TAJIHM の 兵庫の山めぐり <南但馬
 
氷ノ山    ひょうのせん 1509.8m 養父市
若桜町(鳥取県)
 
1/2.5万地図 : 氷ノ山
 
【2014年7月】 2014-65(TAJI&HM)
 
    氷ノ越に近い尾根上より  2014 / 7

 何度と登っている氷ノ山なので、どの季節も登っていると思っていたところ、7月に登っていなかったことに気付いた。7月だけでなく、緑濃い季節の登山が少ないようだった。これは人の多い季節を避けたことが主な原因だったが、やはりブナ林の美しいのは夏の季節と思えるので、7月にも登ろうと考えた。出かけたのは2014年7月の3連休で、最後の21日だった。登山口までの移動に時間をとりたくなく、鳥取県若桜町の舂米集落側からのコースを登ることにした。往路は氷ノ越コースを登り、復路は仙谷コースを下ることにした。
 響の森駐車場に着いたのは9時過ぎ。まずはわかさ氷ノ山キャンプ場を目指して歩きだした。キャンプ場は夏休みに入ったとあって、まずまずの賑わいだった。そのキャンプ場内を抜けて行くと、トイレ棟の横から氷ノ越コースが始まっていた。その後のハイキングの様子は下の写真帳でご覧いただきたいが、ハイカーの姿は少なく、ゆったりと登って行けた。雲の多い空ながらも、舂米集落から氷ノ山山頂は見えていたし、氷ノ越に着いても氷ノ山の姿は眺められたので、山頂に着くまでそのままかと思っていたところ、程なくガスに隠されてしまった。この日は山頂展望は期待せず尾根の樹林を眺めることが目的だったので、ガスについてはさほど気にならなかった。その樹林は氷ノ越からの尾根歩きで楽しめた。ブナ林はやはり美しく、緑の季節のボリューム感は良かった。山頂に着いたのは響の森駐車場から2時間が経ったときだった。ガスは少し薄れたようで、ときおり上空のガスが消えて青空の広がることがあった。山頂で気付いたのは、一帯に広がるクマザサがまだまだ青々としていたことで、まだ当分は枯れてしまう心配は無さそうに思えた。その山頂では避難小屋に入らず、外で昼休憩とした。その昼休憩の間にガスははっきりと薄れ出して、周囲が眺められるようになった。ただ見えてきたと言っても、薄ぼんやりとした視界だった。下山はコシキ岩まで引き返し、その先で予定通り仙谷コースに入った。その仙谷コースは急坂や沢沿いの道の悪い所を歩いたりして、決して易しい道では無かったが、樹林の美しさは氷ノ越コースより勝っているように思えた、ブナだけでなくトチやミズナラなどの大木が茂る中を歩くのは、絶好の森林浴だった。天気が次第に良くなって、陽射しが青葉を明るく照らすようになって、樹林の美しさは更に増してきた。やはり季節を変えれば味わいも違ってくることを再認識しながら、仙谷コースをゆっくりと歩いた。
(2014/8記)(2020/7改訂)
<登山日> 2014年7月21日 9:13響の森駐車場スタート/9:29わかさ氷ノ山キャンプ場登山口/10:07氷ノ越避難小屋/10:50仙谷コース合流点/11:10〜53山頂/12:11仙谷コースに入る/13:15登山口まで1.2km地点/13:48アルパインヒュッテ横登山口/14:08響の森駐車場エンド。
(天気) ほぼ曇り空だったが、ときおり陽射しも現れた。氷ノ越を過ぎると、山頂はガスに包まれるようになった。尾根の気温は22℃山頂もほぼ同じ気温で、風もあってまずまずの涼しさだった。山頂で過ごすうちにガスは次第に薄れて、展望が現れてきた。但し、視界はうっすらとしていた。下山中に上空の雲は減ってきて、薄晴れへと変わってきた。
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響の森駐車場から歩き始めた まずは、わかさ氷ノ山キャンプ場を目指した キャンプ場までは舗装路を歩くことになった
キャンプ場のログハウスが見えてきた キャンプ場内を歩いて行く まずまずの賑わい
だった
案内標識に従って、氷ノ越登山口へと入った
登山道に入った 山頂まで3.6kmだった 紫の花はウツボグサのようだった オカトラノオを見る
ヤマアジサイはよく見かけた 植林地を歩いて行く 町道登山口からのコースが合流した
次第に登り坂になってきた 氷ノ越コースには旧伊勢道の名が付いていた 自然林が増えてきた
ごくゆったりと歩ける所が現れた 氷ノ越が近づくと、階段道が続いた 氷ノ越が目前になった

