TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編
 
後山    うしろやま 1344.4m 宍粟市
美作市(岡山県)
おごしき山 1095m 宍粟市
 
1/2.5万地図 : 西河内
 
【2018年5月】 No.13 2018-62(TAJI)
 
    《後山》 千種町岩野辺地区より  2018 / 5

 2018年のゴールデンウィークは久しく歩いていなかった兵庫側からの後山への登山道を歩いてみることにした。河呂・河久保林道の終点から始まるコースだが、その登山道は一般コース、行者コース、おごしき山コースと分かれることになるので、一番久しくなる一般コースで登ってみることにした。23年ぶりだった。
 県道72号線を走って林道の起点となる不動明王の広場に着くと、大勢の自転車族が集まっていた。どうやら県道を使ってのレースが行われるようだった。連休中の行事かと思われた。林道に入るとスムーズな走行で、何事も無く林道終点の登山口に着いたのだが、そこにも20人以上が集まって神事が行われていた。ちょうど山開きが行われているようで、山伏姿の人が半数近くを占めていた。こちらが登山準備をしていると、登山口での行事は終わったようで、一団は登山口へと入って行った。それを追うようにして登山開始とした。不動の滝を過ぎた先で一団は一休みを始めたので、追い抜いた後はマイペースで登れることになった。曇り空とあって樹林に明るさは無かったが、新緑が落ち着いた色合いで眺められて、それも悪く無かった。コースは概ね沢に沿って西へと登る形で、十中で右手に「おごしき山」コースが分かれた。その後も沢に沿って登って行くと、行者コースと一般コースに分かれることになった。一般コースを進むと斜面をトラバースするようになり、支尾根へと向かった。その支尾根に着くとそこは標高1160mで、笛石山からのコースと合流した。尾根歩きとなって西へと登ると1253mピークに出た。そこで後山の南尾根と合流することになり、北へと登るようになった。前方に木々を通して山頂が望めたが、まだ距離があった。南尾根を登るようになって次第にクマザサが増えてきた。足下にもネザサが増えてきた。尾根の途中で行者コースが合流すると、そこから山頂まで330mとあった。ただクマザサが更に増えてそれを払い除けながら登るようになった。そのクマザサが前夜の雨で濡れているのはやっかいだった。そのササも山頂が目前になると、少し減ってきた。多少歩き難さはあったものの涼しさに助けられたこともあって、登山口からほぼ休まず歩いたので山頂には1時間24分での到着となった。先着者は一名のみで、静かな山頂だった。西の空こそ少し明るくなっていたが、上空は依然として薄黒い雲が広がっており、薄暗さのある山頂だった。その山頂から三室山は見えるものの、その左手の氷ノ山はガス雲の中だった。まだ昼休憩するには早い時間だったので、20分ほどで休憩を切り上げると、東尾根に入っておごしき山を目指した。そちらはササに煩わされることも無く、スムーズに下って行けた。ときおり東の方向に展望が現れて、植松山が望めた。そして30分とかからず、おごしき山に到着となった。そこに立つ「平成の大馬鹿門」を見るのは10年ぶりだった。おごしき山で軽く昼食をすませると下山に移った。下るうちに周囲の木々は新緑の姿となり、その目の覚めるような緑色を楽しみながら下ると、後山コースに合流した。後は往路として歩いた道だった。下るうちに天気は良くなるだろうと思っていたのだが、天気の回復は遅いようで、相変わらず曇り空の下で登山口に戻ってきた。
(2018/5記)(2020/3改訂)
<登山日> 2018年5月3日 9:23林道終点登山口スタート/9:31不動の滝/9:47おごしき山コース分岐点/9:54行者コース分岐点/10:16笛石山コース分岐点/10:47〜11:03後山山頂/11:29〜41おごしき山/12:11おごしき山コース分岐点/12:33エンド。
(天気) 上空は薄黒い雲が広がっていた。山頂の気温は10℃で、風はほとんど無し。空気はひんやりとしていた。視界はまずまず良かった。西の空は明るくなろうとしていた。おごしき山の気温は11℃で、風は無し。まだ曇り空だった。
<< Photo Album 2018/05/03 >>
林道終点の登山口に着くと、人が集まっていた どうやら登山開きが行われているようだった 登山準備をしている間に、一団は登り始めた

