TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編
 
赤谷山 落折山) 1216.6m 宍粟市
若桜町(鳥取県)
 あかたにやま    おちおりやま
1/2.5万地図 : 戸倉峠
 
【2011年11月】 No.7 2011-111(TAJI&HM)
 
    一山より  2011 / 11

 晴れた日に紅葉を楽しむのも良いが、しとしと雨の中で楽しむのも悪くないと思っている。11月初めと言えば宍粟市の紅葉を楽しむには絶好の季節なのだが、2011年11月の第一週は土日ともに雨の予想だった。そこで雨の中でものんびりと尾根の紅葉を楽しめる山を登ることにした。そして思いついたのが赤谷山の東尾根だった。戸倉スキー場から始まるコースである。
 向かったのは11月5日の土曜日。雨は昼頃からと予想されていたのだが、林田町を走っている頃からぽつりぽつりと降り出して、一宮町ではすっかり雨になっていた。ごく軽い雨を想定していたのだが、意外と強い降り方だった。それでも赤谷山なら無理なく登れるのではと考えて車を進めた。車を止めたのは戸倉スキー場の駐車場で、雨が小降り程度になっていたのは助かった。この後のハイキングの様子は下の写真で見ていただくとして、尾根の紅葉は落葉が進んでおり、足下はすっかり新しい落ち葉に覆われていた。それでもまだまだ見頃の木立は残っており、期待通りに紅葉を愛でながら楽しく歩けた。雨は小雨から雨と言った風で強くなることは無く、ときにぱらつく程度になることもあった。良かったのは風が弱々しかったことで、穏やかな雰囲気の中を登って行くことが出来た。紅葉はやはり登るほどに少なくなり、標高が千メートルを越えてくると、どの木立もすっかり葉を落とした姿になってきた。そして足下にササが増えてきた。この尾根を雪の無い季節に登るのは05年以来となるが、ササはずいぶん少なくなっているようだった。登り易くなったのは良いことだが、やはり寂しいと言えた。それでもときおりネマガリダケを押し退けることはあった。県境尾根に出るともう山頂は間近で、最後はササに囲まれた中を登って行く。山頂はすっかりガスに包まれており、三角点回りを見るだけだった。山頂は少し風が強くなったが、気温は14℃ほどあり、少し肌寒いと感じる程度だった。山頂には数分とどまっていただけで、すぐに下山とする。この日は雨と言うことで、ピストン登山と考えていたので、すんなりと登ってきた東尾根を引き返した。緩やかな尾根を下るのは何とも楽なもので、すたすたと言った感じで歩いた。そして途中の植林地で雨宿りをしながら、軽い昼食をとった。下山を終えたのは13時前。往復で3時間半なので、ちょうど手頃なハイキングだった。また雨も強くならずに終始してくれたので、予想以上に楽だったと言えた。ただ戸倉スキー場を離れた直後より豪雨となったので、幸運であったようだった。
(2011/11記)(2021/2改訂)
<登山日> 2011年11月5日 9:20スタート/9:56戸倉基地局/11:20県境尾根に合流する/11:27山頂/尾根の途中で昼食/12:32戸倉基地局/12:58エンド。
(天気) 小雨または雨。麓の気温は17℃ほどだったが、登るにつれて下がり、山頂では14℃ほどとなった。風はわずかで、山頂でも特に強くは無く、少し肌寒いと感じる程度だった。周囲はガスで、視界は無し。
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戸倉スキー場の入口に着く 小雨の降る中、振子沢ゲレンデを登って行く 北向かいの山肌は、まだ紅葉が進んでいなかった
山頂ロッジが見えてきた 東向かいの山並みは雨雲に包まれていた 東尾根の方向を見ると、ガスが尾根を隠していた
スキー場の縁を歩いていると紅葉を見るように
なった
足下には落ちたばかりのカエデの葉が積もって
いた
スキ−場の最上部では工事が行われていた
工事現場を横切って尾根に取り付いた 880mピークに建つ戸倉基地局を見る 戸倉基地局を過ぎて、優しい尾根歩きとなった
小雨の中で、黄葉が落ち着いた色を見せる 小雨の中をのんびりと尾根歩きを続ける まだこれからと言えそうな木立を見る
尾根の傾斜が増すと、落ち葉で滑り易くなって
いた
色付いたカエデはやはりきれいだった 暗い空の下で赤が鮮やかだった
黄葉の色も悪くない 尾根にはときおり標識が立っていた やはりカエデの紅葉には足が止まる
まだまだ見頃の紅葉が残っていた 薄暗さの中に紅葉が映える 紅葉を愛でながらの尾根歩きは楽しかった
このカエデはあまり赤くなっていない ガスが漂う中で見る赤い色も良いものである ブナ帯を歩く
足下にササを見るようになった 標高が1100mほどになると、紅葉は終わっ
ていた
クマザサが増えてくる
県境尾根に着く ネマガリダケが囲むようになる 尾根の先に山頂を望めるようになった ネマガリダケの茂る中を山頂に近づく
    

 ガスの漂う山頂
 に立つ アセビ
 が目立つように
 なっていた

   山頂の木立を見
   る
下山は東尾根を戻って行く 暫く下ると、また紅葉が見られだした 途中の植林地で雨宿りしながら昼食とした
また紅葉を楽しみながらの下って行く 途中の小さなコブを越す 次第にガスが濃くなってきた
    
ガスの中に鮮やかなカエデを見る 880mピークへの登りにかかる ピークを越すとスキー場の工事現場が見えてきた
スキー場内を下って行く 周囲の山はガスが閉
ざす
スキー場の建物が見えてきた 足下に振子沢ロッジを見ながらゲレンデを下る