TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨
 
三室    みむろやま 1358.0m 宍粟市
若桜町(鳥取県)
竹呂    たけろやま 1129.2m 宍粟市
 
1/2.5万地図 : 西河内
 
【2014年3月】No.10 2014-25(TAJI)
 
     千種町河内より  2014 / 3

 雪の三室山には何度か訪れていたが、まだ竹呂山へと縦走したことは無かった。今年こそはと思いながらも数年過ぎて、漸く向かったのは2014年の3月23日のことで、三連休の最終日だった。宍粟市の空は快晴の予想通り晴れてはいたが、少し薄い青空だった。三室高原の駐車場に近づくと、まだ朝の早い時間とあって、路面の雪は凍っていた。駐車場に着くと既に2台の車が止まっていた。すぐに準備して歩き出す。前日の阿舎利山に続いて二日連続の雪山となるので、パートナーを誘ったのだが断られてしまった。そのためこの日は単独で三室山を登ることになった。三室高原からのコースは何度も登っているので、そのハイキングの様子は下の写真帳でご覧いただきたいが、二日前に遅い寒波が来て雪が降っており、前日は晴れだった。そのため前日にけっこう登られているのではと予想していたのだが、その通りに新雪の上には、はっきりとトレースが付いていた。おかげで無理なく登って行けた。急坂の樹林帯を抜けて山頂が近づくと、一帯はすっかり白くなっており、3月の後半と思えない雪景色が広がっていた。但し山頂に着くと、雪の量は思ったほど多くは無く、40センチまでではと思えた。それと前日はけっこうクリアな視界だったのだが、好天二日目のこの日は、はやうっすらとした視界になっていた。また北の空はガス状の雲も湧いており、着いたときは氷ノ山の姿は全く見えなかった。そのうちに氷ノ山は見えるようになったものの、ごくうっすらとした見え方だった。三室山の山頂に着くまではトレースのおかげでスノーシューを履かずとも登って来られたのだが、そこから竹呂山への縦走は雪の量が増えてきたこともあって、漸くスノーシューを履くことにした。但し竹呂山へと続く尾根状にもトレースは付いていたので、コースに関しては問題無かった。三室山の山頂で30分ほど過ごして縦走を開始した。登ってきたコースを少し戻った位置から竹呂山へと続く尾根に入った。尾根のトレースは数人分のもので、それを辿ってもよかったが、スノーシューを履いていたので、なるべく新雪の上を歩くことにした。その竹呂山へのハイキングの様子も下の写真帳を見ていただきたいが、コースの感想としては至って歩き易いものだった。中しょう台を越すのに多少気を使った程度で、そこも慎重に登ることを心がければよいだけだった。ただ展望に関しては良いとは言えず、期待した東に向かっての展望は樹林に妨げられていた。その分はブナを始めとする自然林を楽しむことになった。易しい尾根と言えども、三室山から竹呂山までは1時間15分かかることになった。竹呂山は相変わらず樹林に囲まれて、展望の得られない山頂だった。その頃には空は薄晴れになっており、青空は見られなくなっていた。竹呂山から登山口へは尾根コースと谷コースがあったが、尾根コースを下ることにした。尾根コースは始めに急斜面の植林地を下ることになったので、この時点でスノーシューを脱ぐことにした。既に雪は減っており、少し歩き難くなってはいた。急斜面ではコースのはっきりしない所があったものの、目印テープが付いており、それを追うようにして下った。尾根を辿るようになると、後は尾根なりに下ったが、目印テープが確実に付いていたので、けっこう助かることになった。竹呂山山頂から林道までは50分ほど。後は雪が消えようとしている林道を15分ほど歩くと、三室橋に近い竹呂山の登山口標識の位置に出てきた。そこから駐車地点までは数分の距離だった。この日のハイキングは三室山山頂での30分の休憩を含めて5時間のハイキングになっており、雪山コースとして三室山から竹呂山への縦走は、一日雪を楽しむには十分なコースだと言えそうだった。
(2014/4記)
<登山日> 2014年3月23日 8:36三室高原入口駐車場/9:15三室山登山口/10:06大岩/10:36〜11:11山頂/11:25中しょう台/11:55下しょう台/12:26〜30竹呂山/13:19竹呂山尾根コース登山口/13:40エンド。
(天気) 朝は快晴の空だった。但し淡い青空だった。気温は樹林では2℃ほで、山頂は4℃だった。風はごく弱かった。視界は春霞なのか、遠方は判然としなかった。また北はガス雲が多かった。午後に入ると徐々に薄雲が広がって、薄晴れの空に変わってきた。積雪は新雪もあって多い所では50cm以上あった。
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 三室高原の入口に
 着いた そこに駐車
 とする


