TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編
 
赤谷山 落折山) 1216.6m 宍粟市
若桜町(鳥取県)
 あかたにやま    おちおりやま
1/2.5万地図 : 戸倉峠
 
【2013年3月】 No.8 2013-23(TAJI&HM)
 
    赤谷山の東尾根より山頂を望む  2013 / 3

 雪の季節は雪山に一度は登ってみたいものだが、2013年は赤谷山を戸倉スキー場側からのコースで登ってみたいと考えていた。2月中には行きたかったのだが、休日になると北の空は悪くなるようで、3月に入ってしまった。そして9日の土曜日が漸く快晴の予報となったので、勇躍出かけることにした。但し少し考えが変わってきており、スタート地点は新戸倉トンネルの位置からとして、往路は戸倉峠からのコースを登り、下山コースとして戸倉スキー場への尾根コースを歩くことにした。
 9日は朝から雲一つ見られない快晴の空だった。但し黄砂があるとの予報通り、黄色みを帯びて、少しうっすらとした青空だった。2月に何度か雪があったので、まだまだ雪は多いと思っていたのだが、3月に入って暖かい日が続いていたためか、国道29号線沿いに雪はほとんど残っていなかった。音水湖を過ぎて漸く見られるようになり、戸倉を過ぎて路肩の雪は50センチを越えてきた。それでも例年と比べると少ないと言えた。車は新戸倉トンネルの東口側にあるパーキングエリアに留めた。着いたときは他に車は留まっていなかった。旧国道の入口を見ると、そちらはすっかり雪で、スタートからスノーシューを履くことになった。そこからのハイキングの様子は下の写真帳でご覧いただきたい。旧国道上には多くの雪が残っていたものの、この季節にしては少ないと言えた。一部ではアスファルトが広く現れていた。峠から県境尾根に入ると、始めは雪の上を踏んでいたが、途中では地表が現れていた。そのため暫くはスノーシューを脱いで歩くことになった。今回気が付いたのは、尾根が分岐する地点に新たに標識が立っていたことで、地図を見る必要も無く歩いて行けた。旧国道を歩いていたときは、沢沿い辺りでは5℃ほどと少し冷え込んでいたものの、尾根歩きとなって気温は一気に10℃を越えてきた。1143mピークが近づいて再びスノーシューを履くことになり、山頂の雪はどれくらいかと思っていると、さすがに山頂は真っ白だったが、陽当たりが良いだけに、一カ所で地表が現れていた。雪の量も30センチまでではと思われた。山頂はすっかり春めいた陽気で、温度計を見ると16℃まで上がっていた。西から強い風が吹いていたが、冷たさは感じなかった。この山頂は展望が良いものの、黄砂でどれぐらいの見え方かと心配していたのだが、さほどきつい黄砂では無いようで、うっすらとした視界ながらもまずまず遠くも見えていた。この好天で他にも登山者は居るものと思っていたのだが、道中で人影は無く、山頂にも先着者は居なかった。また後から来るハイカーも居らず、おかげでパートナーと二人きりでのんびりと過ごすことが出来た。下山は戸倉スキー場へと通じる東尾根コースを予定通り下った。こちらのコースも途中から雪が消えていたので、スノーシューを脱いで歩くことになった。これだけ雪が減っておれば戸倉スキー場の営業は終わっているのではと思えたのだが、880mmピークが近づくと音楽が聞こえてきた。スキー場が見えてくるとリフトは動いており、営業は行われていた。地表の見えている所が多くあったものの、残っている雪をかき集めて何とか行っている感じだった。そのスキー場を通る訳だが、中間地点まではリフトの下を歩き、その先は林道を歩いて麓へと下りて行った。さて戸倉集落に着いたものの、新戸倉トンネル手前の駐車地点へと戻るアルバイトが残っていた。パートナーと二人で戻るのもどうかと思えて、パートナーは大森神社の前に残して、こちら一人で国道29号線を歩くことにした。距離にして3kmだった。上り坂でもあり、下山で疲れた足に更に負担をかけることになってしまったが、40分かかって駐車地点に戻ってきた。この赤谷山登山を終えると、楓香荘の波賀温泉で汗を流した。やはり雪山を登った後の満足感は格別だと思いながら湯に浸っていた。
(2013/3記)(2021/2改訂)
<登山日> 2013年3月9日 8:33新戸倉トンネル東口パーキングエリアよりスタート/9:30戸倉峠登山口/10:32[1143m]ピーク/11:00〜33山頂/12:56[880m]ピーク/13:14スキー場を抜けて林道に入る/13:42/スキー場入口/13:46大森神社/14:26新戸倉トンネル東口パーキングエリアでエンド。
(天気) 快晴、雲一つ無かった。気温は旧国道の沢そばでは5℃と冷えていたが、尾根に出ると10℃を越えてきた。山頂では15℃まで上がっていた。山頂に出るまでは風を受けなかったが、山頂では少し強い西風を受けた。視界は黄砂の影響でうっすらとしていた。雪は多くても50センチを越える程度で、尾根では雪の消えている所もあった。下山中はほぼ15℃ほどの気温で、本当に暖かい中を下って行けた。
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新戸倉トンネル手前のパーキングエリアに車を止
めて歩き出す まずは旧国道に近づいて行った
旧国道は除雪されていないため、最初からスノ
ーシューを履いて歩き始めた
一度、旧国道を離れてショートカットコースに
向かったが、雪が少なくてすぐに戻ってきた
登山口までずっと車道を歩いて行くことにした 空は快晴で、白い道が続く 旧戸倉トンネルを見る 今見ると小さなトンネ
ルだった

