TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編 
 
赤谷山    あかたにやま 1216.6m 宍粟市
若桜町(鳥取県)
     おちおりやま
1/2.5万地図 : 戸倉峠
 
【2024年6月】 No.14 2024-95(TAJI&HM)
 
    氷ノ山三ノ丸より  2023 / 5

 久しぶりに赤谷山の戸倉峠コースを登ろうと向かったのは、2024年6月の第一土曜日のことだった。旧波賀町の空は雲は多いものの晴れとは呼べる空だった。新戸倉トンネルが見えてくると、廃道となった旧国道に入った。その車道を終点まで走ると、そこは駐車可能な広いスペースがあった。そこに車を止めて林道歩きを開始した。林道の入口には車止めのチェーンが張られており、一般車は通行止めだった。林道は砂利道で、一部はコンクリート舗装になっていた。6月に入ったばかりとあって朝の気温は17℃と低めで、快い空気感の中を歩いた。周囲は自然林が多くあり、若葉色は消えていたが緑の美しさを眺めながら歩いた。そして歩き始めてから20分で登山口に到着した。登山口には宍粟50名山の標柱が立っていたが、標柱は少し古びてきたようだった。始めに県境尾根へと斜面を登るが、一部は急坂になっておりロープが張られていた。県境尾根に出ると後は概ね緩やかな上り坂だった。植林帯だったり自然林だったりだが、足下は顕わになった根が多くあり、少々歩き難さを感じた。1010mピークを過ぎ、1143mピークを過ぎて行く。尾根の屈曲点には標識が立っており、また植林地の斜面で道がはっきりしない所は目印テープを追って登るが、適当に登っても問題無かった。登るうちにブナの木を見るようになり、その堂々とした枝振りはいつ見ても良いものだった。登っていて気になったのが倒木の多いことだった。始めは間伐された木が放置されているのかと思ったが、どの木もへし折られたような切断面だったので、どうやら台風の被害のようだった。その尾根歩きの間に上空は薄黒い雲が広がってきた。山頂に着いたときは空の八割方まで雲が広がっていた。山頂到着は登山口から1時間10分だった。無人の山頂は以前のままの姿だったが、山名標柱は登山口の標柱以上に文字が薄れてきていた。二人きりの山頂で休んでいると、少なかった青空が広がってきて、雲は多いながらも晴れとなってきた。周囲の山並みも陽射しを受けて明るくなることがあった。その山頂は気温こそ20℃を越えていたが、風の涼しさは快いばかりだった。この季節は山頂のナナカマドが白い花を咲かせており、目を楽しませてくれた。そのナナカマドも太い枝が折れていた。それも台風被害と思えた。山頂でのんびりと50分ほど過ごすと、下山は往路を引き返した。往路のときとは違って、陽射しを受けることの多い尾根歩きだった。多少の登り返しはあるもののほぼ下る一方とあって、足の負担は少なかった。そして山頂から1時間で登山口に戻ってきた。後は林道をのんびり歩いて駐車地点へと戻って行った。
(2024/7記)
<登山日> 2024年6月1日 10:03旧国道終点位置スタート/10:22登山口/11:06[1143m]ピーク/11:31〜12:22山頂/12:45[1143m]ピーク/13:21〜24登山口/13:42旧国道終点位置エンド。
(天気) 始めは雲を多く見るものの、晴れと呼べる空だった。次第に上空は雲が広がって、山頂では空の八割方までになっていた。ときおり陽射しが現れた。山頂で休むうちに青空が広がって晴れとなる。気温は樹林帯では16℃と低めだったが、山頂は23℃まで上がっていた。風は僅かながら、快さがあった。視界はクリアさは無かったが、悪くは無かった。
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旧国道の終点に車を止めた 広いスペースがあった 旧国道の終点位置から林道が始まっていた すぐに車止めのクサリが現れて、それを越した
旧戸倉トンネルの入口を林道の間近に見る タニウツギの花は萎み始めていた 白い花はオオカメノキだった
林道の周囲は自然林が多かった 林道は簡易舗装されている所もあった 明るい自然林を眺めながらの林道歩きだった

上空は雲は多いな
がらも、青空の広
がっている所もあ
った

登山口に着いた

そこまで20分の
林道歩きだった
登山口の標柱は少し古びてきていた 登山口に入って斜面を登って行く やや急斜面の所があり、ロープが張られていた
尾根筋に合流した 南へと緩やかな県境尾根を歩いて行く 植林帯を登るようになった
1010mピークは「ネジキピーク」の名が付いていた また自然林の中を歩いた 自然林と植林の境を登ることがあった
自然林に戻ったとき、頭上を見上げた ブナの大木が現れると、その先が1143mピークだった 1143mピークに付くと、歩く方向が少し変わった

周囲にササが増え
てきた

ブナの木が増えて
きた
ブナ林を愛でながら歩いた 倒木が登山道上に現れた 始めは間伐かと思ったが 倒木が増えてきた どうやら台風被害のようだった

山頂手前の1190m
ピークを通過した

足下で見たのはギ
ンリョウソウだっ

山頂へと緩やかに登って行く 山頂が間近になった このネマガリダケを抜けると山頂だった

赤谷山の山頂に着
いた

上空は雲が広がっ
ており、陽射しは
無かった

登山口の標柱と同
様に、山頂の山名
標柱も文字が薄れ
てきていた
山頂にはナナカマドの木が何本かあったが、どの木も花を付けていた ナナカマドの花を見る 山名標柱のそばで休憩とした 休むうちに陽射しが現れてきた

休むうちに明るい
山頂となった
一休みを終えると、山頂展望を楽しんだ 東から南、南西にかけてを眺めた
三久安山を大きく見る 上の写真の中央部を大きく見る

上の写真の右手を
眺めた 南西から
西にかけてだった
三室山の方向を少し大きく見る くらますの右に東山を見る
北から東にかけてを眺めた

氷ノ山の山頂を大
きく見る

蘇武岳、妙見山を
大きく見る
陽射しを受けて明るい「くらます」を見る 同じく明るくなった三室山を見る 黒尾山と水剣山の並ぶ姿を見る
下山は往路を引き返した ササの中を戻って行く 明るい中でブナを見た
また倒木に苦労することになった ブナ林の中を下って行く 倒木も減って、易しく歩けるようになった
1143mピークまで戻ってきた 周囲の自然林は、緑の壁紙を見る思いだった ブナの大木を見上げた
根が這っている所を通る 1010mピークを越したとき、西に1120mピークを見た 戸倉峠へと下って行く
登山口に戻ってきた 後は林道歩きだった 自然林が眩しかった
トチの若葉を見る きれいに咲くタニウツギを見る クサリの位置まで戻ると、駐車地点は目と鼻の先だった