TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編
三室山    みむろやま 1358.0m 宍粟市
若桜町(鳥取県)
1/2.5万地図 : 西河内
 
【2009年11月】 No.9 2009-104(TAJI&HM)
 
    千種町河内より  2009 / 11

 空は快晴なのに、所用があって終日のハイキングは出来ない。但し半日程度の時間はある。その半日でじっくり登れてしかも高度感を持って展望を楽しめる山となると、この三室山がその条件にけっこう適っているのではと思われる。2009年の11月7日がそのような日だった。天気予報で兵庫全域で終日快晴となることが分かったが、午後は東京へ行くことになっていた。そこで午前で登山を終えたいと考えた。但し高い山で展望も期待したいと贅沢なことを考えた。そのとき思い浮かんだのが三室山だった。一週間前に氷ノ山に登っており、その氷ノ山を別の山からじっくり眺めたいとも考えていたので、三室山はまさに最適だった。
 7日は予報通りに快晴の空だった。午前中に下山を終えたいと、自宅を離れたのは7時前。少し暖かさのある朝だった。播州南部の空は好天続きのために少しうっすらしていたが、北に向かうにつれ透明度が増してきた。そして鳥ヶ乢トンネルを抜けて千種町に入ると、空はくっきりと申し分のない視界にまでなっていた。三室山登山として駐車地点は幾つかあるが、登山時間を少なくしたく、そこで旧三室高原管理センター跡地より更に林道を進んで、登山口標識のある広い空き地まで車を進めた。今回のコースはごく一般的な南西尾根を登るため、この日の行動は以下の通り、写真日記風にまとめてみた。
(2009/11記)
<登山日> 2009年11月7日 8:39登山口標識のある駐車場をスタート/8:59沢を離れる/9:15「ひと休み」標識/9:40〜45標高1200m地点/9:56クサリ場/10:05〜51山頂/11:23「ひと休み」標識/11:34沢そばに下り着く/11:51エンド。
(天気) ほとんど雲の見えない快晴の空。気温は木陰でこそ11〜13℃と低かったが、陽射しの中では16℃以上に感じられた。風はほとんど無く、陽射しの下では小春日和の陽気だった。空気もからっと爽やかだった。視界は南の空こそうっすらとしていたが、北の空はクリアな視界だった。
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登山口標識が立つ位置まで林道を走った その前が広場になっており、そこに車を止めた 林道はまだその先へ続くが、相当荒れていた やがて二つめの登山口標識が現れた 二つめの登山口標識から登山道が始まった 周囲は植林地だった
登山道はすぐに沢の右岸に沿うようになった 気温は11℃と少し冷えていた 一度、沢を渡って左岸を歩くようになる
   
再び沢を横切って右岸に出ると、そのまま植林地に入った
すぐに植林地を北へと登り出すが、少し離れて沢が見えていた 暫く登った後、登山道は沢から離れて西に向かい出した 河内川源流標識を横目に北西に登って行く
周囲は相変わらず植林の風景だった 上空は快晴だったが、足下まで陽射しは届かなかった 地形が緩やかになると、そこに「ひと休み」の標識が付いていた 登山道は北に向かい出す 周囲にササが見られるようになったが、ほぼ枯れようとしていた
ようやく陽射しを受けるようになった そこは草地になっていた 登っているとき南の方向が開けて後山の尾根が眺められた 一度植林帯が切れて、雑木の木立が見られた
登山道に落ち葉が積もっていた 標高1200m地点に着いて色付いたモミジを見る ササが増えてきたが、やはり枯れが目立った
尾根に大きな岩が多く見るようになった ひときわ大きな岩を見上げる 大きな岩の間を進んで行く その辺りの木立はすっかり葉を落としていた 木立が小さくなってくると共に、ササが増えてきた
自然林にササの混じる風景が続く また後山の尾根が眺められた 空は快晴だった 東を見ると1300mピークが間近に見えていた
尾根の傾斜がきつくなって、トラロープが付けられていた 岩にクサリが架けられていた あと10分と書かれていた パートナーが岩場を越えている
山頂が近くなってブナの木を見るようになった ブナ林を眺めながら山頂に近づく 前方が開けると山頂が間近に見えていた
山頂直前にある芝生のテラスを見る ここは展望地だったが山頂に立ちたく、先に進む 最後のササ地を抜けて行く ササは以前と比べるとかなり弱っているように見えた ササ地を抜けると真っ青な空の下に山頂が現れた
山頂は陽射しを受けて明るかった 登ってきた方向を振り返る 山頂を西側の方向から眺める
この日は北の空が良く澄んでいた 氷ノ山を中心とした大展望をまずは楽しんだ

 何と言っても氷ノ山
 の風格ある姿が印象
 的だった


     山頂を拡大して眺
     めると四つの小屋
     が確認出来た
赤谷山の方向を大きく見る 山頂に立っている木に登ると、東の山並みがすっきりと眺められた

 北西方向に見える
 東山、くらますも
 くっきりと眺めら
 れた

 山頂のササを改めて
 眺めると囓られてい
 るものが多くあり、
 鹿の食害が進んでい
 るようだった

 11時前に山頂を
 離れて登ってきた
 道を下りて行く

 山頂のすぐ下にあ
 る草地のテラスか
 ら南を見るとモヤ
 が強くなっていた
テラスの位置から左の足下を見ると、カラマツ林がきれいに色付いていた 展望地を後にすると、登山道をあまり休まず下って行った 林道の終点位置に戻ってくる 林道の木立が陽を受けて明るい風景になっていた
紅葉は終わりかけだったが、ときおり鮮やかな色付きの木を見た 逆光で見る紅葉が目を楽しませてくれた 車に戻って林道を走っていると、朝と違って周囲の木立が光を浴びて鮮やかに眺められた