◆ TAJI&HM の 兵庫の山めぐり <西播磨編> ★ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
三室山 みむろやま | 1358.0m | 宍粟市 若桜町(鳥取県) |
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1/2.5万地図 : 西河内 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【2023年11月】 No.14 | 2020-180(TAJI&HM) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
千種町西山より 2023 / 11 |
2023年の秋は紅葉を楽しめる山として三室山を考えていた。当初は11月初旬までに行くつもりだったのだが、他の予定を優先させたため、中旬までずれ込んでしまった。これでは山麓の紅葉しか楽しめそうになかったが、それでもかまわないと考え直して向かったのは、14日の火曜日のことだった。この日は兵庫全域で晴れの予想だった。鳥ヶ乢トンネルを抜けて千種町に入ったまでは良かったのだが、程なく見えてきた後山は雪化粧をしていた。これは予想外だった。三室山はどうかと千種町の中心部まで来て三室山が見える位置に立つと、その三室山は後山よりも白かった。雪があるとは全く予想をしておらず、何の準備もしていなかった。強いて言えばシュートスパッツを持っているだけだった。それでも積雪が10センチ程度なら何とかなるだろうと登山口に向かった。無理と思えば引き返すだけだった。前回と同じく二つある登山口標柱の一つ目の標柱が立つ位置まで車を進めようとしたところ、途中で倒木に行く手を阻まれてしまった。仕方なくその手前の路肩が広くなっている所に車を止めて、そこから林道歩きを開始した。一つ目の登山口標柱まで10分。そこで一度林道を離れて沢沿いの小径を歩いた。その小径は長くは続かず林道に合流して、再び林道歩きとなった。そして二つ目の登山口標柱が現れて、そこより登山コースに入った。すぐに登山道が沢コースと植林コースに分かれると植林コースを選んだ。植林コースも沢の近くを続いており、植林の間から沢が見えていた。7分ほど歩いて沢コースと合流しても、登山道は今少し沢に沿って続いた。そして源流標識が現れた位置より沢筋を離れた。その辺りより周囲に雪を見るようになり、登山道にも雪が現れた。植林地の斜面をジグザグに登るようになると、ほぼ雪を踏んでの登りとなった。新雪とあって斜面の雪は滑り易く、常に足の置き所に注意を払って登ることになったが、それでも何度か滑りそうになった。その登りを続ける内に周囲はすっかり白くなってきた。登山道の傾斜が一度緩み、また急坂になった先で大岩が点在する所に出た。大岩庭園と呼ばれている所だった。ほぼ尾根筋を歩くようになっていたが、そのとき突然のように人の足跡が現れた。それには少々驚かされたが、何とも不可解だった。そしてすぐに合点がいった。それは熊の足跡だった。大きさは25センチほどあり、どうやら登山コースを横切ったようだった。以後は足下に注意するだけでなく、周囲にも注意しながら歩いた。積雪は概ね10センチ程度となっており、所によっては20センチほどあって、そこはズボる感じとなった。ただ歩く支障になるまでではなかったので、山頂を目指した。雪のために登山コースは分かり難くなっていたが、目印テープが点々とあり、それを追うようにして登った。難所の岩場は巻き道コースを登ることにした。そちらもロープを掴んでの登りとあってけっこう危険ではあった。そこを過ぎれば山頂は近かった。登るほどに背後に千種の山並みが広がって来るのはいつ登っても良いものである。前方に山頂が見えて来ると尾根は緩んでおり、ブナの優しげな風景の中を歩いて山頂到着となった。山頂はすっかり白くなっていたが、雪は10センチほどで多くは無かった。三角点ははっきり現れていた。その山頂では歩き回るようなことはせず、山頂の中央でおとなしく休憩とした。山頂は陰っていたが、それは大きな雲が太陽を隠していたためで、上空は青空だった。周囲を眺めると、真っ白になった氷ノ山が陽射しを受けて明るかった。千メートル峰はほぼ雪を纏っており、東山もくらますも白かった。山頂はほぼ無風状態だったので、足こそ冷たかったが厳しさを感じず休めたのは良かった。山頂で25分ほど過ごすと、下山は往路を引き返した。雪面には靴跡がはっきり残っており、それを追って下るだけだった。ロープの張られた岩場を慎重に下ると、後は楽だった。但し下り坂となって雪の滑り易さには更に慎重さを要した。それでも何度か尻もちを着いてしまった。熊の足跡もまだ残っており、その辺りは周囲に注意を払って下った。沢が近づくともう雪は無くなり、滑る心配は無くなった。コースが二手に分かれると、今度は沢コースを歩いた。水の少ない季節とあって、沢を横切ることがあっても危なさは無かった。登山口に着いて林道歩きに移ると、駐車地点までずっと林道を歩いて戻った。 (2023/12記) |
<登山日> | 2023年11月14日 | 10:53駐車地点スタート/11:14登山口/11:34源流標識/12:30クサリの岩場/12:50〜13:15山頂/14:13源流標識/14:31登山口/14:50駐車地点エンド。 | |
(天気) | スタート時は晴れていたが、次第に雲が増えてきた。雲は空の七割ほどまで広がったが、上空は青空もあって晴れとは言えそうだった。山頂の気温は5℃で、風はほとんど無し。積雪があり、途中20センチほど積もる所があったが、山頂は10センチほどだった。視界は良かった。 | ||
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