TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北但
 
仏ノ尾    ほとけのお 1227m 香美町・新温泉町
 
1/2.5万地図 : 扇ノ山
 
【2018年5月】 No.4 2018-67(TAJI&HM)
 
    青ヶ丸より  2018 / 5

 2018年のゴールデンウィーク期間の一日は、青ヶ丸登山を楽しんだ。一度無雪期の青ヶ丸を登ってみたいとの思いを持っていたのでそれを実行したのだが、青ヶ丸の山頂には雪が残っており、その上に立って見えたのが仏ノ尾だった。新緑に包まれたその姿を見て仏ノ尾にも登ってみたくなった。そこで早速翌週に仏ノ尾に向かった次第だった。前回の2008年の登山で仏ノ尾林道の途中に登山口を見ていたので、その登山コースで登ってみることにした。そして前回の往路で登った尾根を下山コースにしようと考えた。
 この日は姫路の自宅を午前7時半に離れたのだが、香美町はやはり遠い上に播但道を一部しか利用しなかったため、香美町小代区に入ったときは10時を十分に過ぎていた。しかも小代温泉から始まる大照林道に入るのが正しいのに、一つ手前の林道に入ってしまい余計な時間を使ってしまった。大照道に入って標高800mまで上がると、漸く仏ノ尾林道が始まった。仏ノ尾林道はほとんどダート道の上に完成した2007年からほとんど整備されていないようで、悪路と呼べそうな部分もあった。そのため仏ノ尾登山口に着いたときは11時になっていた。その登山口の辺りは道幅が狭かったため、今少し走って路肩スペースが広くなった位置で駐車とした。そこからのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。大きな登山口標識があり、そこからコースに入ると急斜面の登りが始まった。意外なことに登山道ははっきりしておらず、何となく踏み跡と思えるほどの小径を登った。目印テープもとぎれとぎれだった。良かったのは登るほどに周囲の新緑が鮮やかになってきたことで、緑の壁紙を見る思いだった。ブナの高木も現れて、今まさに新緑の盛りと言った姿を見せていた。その尾根が緩むと町境尾根に合流して仏ノ尾へと向かうことになるのだが、気が付くと既に合流して仏ノ尾から離れる方向に歩いていた。そこで地図を取り出そうとしたところ、何と地図を車に残してきたことに気が付いた。ちょっとした失態だったが、この日はGPS(ガーミン)を持参していたので、後はGPSの地図を頼りに歩くことにした。やはり行き過ぎていたようで、引き返すと分岐点の標識を見た。見落としていたようだった。そこより南に向かって境界尾根を歩いた。後は仏ノ尾山頂までずっと境界尾根を辿るだけだった。始めに緩く下り、そして緩い登りとなった。周囲の新緑の美しさは更に増したようで、その新緑に包まれたブナの大木には目を見張るばかりだった。ときおり花も見られ、タムシバの白い花が満開になっているのを見た。足下に多く咲いていたのはイワカガミだった。尾根はけっこう易しく歩けていたのだが、仏ノ尾に近づいて尾根の傾斜が増してくるとネマガリダケが増えてきた。その中を細々と小径は続いていたのだが、ネマガリダケが更に増えると見失いがちとなり、ほぼヤブコギになることもあった。それでも登山標識を見ることがあり、コースを外していないことが分かった。その半ヤブコギ状態の中で山頂到着となった。山頂一帯はネマガリダケの海だったが、一部が広く刈られており、そこを山頂としているようだった。思い返すとその風景は10年前とあまり変わっていないように思えた。その切り開かれた山頂には南側から登山道が通じていた。佐坊集落の方向からの道だった。そちらに入ってみると木々の空いた所からは展望があり、青ヶ丸や氷ノ山の姿を見ることがあった。山頂では切り開かれた所は少々暑かったので、樹林に入って木陰で休憩とした。気温は18℃の上に空気は爽やかとあって、ちょうど良い感じで休めた。その山頂でも少しは展望があって北東に九斗三山の姿を見た。久しぶりの山頂に満足すると下山は始めに往路を引き返し、予定通り途中から東に延びる尾根に向かった。尾根の分岐点はやや急斜面になっており、尾根筋に入るまでに少々手間取ったが、尾根上に出ると後ははっきりとした尾根筋を辿ることが出来た。但しちょっとした灌木ヤブになっており、決して歩き易いとは言えず木々の間を縫うようにして歩いた。そのため歩度は遅かった。救いは尾根がずっと緩やかなことで、その緩尾根のままスムーズに林道に出てきた。後は林道を北へと登山口の方向に歩くと、20分ほどで駐車地点に戻ってきた。次は佐坊集落側から歩いてみたいと思いながら帰路についた。
(2018/5記)(2020/3改訂)
<登山日> 2018年5月11日 11:07駐車地点スタート/11:11仏ノ尾登山口/11:41町境尾根に入る(一度、行き過ぎる)/12:45〜13:34山頂/13:42町境尾根を離れる/15:09仏ノ尾林道に出る/15:32エンド。
(天気) 快晴。青空の色は薄いものの、雲は少なく薄雲を僅かに見る程度だった。樹林帯の気温は19℃、山頂は木陰で18℃と涼しいと言うよりも少し肌寒さを感じた。陽射しの下では十分な暖かさだった。風は僅かに受ける程度。視界はまずまず良かった。下山を終える頃には薄雲が増えていた。
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大照林道を標高800mまで上がって、漸く仏ノ尾林
道の起点に着いた
その林道起点のそばに仏ノ尾の標識を見た 登山口標識が現れたので、今少し走って路肩が広くなって
いる所に車を止めた そこより引き返す形で歩き始めた