 氷ノ越の避難小屋
 が現れた 上空は
 曇の広がる空だっ
 た

  小屋の前で一休みと
  する
曇り空ながら氷ノ山の山頂は見えていた 山頂へと尾根歩きを始める 山頂まであと2kmだった
ブナ林が見られるようになった 前方の氷ノ山山頂にガスがかかり出した 周囲はネマガリダケの風景となる所があった
またブナ林を歩くようになった ブナの大木を見上げる 緑濃いブナの中を歩くのは気持ちよかった
上空のガスは薄いようで陽射しの現れることが
あった
ブナ林を過ぎると登り坂になった 何時のまにやら山頂はガスに隠されていた
山頂まで1km地点を過ぎる コースとしては道幅があって、ゆったり登れた 前方にコシキ岩が見えたが背後はすっかりガス
だった

 仙谷コースとの合
 流点に着いた


   その先が少し急坂
   になっていた
コシキ岩を見上げる位置まできた よく見ると
二人がコシキ岩を登っていた
こちらは巻き道でコシキ岩を越した コシキ岩を過ぎると、緩やかな階段の道になっ
頭上のガスが薄れると、さっと登山道が明るくなった 前方に山頂の避難小屋が見えてきた 避難小屋のそばまで来ると、またガスが広がってきた

(←)
山頂に着いたと
き、また上空の
ガスが薄れた

 (→)
  山頂の一等三角
  点を見る
南の方向を眺めた ガスで展望は無かったが、夏に見る笹原はけっこう生き生きとしていた クマザサを近くで見る まだ枯れる心配は無さそうだった

 上空に青空の広が
 ることが多くなっ
 てきた

   展望も現れてきた
   が、うっすらとし
   た視界だった

 上の写真の右手には
 鉢伏山がうっすら見
 えていた

   山頂で咲いていたの
   はノリウツギのよう
   だった

 山頂で40分ほど
 休んだ後、引き返
 す形で下山を始め
 た

 視界は少し良くな
 ってきたようで、
 ごくうっすらとな
 がら扇ノ山も見え
 てきた
赤倉山の手前に氷ノ越避難小屋が見えていた コシキ岩の巻き道を歩く コシキ岩を越して、そのコシキ岩を振り返った
仙谷コースに入った すぐに急坂を下るようになった 太いブナを見るようになった
仙谷コースのブナ林を下る 陽射しが木の葉を照らすようになった 休憩ポイントで小休止とした
尾根を離れて沢の方向に向かって行く 沢筋に出ると、後は沢沿いを歩くことになった この沢でもヤマアジサイがよく咲いていた
ノリウツギもよく見た サンカヨウは花が終わって実を付けていた クサリ場が現れた
けっこう足下に注意が必要だった 足下で見かけたこの小さな花はイヌトウバナか 沢沿いはますます歩き難くなった
またクサリ場が現れた ときに沢の中を歩いた これはギンバイソウの蕾のようだった
周囲の自然林が美しかった 中間地点が近づいて、少しは歩き易くなってきた 樹林を見上げる余裕が出てきた
陽射しが現れると、自然林はいっそう美しくな
った
クサリを掴みながら小さなハシゴを下る 道は緩やかになってきた
更に道は易しくなった と思うと、また沢を横切ったりもした 樹林の先に見えたのは陣鉢山だった
植林地を歩く もう登山道が終わろうとする雰囲気だった 樹林帯から出てきた 登山口まで後200mだった

 草地の中を歩いて
 行く、左手はスキ
 ー場だった

  登山口に着いた
 ア ルパインヒュッテ
 のそばだった
登山口に通じる道の入口にはアルパインヒュッテの看板が立っていた 町道に出ると、前方に見えたのは陣鉢山だった 国道482号線に合流すると、後は響の森を目指して北へと歩くだけだった
国道482号線のそばではネムノキをよく見た 「自然いっぱい橋」が見えてきた 橋を渡ると、響きの森は目の前だった