    三室高原入口より
    ハイキングを開始
    する
登山コースにははっきりとトレースが出来ていた 沢沿いを歩くようになった 一ヶ所、倒木が登山道を塞いでいた
一つ目の登山口標識を見る 登山コースはまた沢に沿って続いた 少し雪が増えて、よりはっきりとしたトレース
となった
二つの目登山口標識が現れた ここから漸く登山の雰囲気となった すぐに谷川コースと植林コースに分かれたが、トレースは植林コースに付いていた 植林地の中を登って行く
植林地の傾斜が増してきた 先を歩く二人が見えると、程なく抜くことにな
った
植林地の登りが続く
一度樹林を抜け出て、斜面をトラバースした また植林地に入った 植林地が終わると、大きな岩の前を通った
岩の点在する所を抜けて行った 雪庇を見る 緩やかになった尾根を登って行く
展望地が現れて南の風景が広がった 但し、この日の視界は少しうっすらとしていた
ロープを伝う所が現れた 更にロープを使って岩場を越える所があった その先は再び緩やかになった
雪面が現れて、トレースを追って登った 背後を振り返ると後山の尾根が一望だった

 天児屋山方向を
 大きく見る


  山頂が近くなって
  すっかり雪山の様
  相になった

 山頂に一歩一歩近
 づいた

 最後の一登りにかか
 った
三室山の山頂に着いた 南西から北西にかけてを眺める 北西方向も少しうっすらとした視界だった
山頂の雪は少なかった 上の写真に写る東山を大きく見る この日は霧氷が出来ていたようで、名残があった

 氷ノ山は始め雲に隠
 されていた


    山頂で休むうちに雲は
    薄れて、氷ノ山が姿を
    現した

 東へはトレースが
 無かったので、少
 し歩いてみること
 にした

 少し下った位置か
 ら山頂方向を振り
 返った

 これから向かう
 尾根を眺める


  山頂を離れて少し
  戻り、竹呂山に続
  く尾根に入った
こちらの尾根にもはっきりとトレースが付いていた 尾根からは後山の方向が眺められた 前方に見えてきたのは中ショウ台だった

 尾根上のブナ林を
 眺める

 中ショウ台が目の前
 になり、それに向か
 って登って行った

 中ショウ台のピー
 クが目前になる

 中ショウ台のピーク
 に立って、三室山山
 頂(上ショウ台)を
 眺めた

 中ショウ台を離れて
 南へと尾根を辿って
 行く


    西に天児屋山の尾根
    を見る
雪面に写る木の影を見る 立派なブナを見上げた 前方に小さなピークを見る
その小ピークに近づいて行った 一帯はブナ林だった 振り返ると三室山が離れて見えていた
小ピークの辺りは地表の見えている所があった 雪の造形を見る 易しい尾根歩きで下ショウ台に近づいた
下ショウ台(1198mピーク)に着くと、木立の隙間から竹呂山が眺められた 下ショウ台で尾根は二手に分かれたが、左手の尾根に入った 前方に竹呂山が見えている 尾根は緩やかなまま続いた
植林地を抜けて行く 歩き易いのだが、展望は全く無かった 竹呂山が近づいて、コース標識を見た

 竹呂山の山頂が目前
 になった


    竹呂山の山頂に着い
    た
山名標識はあったが、三角点は雪の下だった 相変わらず雑木が取り囲んでおり、展望は無か
った
すぐに下山に入る 少し戻って尾根コースに向
かう
尾根コースは始めに急斜面の植林地を下った コースの分かり難い所があり、そこはテープを
追った
尾根を伝うようになると、雪の消えている所も
現れた
標柱を見ることがあった 尾根の分岐点に標識があり、右手の尾根に入った 雪の少ない尾根を下って行く

 展望地が現れて、北に
 見えたのは下ショウ台
 だった

    一度真新し林道に出た
    が、少し歩いただけで
    再び尾根に入っること
    になった
西への尾根を下って行った 植林地を下って行くと、林道が見えてきた 林道に下り着くと、登山口標識が立っていた
後は林道を歩くのみ 途中で林道が分岐するも、広い道をずっと歩いた 歩くほどに林道の雪は減ってきた
 三室山に通じる車道
 に合流することにな
 った そこにも登山
 口標識が立っていた

   すぐ近くに三室橋が
   見えていた 駐車地
   点まで数分の距離だ
   った