いて行く 谷コースから尾根コースが分岐した
尾根コースに入った 始めは南西尾根へと斜面を横切った 尾根を登るようになった 周囲はすっかり植林地だった
概ね植林地帯を登って行く 尾根の傾斜はきつかったが 登山道はつづら折れになっており、無理なく登れた 標高が900mを越えると伐採地が現れて展望が広がった
登るうちに更に展望が広がった 尾根筋を登るようになると、樹林帯を抜け出した
尾根からは南西方向が眺められた 前方の稜線を見る 尾根を真っ直ぐに登って行く
西を見ると後山が姿を現していた 後山を大きく見る
南西方向も広く眺められた 山頂が近づいて樹林帯に入った

(←)
植林地に入ると山
頂は近かった

 (→)
  植林地を抜けた所
  が植松山の山頂だ
  った

(←)
山頂のアセビ群の中
に三角点を見た

  (→)
   三角点の先に山名標
   柱が立っていた
上の写真に写る三等三角点(点名・植松山)を見る 山名標識の前に小さな祠を見た 三角点より少し下った位置の展望地で休憩とした

展望地に立って、
北東から南東にか
けてを眺めた
ヒルガタワの方向を大きく見る 左の写真に写る阿舎利山を大きく見る
一山の方向を大きく見る 暁晴山と笠形山の並ぶ姿を見る
展望地より東から南にかけてを眺めた
上の写真に写る 笠形山の右手に広がる雪彦山の尾根を眺めた
小豆島を大きく見る アセビは繁茂していたが以前よりも増えてはいなかった 休憩地点から山頂の植林地を眺めた
涼しい風に吹かれながら70分ほど過ごした 下山は谷コースに向かった 始めはコースが分かり難く、標識を頼りに慎重に歩いた
下るうちに植林地の尾根筋を歩くようになった 50分近くかかって沢そばに下りてきた 合流点の標識を見る
後はひたすら沢筋を歩いて行く 沢に小さな滝を見た 始め右岸を歩いていたが、左岸側へと渡った
「崖危険」とあり、迂回ルートがあったが 迂回せず、慎重に沢そばを歩いた 「小河内の滝」の標識が現れた
滝見物へとコースを離れて寄り道することにした 2分ほどで「小河内の滝」の前に出た 優美な滝だった コースに戻って沢そば歩きを続ける
ときに沢から離れた位置を歩くことがあった トチの大木を見た 歩くうちに何度か沢を横切った 右岸から左岸に移る
左岸を歩いているとき、尾根コースが合流した 最後の渡渉は左岸から右岸だった 駐車地点が間近になった