TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編 
 
赤谷山 落折山) 1216.6m 宍粟市
若桜町(鳥取県)
 あかたにやま    おちおりやま
1/2.5万地図 : 戸倉峠
 
【2017年8月】 No.11 2017-78(TAJI&HM)
 
    波賀町道谷より  2017 / 8

 2017年8月に入ったとき、真夏の赤谷山を登りたくなった。戸倉峠からのコースなら陽射しを受けることもなく、樹林の中をずっと登って行けるだろうと思えてだった。向かったのは第一土曜日で、播州南部の空は青空が広がっており、明るい夏の空だった。ところが北に向かうにつれて雲が増えてきて、意外や青空は僅かしか見られなくなった。それでも曇り空とまでは言えなかった。新戸倉トンネルが見えると旧道が右手に分かれたが、入口は閉ざされておらずスムーズに入って行けた。そして廃坑となった旧戸倉トンネルのそばまで車を進めることが出来た。その先は林道で入口近くにクサリが張られており、一般車は進められないようになっていた。そこで旧道上に車を止めて歩き始めた。そこからのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。林道の周囲は自然林が広がっており、林道が無ければいかにも山深い所に居る思いになった。登山口まで18分。そこからはピンク色のテープを追って登った。コースはごく自然な山道で、木の根が這っていたり歩き易いとは言えないものの、その自然らしさは悪くなかった。登るほどにブナの大木も目にするようになり、ブナ林と呼べそうな所も現れた。それでも自然林がずっと続くことはなく、ときに植林地に替わった。小さなピークを越しながらで、ときに下り坂になった。そのうちにクマザサを見るようになり、そのクマザサが茂ってきた。1143mピークを過ぎると周囲は笹ヤブと言ってよいほどになり、それを見ると一時は減っていたササが盛り返しているように思えた。但しネマガリダケではなく、ほぼクマザサのようだった。登山道を隠すまでではなかったが、クマザサをかき分けるようにして山頂に着いた。山頂は以前と変わらず広く開けており、地肌が多く現れていた。そこに丈の低い笹やススキを見たので、徐々に植生も変化しているようだった。そして周囲は青々としたクマザサだった。雲の多い空と言っても陽射しは現れたり消えたりしていたので、暑い山頂だった。そこで木陰を求めて近くにあったナナカマドの木の下で休憩とした。風は頭上を通り過ぎる感じながらもときに強く吹いてきて、暑さを和らげてくれた。一息入れると改めて山頂中央に出て周囲を眺めた。遠方は良く見えなかったが黒尾山辺りまでは見えており、暫し展望を楽しんだ。少しばかり昼寝もしたので山頂では1時間半ほど過ごしていた後、下山はすんなりと往路を引き返した。昼を回っても上空の雲は多いままで、再びブナ林を愛でながら下った。往路は90分、復路は70分と、夏場の山登りとしては手頃だったと思えた。
(2017/8記)(2019/3改訂)
<登山日> 2017年8月5日 9:55林道入口よりスタート/10:13登山口/10:58[1143m]ピーク/11:26〜12:54山頂/13:13[1143m]ピーク/13:45登山口/14:04エンド。
(天気) 雲の多い空で、青空は僅かしか見えなかった。それでもときおり陽射しを受けた樹林帯の気温は23℃ほどで、湿度は高くなかった。山頂は30℃以上あり、陽射しを受けると35℃ほどに感じられた。風はときおりだったが、やや強く吹いてきた。おかげで涼しく過ごせた。視界は少しうっすらしている程度だった。下山中の空も雲が多く、少し青空が増えた程度だった。
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旧国道の終点に車を止めて、林道を歩き始めた すぐにクサリが現れたので、それを越した 旧戸倉トンネルの入口を横目で見て先へと進んだ
ダート道の林道を歩いて行く 陽射しが現れることもあった これから向かう尾根が望めた
登山口に着いた 歩き始めてから18分が経っていた 登山口の標柱を見る 県境尾根へと斜面を登った
尾根に出ると南へと向かった 1010mピークを通過した 緩やかに下って行く
尾根の東面側が自然林が広がっていた 大きなブナの木を見るようになった 自然林に替わって植林が広がることもあった
ブナのそばを通って行く 1143mピークに着いた 周囲はブナを含めて自然林に替わってきた
登山道にササが増えてきた カエデが集まっている一角を見る ブナ林の中を歩いて行く
ササが増えてきた 以前と同様にササのほとんど見られない所もあった 1190mピーク辺りではササは確実に増えていた
山頂へと緩やかに登って行く クマザサをかき分け気味に歩いた 山頂が目前になった

(←)
山頂に着いた 無
雪期としては3年
ぶりだったがスス
キが増えたようだ
った

  (→)
   山名標柱と二等三
   角点を見る

北に氷ノ山を見る 視界は遠方が少しうっすらとしている程度だった 氷ノ山を少し大きく見る
上の写真の右手に道谷集落が見えていた 東から南にかけて広がる山並みを見る

(←)
南西から西にかけ
てを眺めた

 (→)
  左の写真に写る三
  室山を大きく見る

くらますと東山
の並ぶ姿を見る

東山の手前に見え
ていたのは大ボウ
シだった
1時間半ほどの休憩を終えて、下山は往路を戻った ちょうど上空に青空が広がっていた クマザサが茂る所を抜けて行く
前方に1190mピークを見る 1190mピークを通過する ブナ林を抜けて行く
1143mピークまで戻ってきた 植林帯を歩くようになった 西の木立が切れたとき、1120mピークが望めた
県境尾根を北へと戻った 県境尾根を離れて登山口に向かった 登山口で一休みとした
後は駐車地点へと林道を戻った 青葉の広がる様を眺めた 林道入口に戻ってきた