TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編
 
赤谷山 落折山) 1216.6m 宍粟市
若桜町(鳥取県)
 あかたにやま    おちおりやま
1/2.5万地図 : 戸倉峠
 
【2014年6月】 No.9 2014-53(TAJI&HM)
 
    北隣の1190mピークより  2014 / 6

 何度と登っている赤谷山だが、5月6月の新緑が美しい季節に登っていなかったことに気が付いて、急に登りたくなった。2014年の6月に入ってのことで、早速7日の土曜日に向かうことにした。梅雨に入ったばかりとあって、雲の多い空だったが、天気予報では午前は雨は無さそうだった。そこで昼前には山頂に立ってしまおうと、自宅を少し早めに離れた。国道29号線をひた走り、新戸倉トンネルの手前に着いたのは、9時15分だった。旧国道に入って今少し走ってもよかったが、足慣らしとして旧国道を歩こうと、車は新戸倉トンネルの手前にある広い駐車場に駐車とした。そこからのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたいが、県境尾根は期待通りに新緑の美しい尾根だった。この県境尾根を紅葉の季節や落葉した後に歩くことが多かったが、濃い緑に包まれた姿を見て、紅葉の美しい樹林は新緑も美しいと改めて思った。昼が近づいて雲は暗さを増すと思っていたのだが、その逆で青空の部分が増えて、陽射しを受けることが多くなった。おかげで自然林を鮮やかに眺めることが出来た。山頂に着いたのは、登山口に入ってから1時間少々経ったときだった。陽射しを受けてすっかり明るい山頂だった。但し北の空はまだまだ雲が多く、氷ノ山の山頂はすっかりガス雲に隠されていた。他の山はと言うと東山にも雲がかかっていたが、それ以外の山はうっすらとながら姿を見せていたので、少しは展望を楽しめることになった。その展望のことよりも山頂で目を惹いたのは、小粒の白い花をいっぱい付けた木だった。一本や二本で無く、あちらこちらで見かけられた。葉の姿からしてナナカマドのようだったが、赤谷山の山頂にナナカマドの木がこんなに多かったことに、新鮮な驚きを覚えた。山頂では涼しい風があったこともあり、陽射しの下でも過ごし易かった。他に人影の無い山頂で、パートナーと二人きりでひたすらのんびりと過ごした。山頂で30分ほど休むと、下山はすんなりと往路を引き返した。そして再び新緑の尾根を楽しんだ。その下山中も陽射しを受けることが多く、天気の悪化する兆しが見えなかったのは幸いだった。こうして赤谷山を登ってみると、山は季節を変えるだけで改めて新鮮さを味わえることを知らされた。
(2014/6記)(2020/12改訂)
<登山日> 2014年6月7日 9:21新戸倉トンネル手前の駐車場スタート/9:37林道に入る/9:54戸倉峠登山口/10:32[1143m]ピーク/11:02〜37山頂/12:27戸倉峠登山口/12:58エンド。
(天気) 始めは曇り空だった。登るうちに少しずつ青空が覗くようになった。気温は樹林の中では17℃ほどだったが、山頂は陽射しを受けることが多く、20℃以上あった。梅雨に入ったとあって空気には湿っぽさが感じられた。山頂では弱く吹く風があり、涼しかった。視界はうっすらとしていた。氷ノ山の山頂はガス雲の中だった。
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旧国道に入るとき新戸倉トンネルの方向を眺めた 旧国道に入った 冬と同じく旧国道をショートカットすることにした
道のようになった所を登る 満開のヤマボウシを見た 旧国道に戻って登山口を目指す
道そばにトチの大木を見た そのトチが花を咲かせていた 旧国道の終点に着くと、その先の林道に入った
林道の入口にはクサリが張られていた クサリの先に、以前からあるゲートを見る 右手に見えたのは役目を終えた戸倉トンネルだった
満開のタニウツギを見る 林道の緑がまぶしかった 林道は、部分的に舗装されていた
陽射しが現れるようになった 歩き始めて33分で登山口に着いた 始めは急斜面の登りで、ロープを伝うこともあった
すぐに尾根に出て、尾根を伝うようになった 始めは大きい木は少なかった 尾根の分岐点には標識が立っていた
鳥取側が植林地になっている所を通る 1143mピークに立つブナを見る そのブナを見上げる

 ブナの木が増え
 て尾根の雰囲気
 は良くなってき
 た

 紅葉の美しい樹林
 は新緑の候も美し
 かった
カエデの若葉を見上げる どんどん尾根が緑で美しくなった ブナ林を歩く
山頂の一つ手前のピークに着いた 右手前方に山頂が見えてきた 少しクマザサ帯に入って以前の雰囲気を味わった
山頂への登りにかかった 上空は青空の部分が増えてきた 山頂が間近になった
山頂に着いて山頂を南側から眺めた 背後の氷ノ山は雲に隠されていた 山頂の二等三角点(点名・落折)を見る
切り倒されてから10年近く経ったブナの木は
朽ちて無くなろうとしていた
そのブナに座って昼休憩とした 地表には新しい命がいっぱい顔を出していた
山頂に立って西の方向を眺める 雲は多いものの山の姿はまずまず眺められた 大ボウシを見る 背後の東山は雲に隠されていた
三室山を大きく見る くらますを大きく見る 山の姿よりも、白い花を付けた木が目に付いた
ナナカマドのようで、今が盛りとばかりにあち
らこちらで白い花を咲かせていた
たわわに白い花を付けたナナカマドの大木を見
手頃なナナカマドの木に登って、花を間近で眺
めてみた 小粒な白い花の集まりだった
東から南にかけてを眺める 陽が射すと、緑がさっと明るくなった
上の写真に写る阿舎利山を大きく見る 上の写真に写る黒尾山を大きく見る
下山の途につく 下山は往路を引き返す 雲に隠れていた三ノ丸が見えるようになっていた ブナ林を歩く
また緑に包まれて登山道を下った まさに緑の壁紙だった 頭上の樹林を見上げる
ホウノキの花を見る 登山口まで戻ってきた 旧戸倉トンネルの近くで旧波賀町の標識を見る
フタリシズカの小さな花を見る ヤブデマリの花を見る 駐車地点が見えてきた