少し遅れて、こ
ちらも登山開始
とした

登山口を眺める

最初に二の沢小屋
が現れた
沢に沿って登って行く 「宿坊跡」の名が付いた避難小屋に近づいた 不動の滝に着くと、そこでも神事が行われていた
沢に沿って登山道を登った 一団に追いついたので、後に従う形で登った 一団が休んだので、漸く追い抜くことになった
後はマイペースで沢沿いの登山道を登った 「石小屋の不動尊」のそばを通った 周囲の新緑を楽しみながら登った
沢そばを通るときもあれば 沢から少し離れて歩くときもあった 右手に「おごしき山」コースが分岐した
後山の標識を見た まだ沢に沿っての登りだった 「そうめん滝」の名が付いていた
行者コースが分岐するも、一般コースを進んだ 一般コースはトラバース道となり斜面を横切った 尾根を目指して南の方向に向かった

尾根道に合流した

笛石山から来てい
る尾根だった


  尾根道歩きとなっ
  た
立ち枯れのクマザサを見かけた まだササは僅かに見るだけだった 1253mピークに着いて、南尾根に合流した

尾根ではクマザサ
が増えてきた


   正面に後山山頂が
   望めるようになっ
   た
足下もササが増えてきた オオカメノキだろうか 白い花をよく見た 次第に山頂が近づいてきた

後山の左手に船
木山も見えてき


西に見えていたの
は那岐山だった
ブナ林を歩く 右手から行者コースが合流した 山頂まで330mと
なった
クマザサが増えて、祓い除けながら歩いた
山頂が間近になった 後山の山頂に着いた 登山口から1時間24分だった 上空は薄黒い雲が広がるとあって、薄暗い山頂だった
三等三角点(点名・後山)を見る 山頂でも新緑が始まっていた 船木山の方向を見る

南には日名倉山と
郷鴫山の並ぶ姿が
眺められた

後山集落の田圃に
は水が張られてい

東の尾根を眺めた 暗い空だったが、視界は悪くは無かった 三室山を大きく見る ガス雲がかかったり消えたりだった

一山にうっすら陽
射しが当たってい


20分ほどで休憩
を切り上げると、
下山はおごしき山
への尾根に入った
少し下ったとき山頂を振り返った おごしき山への尾根は易しく歩けた 南東方向に展望が現れるときがあった

植松山の右手に黒
尾山の尾根を見る


  足下ではスミレが
  よく咲いていた
さほど傾斜はきつくならずに尾根は続いた 岩が点在する所があった 新緑の木が増えてきた
前方に見えてきたピークがおごしき山だった おごしき山に着いて平成の大馬鹿門を見上げた 上空はまだ薄黒い雲が広がっていた

 大馬鹿門の土台に
 立つと、北の尾根
 が一望になった
沖ノ山の手前には、ちくさ高原の施設が見えていた 南東方向にも展望があった

右上の写真に写る
鉾立山を少し大き
く見る

大馬鹿門のそばで
も鮮やかな新緑を
見た
おごしき山を離れて下山に向かった 始めは尾根を東へと辿った 松の木公園へのコースがあるようだった
斜面をトラバースして南へと向かうようになった 新緑の世界へと入って行った 新緑の壁紙を見る思いだった
新緑の中をトラバース道が続く 小さな滝を見た 一般コースに合流した
沢に沿って下るようになった 沢の周囲の木々は朝よりも明るく眺められた 往路で見過ごしていた「金懸けの行場」を眺めた
不動の滝まで戻ってきた 二の沢小屋が近づいてきた 登山口が見えてきた