 沢沿いを歩くが冷え
 ており、気温は5℃
 だった

    戸倉峠の登山口に着
    いた 駐車場から約
    1時間だった

登山口標識は半分ほど雪に埋もれていた トレースが付いており、それを辿るようにして
登った
急斜面をゆっくりと登った
尾根に着いて気楽な感じになった 登っていると、段々と雪が少なくなった 途中からはスノーシューを脱いで歩いた
斜面となって雪が多くなってきたので、再びス
ノーシューを履いた
尾根の分岐点には新たな標識が付いていた また雪が消えたので、スノーシューを脱いだ
大きなブナが見られるようになった 1143mピークに着く ここにも新たな標識
があった
1143mピークのブナ林を見る
漸くスノーハイキングの雰囲気となった ブナ林を抜けて行く 1190mピークを越すと、山頂が見えてきた
山頂へと一歩一歩近づいた 山頂が目前になった 山名標柱が見えている

 誰もいない山頂に着
 いた すっかり白い
 山頂だったが、積雪
 は30cmほどと少
 なかった

    山名標柱の根元は地
    表が見えていた
山頂に立って、北に白い氷ノ山を眺める 氷ノ山を大きく見る

 山頂より西の山並
 みを眺める

 この日は黄砂があ
 るとのことだった
 が、西は比較的見
 えていた
三室山を大きく見る くらますを大きく見る 東山を大きく見る 手前の山は大ボウシ

 山頂の一カ所で地
 表が現れていたの
 で、そこで休憩と
 した

   下山方向の東尾根
   を見る
山頂で休んでいたのは30分ほど 東尾根へと
向かう
下り始めたとき、山頂を振り返った 始めはスノーハイクの気分で下った
少し下ると雪が消えてきたので、スノーシュー
は脱いだ
下るほどにどんどん雪は減ってきた 白くなった所も現れたが、雪はごくうっすらだ
った
早くも蝶を見かけた キタテハかと思えた 880mピークへの登りにかかる 880mピークに建つ戸倉基地局の前に出た
880mピークを越すと戸倉スキー場が現れた まだ営業をしていた スキーコースを痛めないように、リフトの下を下った
中間地点まで下りてきて、880mピークを振
り返る
中間地点からは林道を下って行くことにした 林道はスキー場の林間コースになっている所だ
った
途中で林道を離れて樹林帯に向かった 林道のショートカットとして植林地を下った 再び林道に出ると、戸倉集落は目の前だった
林道の終点はスキー場の駐車場だった 戸倉集落内を抜けて国道29号線に向かった パートナーを大森神社の前に残して国道を歩き出す
歩き始めて程なく、戸倉峠まで4kmの標識を
見た
国道29号線と平行する引原川を見る 大森神社から40分かかって駐車地点に戻って
きた