TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編 
 
波佐利山    はさりやま 1191.7m 宍粟市
若桜町(鳥取県)
 
1/2.5万地図 : 岩屋堂
 
【2019年5月】 No.5 2019-78(TAJI&HM)
 
    三室山より  2018 / 7

 波佐利山は宍粟50名山に選ばれており、ガイドブックの紹介コースは音水林道の終点から南東尾根に出て山頂を目指すコースだった。波佐利山には過去4回登っていたが、そのコースは歩いていなかった。そこで一度は歩いてみようと出かけたのは2019年5月の第三週のことだった。
 ナビを林道終点にセットして走ると、音水湖の手前で国道29号線を離れてすんなりと音水林道を進めた。林道は始めこそ舗装路だったが、途中からダート道となった。そのダート道には落石が多くあったためそれを避けながら慎重に走った。かなり進んで林道が二手に分かれると、そこはナビに従って直進した。その辺りより林道ははっきりと荒れてきた。そのため林道終点前1.5kmとなった地点で車を進めるのは諦めた。それは正解だったようで、林道歩きを開始すると四駆車でないと通れないような所が現れたり、落石が道を塞いで車の通行は不可の所も現れた。また道自体も小さな石が多くあって歩き易いとは言えなかった。そのことは別として林道の周囲は新緑の盛りとなっており、快晴の空の下で何とも瑞々しい眺めだった。おかげで林道歩きも悪くないと思いながら歩いた。音水林道はあくまでも緩やかに続いて、35分ほどで林道終点に到着となった。そこには登山口標識が立っており、登山道が始まっていた。始めははっきりとした小径でそれを辿るだけだったが、植林地の斜面を登るようになると小径は不確かになってきた。注意すれば踏み跡が分かる程度だった。ただ上を目指して尾根に出ればよいだけなので、歩き易そうな所を登って尾根に出た。その道筋で正しかったようで、尾根に出た所に標識が立っていた。後は北西方向へと尾根を辿って行くだけだった。尾根は自然林とあってここでも新緑を楽しみながら歩くことになった。そこに宍粟杉と呼ばれる杉の大木が混じっていた。自然なままに育った杉はなかなか壮観だった。尾根は終始緩やかで、幾つか小さなピークを越して行くことになった。1100mピークの先で左手から赤西コースが合流した。1122mピークには珍しく標高点が書かれた標識が立っていた。またときおり波佐利山の標識も見た。左手は植林地になることもあったが、概ね自然林の尾根歩きで山頂に近づいた。尾根の傾斜が増してきてそこを休まず登ると、右手に氷ノ山が見えてきた。その先はごく緩やかとなりすぐに山頂だった。山頂は以前と変わらず樹林に囲まれており、展望はほぼ無かった。ぽつんとある三等三角点(点名・波左利)を見るのみだった。ただこの日の山頂は爽やかな空気に包まれており、休むには良い感じだった。その中で昼どきを過ごした。昼食をとった後は少し尾根を歩いてみると、北に氷ノ山、北東に赤谷山、南西に三室山を見ることが出来た。また山頂一帯で白い花が目に付いたが、それはオオカメノキだった。山頂で休んでいたのは50分ほど。下山はすんなりと歩いてきた道を引き返した。登山口から山頂までの時間は往路で1時間、復路で50分弱だったので、登山としてはごく簡単なコースと言えそうだった。むしろ林道を慎重に走る方に神経を使うコースのようだった。
(2019/6記)
<登山日> 2019年5月17日 10:28登山口まで1.5kmの地点からスタート/11:02登山口/11:15尾根に出る/11:42[1122m]ピーク/12:03〜56山頂/13:32尾根を離れる/13:42登山口/14:17駐車地点エンド。
(天気) 快晴。雲は僅かだった。山頂の気温は18℃。空気は爽やかで、僅かに吹く風が快かった。視界は良かった。下山に向かう頃より雲が増えてきたが、まだまだ晴れと呼べる空だった。
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道が荒れてきた
たため、林道終
点まで1.5km
の位置で車を止
めた 周囲は新
緑の世界だった

まずは林道歩きで
スタートした
悪路だったが、四駆車なら進めそうだった 周囲は標高1000mを越える尾根だった た周囲の自然林は新緑の盛りだった
落石が増えてきて、車の通行は不可となってき 開けた所を歩く 空は快晴だった 新緑を愛でながら歩くため、林道歩きも悪くなかった
右手に赤谷山が現れたと思ったが手前のピークだった 曲がりくねった林道だったが、概ね西へと歩いた 大きな落石が現れると、その先が林道終点だった

(←)
林道終点が登山
口広場だった

 (→)
  波佐利山登山口
  に入った
最初は山腹を緩やかに登った 小さな沢を小橋で渡った 緩やかに尾根に近づくと思っていると
南の斜面を登って行くことになった 急斜面に入ってコースがはっきりしなくなった 適当に登って尾根に出ると、そこに標識を見た
尾根歩きに入った 北西に向かって歩いた 木々の隙間から赤谷山山頂が望まれた 氷ノ山の山頂が見えることもあった
緩やかな尾根道だった ときおり波佐利山の標識を見た ササは僅かに見るだけだった
尾根も新緑で彩られていた 小さなピークに着いた 1110mピークだった 左手に植林地を見るようになった
その左手から赤西コースが合流した 赤西林道側から
のコースだった
何度かブナの大木を見た 1122mピークを通過しているとき標高が書かれた
標識を見た
杉の大木を多く見るようになった 1122mピークを越しても緩やかな尾根は続いた 山頂が近づいて漸く尾根の傾斜が増してきた
周囲は緑の壁紙だった 山頂が間近になってきた 山頂直前で北に氷ノ山を見る

(←)
波佐利山山頂に
着いた 10年
ぶりの山頂は相
変わらず展望は
悪かった

 (→)
 三等三角点を見
 る
昼食後、少し当たりを散策してみた よく見かけた白い花はオオカメノキだった 山頂でも大きなブナを見た

氷ノ山が比較的
良く見える所が
あった

氷ノ山山頂を大き
く見る
上の写真に写る扇ノ山を少し大きく見る 木々の隙間から南西方向に三室山を見る 三室山の右手にはちらりと「くらます」を見た

東に見えていたの
は藤無山だった

藤無山を少しを大
きく見る

北東に見えていた
のは赤谷山だった

赤谷山山頂を大き
く見る
下山はすんなりと往路を戻った 南東尾根を下って行く 再び自然林を楽しみながら歩いた
右手に植林地が広がるようになった 赤西コースが分かれた 尾根の先に見えていたのは1161mピークだった
トチの若葉を見る この標識の位置で尾根を離れた 目印テープを追って慎重に斜面を下った
トラバース道に下り着いて小橋を渡った 登山口に戻ってきた 跡は1.5kmの林道歩きだった
落石地を歩く 午後の自然林も美しかった 駐車地点が見えて来た