TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨 
 
後山    うしろやま 1344.2m 宍粟市
美作市(岡山県)
おごしき山  (大甑山) 1095  m 宍粟市
1/2.5万地図 : 西河内
 
【2025年10月】 No.16 2025-183(TAJI&HM)
 
    《後山》 千種町岩野辺地区より  2025 / 10

 後山を河久保林道の終点から始まる登山コースで登ろうと向かったのは、2025年10月の第三金曜日のこと。久々に走る河久保林道は荒れが進んでいた。更に途中からは通行止めになっていた。禁止の理由が書かれておらず、崩壊地でもあるのかとそのまま進むと、路肩の崩れている所が現れた。小さな車には問題無さそうだったのでそのまま進むと、少し悪路の部分はあったが無事林道終点の広場に着くことが出来た。この日はずっと一般コースを登る予定だった。登山口に入ると、ひんやりとした空気感の下を登って行く。二の沢小屋の中を通過すると、次は「宿坊跡」に建つ避難小屋の中を通るのだが、その避難小屋が無くなっていた。老朽化で取り壊されたようだった。不動の滝を左手に見ながら小橋を渡ると、沢の左岸側を進んだ。金掛の行場、石小屋の不動尊のそばを過ぎると、おごしき山コースが右手に分岐した。そちらは下山コースと考えていた。一般コースを進むとガレ場を歩く感じとなったり、沢を歩いたりと少々歩き難さが続いた。コースもはっきりしていない所があり、目印テープを見落とさないように前方を慎重に見極めた。行者コースも分岐点が現れても、進む方向は一般コースだった。植林地の斜面をつづら折れで登って南の方向に向かった。小さな尾根に出て、その尾根を辿った先で漸く笛石山コースと合流した。ゆったりとした尾根道を歩くようになり、程なく県境尾根に合流した。1253mピークの手前だった。そこより進む方向は北となった。県境尾根はクマザサが茂っており、ときにかき分けて進むこともあった。山頂が見えると、まだ距離はあると思った。右手から行者コースが合流すると、そこより更に十数分歩いて山頂に到着した。直前までクマザサ帯が続いたので、山頂に着いたときはほっとする思いだった。山頂の気温は16℃。漸く秋らしい空気感の中で憩える季節になったと思った。その山頂は5年前の前回とあまり変わっていなかったが、幾分三室山が良く見えるようになっていた。この日の視界は澄んでおり、くっきりとした視界で眺められたのは良かった。山頂で昼食を済ませるなどひとときを過ごすと、下山に移った。下山は予定通りおごしき山コースに入った。始めこそクマザサが茂っていたが、下るうちにクマザサは減ってスムーズに歩けるようになった。後山の一般コースよりも歩き易いと言えた。おごしき山に着いたときは、後山山頂を離れてから40分が経っていた。直前まで樹林帯を歩いていたので、いきなりと言った感じで「平成の大馬鹿門」との対面となった。そのおごしき山は残念なことにすっかり展望が悪くなっていた。周囲の木々が生長したためだった。おごしき山を離れると、少し尾根を辿った後、南斜面に入った。緩やかに南西方向へとトラバースした。道が細々としている所もあって、足下には注意を要した。ただ荒れ道でも無くヤブでも無かったので、その点は良かった。トラバースは長く続き、後山一般コースに合流するまで40近くを要した。一般コースに合流すると、後は往路で歩いた道を戻るのみ。合流点から暫く歩き難い道が続き、それが無くなると不動の滝は近かった。滝を見ながら小橋を渡ると、もう易しい登山道となって登山口に近づいた。
(2025/11記)
<登山日> 2025年10月17日 10:27林道終点登山口スタート/10:37不動の滝/11:01おごしき山コース分岐点/11:17行者コース分岐点/11:50笛石山コース合流点/12:07県境尾根に合流/12:30〜13:08後山山頂/13:48〜14:00おごしき山/14:38一般コースに合流/14:55不動の滝/15:05登山口エンド。
(天気) 快晴。上空に雲は無く、澄んだ青空が広がっていた。山頂の気温は16℃。少し風があり、爽やかな風だった。視界は澄んでいた。おごしき山の山頂は18℃。快晴はずっと続いて、下山を終えても少し雲を見る程度だった。
<< Photo Album 2025/10/17 >>