仏ノ尾登山口に着
いた 標識は以前
見たものよりも大
きくなっていた

その登山口標識を
横目に登山コース
に入った
やや急坂を登って行く コースは意外と不確かだった 周囲はまぶしいばかりの新緑だった 頭上の新緑を見上げる
尾根が緩んで尾根筋がはっきりしてきた 足下で咲いていたのはイワカガミだった 北の方向で間近に見えていたのは論山だった
木々の隙間から北東方向に三川山を見ることがあった 尾根なりに歩いてしまい、北西の方向に向かい出した 行き過ぎていたようで引き返すと、分岐点の標識を見た
町境尾根を南へと歩き、次の登山道標識を見た 前方に仏ノ尾の山頂がちらりと見えるときがあった 太いブナのそばを通った
すっかり新緑に包まれた雰囲気だった ときおり登山道の標識を見た 木々の隙間から見えていたのは蘇武岳だった
足下ではイワカガミが良く咲いていた 歩くうちにクマザサをかき分けることもあった 寄り添うように立つブナの大木を見る
残雪を見ることがあった 見事なブナの新緑を見上げた 満開のタムシバを見た
三川山が見えるときもあった ずっと新緑に囲まれてで、緑の壁紙を見る思いだった ササが足下に増えてきた
次第に尾根の傾斜がきつくなってきた ササも増えてちょっとヤブコギの感じになってきた ヤブコギの中で登山道の標識を見た

倒木があってその
辺りでは北の方向
が眺められた


  大谷山の右手には
  九斗三山も望めた
ヤブコギの状態が続いた 足下ではスズコが顔を出していた ヤブコギの中でもブナに出会った
山頂まで100mの標識が現れた その先もネマガリダケのヤブコギだった 空が明るくなって山頂が近いことが分かった

ヤブコギが突然終
わる感じで山頂に
出た


  以前に立っていた
  山名標識は残骸に
  なっていた
山頂からは南へと登山道がいていたので、少し歩いて
みることにした
木々の隙間からながら、青ヶ丸がけっこう近い距離で
眺められた
青ヶ丸山頂を大きく見る

別の場所からは陣
鉢山の左手も眺め
られた

左の写真に写る陣
鉢山を大きく見る
はっきりとした登山道だった 氷ノ山も望めるときがあった 氷ノ山の山頂を大きく見る
北東方向が望めることがった 蘇武岳を中心に眺める
上の写真に写っていたのは小代区水間地区辺りだろうか 山頂でもブナの大木を見る 山頂で咲いていたのはオオカメノキの花と思えた

山頂の切り開きに
戻って来たが、そ
こは陽射しを強く
受けたので、近く
の木陰で休憩とし


山頂からも九斗三
山が望めた
下山は始め歩いて来たコースを戻った 斜面を下る途中でブナの大木を見上げた ネマガリダケ帯を抜け出した
東に延びる支尾根を目指して町境尾根を離れた 支尾根に出ると尾根ははっきりしており外すことは無
かった
尾根から氷ノ山を見るときがあった
尾根は灌木ヤブが多く、歩き難かった この尾根でもイワカガミの花を良く見た 灌木ヤブを避けて、ときに尾根筋を外して歩いた
漸くコバノミツバツツジが咲き始めたようだった この支尾根では樹林の美しさはあまり楽しめなかった 植林地になっている所は多少歩き易かった
緩やかな尾根ながら灌木ヤブはなかなか終わらなかったが 最後はごくスムーズに仏ノ尾林道に出てきた 後は林道を歩いて駐車地点に戻るだけだった
土砂崩れが起きている所を通った 林道のそばでも見事な新緑を見た 駐車地点が近くなってきた

下山を終えて仏ノ尾
林道を走っていると
き、東に展望が現れ



  鉢伏山を大きく見る