TAJIHM の 兵庫の山めぐり <西播磨編 
 
三室山    みむろやま 1358.0m 宍粟市
若桜町(鳥取県)
 
1/2.5万地図 : 西河内
 
【2016年6月】 No.11 2016-57(TAJI&HM)
 
    室橋の近くより  2016 / 6

 2016年の5月に入ったとき新緑の氷ノ山を登ったが、その季節で見せる高峰の美しさを改めて知ることとなった。そこで2番目の高峰となる三室山も楽しみたくなった。5月中に登りたかったのだが、5月の後半になると雨が多くなり、そのまま梅雨入りとなってしまった。暫くは三室山を登るのは諦めようとしたとき、突然のように快晴の日が現れた。6月第3週の土曜日で、朝からきれいな青空が広がっていた。その空を見て気持ちは一気に三室山に傾いた。既に初夏となっていたので朝の早い時間帯に登り出したかったのだが、所用が重なって自宅を離れたときは9時を回っていた。そのため三室山の登山口駐車場(野外活動センター跡)に着いたときは11時前になっていた。三室山の上空には雲は見られなかった。駐車場は閑散としており、他に車は1台が止まっているだけだった。この日のコースはどのガイドブックにも紹介されているコースでもあるので、コースについてはここに記さないが、ハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。登山としては遅い時間帯に登り始めたため、他に人影は無くコースはひっそりとしていた。無雪期に登るのは7年ぶりだったため、コースは少し変わったようだった。沢筋を離れて尾根を登るようになると目印を追って登ったのだが、コースは植林地の中をジグザグ道で登るようになった。以前は真っ直ぐに登っていたはずだったので、足への負担は幾分減ったようだった。また助かったのは、この日は意外と湿度が低かったことで、蒸し暑さを感じず登って行けた。大きな岩を見るようになり、そのそばを登って行くと、岩場の展望地が現れた。既に12時半になっていたため、その位置で昼食をとることにした。そこは展望が良いだけでなく木陰があり、また十分に涼しい風を受けることが出来た。気分良く昼食を済ませると、最後の登りにかかった。岩場をクサリを頼って登ると、その先にブナ林があり、そこより一登りした所が山頂だった。時間は13時になっていた。先着者が数名いたが、入れ替わるように下山したので、すぐに二人きりの山頂となった。今ではすっかり展望の良くなった山頂からは、北に氷ノ山、西に東山、東に宍粟の山並みと、高峰の姿を楽しんだ。周囲を眺めて少し気になったのは、東の斜面に生えているネマガリダケで、枯れが進んでおり青々としたものは見られなかった。鹿の食害によるものと思われるが、その鹿のものなのか獣臭が辺りに漂っていた。山頂では少時の休憩で下山する予定であったが、先ほどの休憩地と同様に快いばかりの風が吹いていた。その風に誘われるように山頂に立つブナの木陰で暫し昼寝を楽しんだ。おかげで山頂では一時間ほど過ごすことになった。そして14時の声を聞いて下山を開始した。ただ往路を辿るのみ。沢に近づくまでは往路コースを歩いたものの、沢コースと植林コースに分かれたとき、往路とは違って沢コースを歩くことにした。(往路では出来るだけ早く山頂に立とうと、植林コースを歩いていた。)沢は渓谷美を見せており、下山でのんびり歩くには良い所だった。涼を楽しむと、後は足を止めることもなく駐車地点へと戻って行った。
(2016/7記)(2018/9写真改定)
<登山日> 2016年6月18日 10:55三室高原管理センター跡駐車場スタート/11:23登山口/11:57尾根コースに入る/12:31〜52展望の岩場で昼休憩/13:06〜14:06山頂/14:59沢コースに入る/15:09登山口/15:37エンド。
(天気) スタート時の空は快晴だった。雲はほとんど見なかった。気温は樹林帯で24℃、山頂で25℃だった。湿度は低いようで、じめじめした感じは無かった。山頂に近づく頃より風があり、展望の岩場でも山頂でも快いばかりの涼しい風を受けた。昼を過ぎて雲が出てきたが、薄い雲で快晴に変わりなかった。
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三室高原管理セン
ター跡地に車を止
めた 快晴の空の
下に三室山が眺め
られた

林道を進まず、す
ぐに分かれた登山
道に入った
始めは遊歩道を歩く雰囲気だった すっかり緑濃い自然林となった 自然林は緑の壁紙になっていた
周囲の樹林は植林地へと替わってきた 林道に合流すると東へと歩いた 程なく登山口が現れた
登山口の近くで咲いていた白い花はウツギと思えた 谷川コースと植林コースに分かれると植林コースに入った  コース名の通り、植林地を登って行った
谷川コースと少し離れて、沢筋と平行して歩いた 右手の足下に沢が眺められた 谷川コースが合流すると、沢筋を離れた
源流の標識を見るも、こちらは尾根を目指した 斜面を横切るように歩いて、南西尾根を目指した 尾根に着くも、コース標識は分かり難かった
尾根のコースは始めつづら折れになっていた 周囲が自然林になることがあった また植林地に入った
登るほどに大きな岩を見るようになった 草地の部分が現れた 自然林の中を歩くことが多くなった
サラサドウダンの花を見る 岩場が現れた 岩場は好展望地だったので、そこで昼休憩とした

南に広がるこの展
望を眺めながら昼
食をとった
岩場の一角で赤い花が咲いていた ヤマツツジが咲き残っていた 昼休憩を終えて尾根登りを続ける 緑が濃かった
垂直の岩場が立ちはだかった そこはクサリを掴んで登った パートナーは巻き道を選ぶも、やはりロープを掴んで登ることになった ブナ林を抜ける
前方に山頂部が見えてきた 周囲にクマザサが広がった 高い木が見られなくなった
また樹林に入った ブナの木を見上げた 山頂が目前になった
三室山の山頂に着いた 相変わらず展望の良い山頂だった 山頂を東側から眺めた


北の方向を眺めた

少しうっすらとし
た視界だったが、
氷ノ山がすっきり
と眺められた

(←)
上の写真に写る藤無
山と三久安山の並ぶ
姿を大きく見る

 (→)
  三久安山の右手には
  阿舎利山と一山が眺
  められた

(←)
氷ノ山の姿を大きく
見る

 (→)
  西を見ると東山と沖
  ノ山が眺められた
山頂の二等三角点(点名・三室山)を見る 山頂のクマザサは、枯れが進んでいた 東面側のネマガリダケもほぼ枯れていた
東側に少し下るとミズキが白い花を咲かせていた 1202mピークを間近に見る 山頂で一時間の休憩を終えると、往路を引き返した
ブナ林を通る 前方に後山の尾根を見ながら下った 岩場でパートナーは後ろ向きになって下っている
自然林の中の下りが続く 尾根コースの下りは赤い目印が分かり易かった 尾根を離れて沢の方向に近づいた
この下山では谷川コースを下ることにした 暫し水の流れに目を止めた 沢沿いの小径を下った

沢の姿を楽し見な
がら下った

暫く下ると、小橋
を渡って右岸側に
出た
登山口まで下りてきた 登山口からは往路コースに入らず真っ直ぐ南に下った もう一つの登山口標識が現れた
周囲に自然林が広がってきた 右手に林道が分かれると、そちらに入った すぐに駐車地点が見えてきた 駐車場に戻ってきた 空は少し雲が増えていたが、朝と変わらずはっきりと三室山が見えていた