悪路の林道を何と
か走って、林道終
点の広場に着いた

不動明王の祠のそ
ばに登山案内図を
見た 
登山口に入った 始めに植林地を歩いた 二の沢小屋の中を通った
小屋の先は「垢離取場」だった 右手に沢を見る 「宿坊跡」に着くと、避難小屋が無くなっていた
取り壊した小屋のトタンのそばに石仏を見た 沢に架かる小橋を渡った 小橋の途中で「不動の滝」を眺めた
一度沢そばを離れるも、沢を左手に見るようになった 一部の木は紅葉を始めていた 「金掛の行場」のそばを通った
岩が増えて、次第に歩き難くなってきた 「石小屋の不動尊」のそばを通った 小石が増えて、更に歩き難くなった
沢に沿っての登りでもあった おごしき山コースが右手に分岐した 一般コースを進むと、護摩堂跡を通った
沢を歩くこともあった 「そうめん滝」を見る 行者コースが分かれるも、一般コースを進んだ
沢を横切って巻き道を進むようになった 登山道はつづら折れとなって南に向かった 小さな尾根を登るようになった
笛石山から続く尾根道に合流した ゆったりとした尾根を歩いて兵庫岡山県境に向かった 南向かいの日名倉山を見る
ブナが増えてくると、県境は近かった 県境尾根に着いて、そこに標識を見た 県境尾根を北へと向かった
ササが茂る尾根を歩いて行く アセビの茂る所もあった 右手から行者コースが合流した
北東方向に三室山を見た ササの茂る尾根歩きが続く とうとう山頂が目前になるまでササは茂っていた

(←)
後山の山頂に着
いた

 (→)
  三等三角点(点名
  ・後山)を見る

山頂展望を楽しんだ 三室山から植松山にかけての展望が良かった

上の写真の中央部
を大きく見る

(←)
植松山の背後の山
波を見る

 (→)
  左の写真に写る笠
  形山を大きく見る
南に日名倉山を見た 日名倉山のベルピールの丘を見る

(←)
郷鴫山を大きく見


 (→)
  美作市の低山を見
  る

西に船木山を
見る

駒の尾山の背
後もうっしら
望めた

三室山の左手に氷
ノ山を見た

東麓に見るT字路
は、東河内口だっ

山頂の祠を見る 南西麓に後山集落を見る 歩いてきた南尾根の方向を見る
西尾根に向かえる登山道を見る 山頂での休憩を終えると、おごしき山コースに入った 始めはクマザサが茂っており、かき分けることもあった
北に展望の開けることがあった 左の写真の左手に沖ノ山を見る

(←)
上の写真の中央
部を大きく見る

 (→)
  下りを続けると
  ブナの木をよく
  見た
東山をすっきり見ることがあった 沖ノ山をすっきり見る 写真の中央部の開けた所は「ちくさ高原スキー場」だった
南西方向を望めることもあった クマザサは終わって易しい道となった
大岩のそばを通った 木々の切れ目から三室山を見た 道なりに下って行く
下り坂から登りに変わったとき、前方が明るくなった そこが「おごしき山」で、いきなり大馬鹿門が現れた 間近から「平成之大馬鹿門」を見上げた
これまであった北の展望は無くなっていた 東の方向も植松山は見えなくなっていた 南東方向は以前と変わらず良かった
木々の隙間から何とか東山を見た 下山を続ける 今少し東へと歩いた この標識の位置から南斜面に入った
南斜面を斜めに横切って行く 優しげな風景になることがあった コースのはっきりしない所は、目印テープを追った
小さな滝の前を通った 植林地を下るようになった 一般コースに合流した
石が多くあり、歩き難い所を下った 下るうちに歩き易くなってきた 「不動の滝」を見る位置に下りてきた
「宿坊跡」まで下りてきた 二の沢小屋に戻ってきた 登山口に戻ってきた