TAJIHM の 兵庫の山めぐり <南但馬 
 
氷ノ山    ひょうのせん 1509.8m 養父市
若桜町(鳥取県)
 
1/2.5万地図 : 氷ノ山
 
【2015年7月】 2015-69(TAJI&HM)
 
    大段ヶ平コース登山口の駐車場より  2015 / 7

 姫路市を起点として氷ノ山登山を考えたとき、登山口までの距離としては坂ノ谷登山口が一番近いのだが、登山時間を足すと山頂に立つまでの時間では大段ヶ平登山口から歩くのが一番速そうだった。また登山口から山頂までの登山時間だけを見ても、大段ヶ平コースが一番速くまた易しいのではと思っている。その大段ヶ平コースを久しく登っていないと思ったのは、2015年7月に入ってだった。まだ梅雨が明けていなかったため、梅雨明けを待って向かうことにした。
 向かったのは7月の最終土曜日で、朝の姫路の空はガス状の雲が多かったが、北に向かうにつれて雲は薄れ出し、宍粟市波賀町まで来たときは快晴の空になっていた。国道29号線を波賀町戸倉で離れて県道48号線に入ると、若杉峠を越えて養父市大屋町に入った。そして大屋町中間から横行渓谷沿いの林道に入った。林道は舗装されているものの道幅は細く、車一台分の所も多くあったが、すれ違いは1回あったのみで、無理なく瀞川氷ノ山林道に合流した。後はその基幹林道を北へと走ると、僅かな距離で大段ヶ平登山口の広い駐車場に着いた。既に時間は10時を回っていたが、数台の車が止まっているだけだった。そこは既に標高1100m。コースとしては途中で東尾根コースに合流するだけのごく単純なコースなので、ハイキングの様子については下の写真帳をご覧いただきたい。夏の季節に登るとあって樹林の緑は濃く、多くある氷ノ山の登山コースの中でも森林浴を楽しむのであれば、ここが一番ではと思えた。登山口から山頂までは2.7kmと短いながら、途中には二つの小屋が建っていた。一つ目は大段ヶ平避難小屋で、二つ目は神大ヒュッテだった。神大ヒュッテの位置で東尾根コースと合流し、その先で千本杉と古千本杉が現れた。特にきつい傾斜も無く気楽な登りと言いたかったが、強い陽射しを受けるとあって、山頂が近づく頃には少々バテ気味になっていた。山頂に着いたのは歩き始めてから80分後で、正午が間近になった時間だった。山頂はまずまずの賑わいで、有名山だけに若い人の姿が多かった。山頂の広場は陽射しを遮る所が無かったので、避難小屋に入って一休みとした。そして一息つけたところで外に出て展望を楽しんだ。この日の視界はまずまず良く、夏の季節ならではの青々とした姿で山並みが眺められた。特に鉢伏高原の緑の鮮やかさが印象的だった。山頂で休んでいたのは1時間。下山は往路を引き返したが、下るだけとあってゆっくりと樹林の美しさを愛でながら下った。その下山を終えたとき、急な思い付きで氷ノ山林道を国道29号線まで走ってみることにした。久々に走った林道だったが、一言で言えば悪路だった。特に殿下コースの前後では地表の抉れている所もあり、慎重の上に慎重を心がけて車を進めた。一カ所では倒木があって、車一台分の幅だけ伐られていたが、その先の標識を見ると通行不可となっていた。その氷ノ山林道がまずまず走れるようになったのは、坂ノ谷登山口からだった。以前と比べるとジャリが敷かれたようで、でこぼこだった路面が多少はならされていた。これなら次回の氷ノ山登山は坂ノ谷コースから登ろうと思いながら国道29号線に近づいた。
(2015/8記)(2019/8写真改訂)
<登山日> 2015年7月25日 10:21大段ヶ平登山口駐車場スタート/10:49大段ヶ平避難小屋/11:07〜11神大ヒュッテ/11:18千本杉/11:40〜12:40山頂/13:04〜12神大ヒュッテ/13:25大平ヶ平避難小屋/13:46エンド。
(天気) 快晴。雲は僅かで、澄んだ青空が広がっていた。気温は樹林を歩いているときは20℃を下回っていたが、次第に上がって山頂では24℃になっていた。さらっとした風が快かった。視界はまずまず澄んでいた。
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10時を回って大
段ヶ平登山口の
駐車場に着いた

空は快晴で、くっ
きりと氷ノ山が望
めた

駐車場からは二つ
の小屋が見えてい


(←)
林道を引き返す形
で登山口に向かっ
た この建物はト
イレだった

  (→)
  すぐに登山口が現
  れた
登山道の入口には杭が打たれていた 登山口から山頂まで2.8km すぐに大きなブナを見た 始めは緩やかな道だった 優しげな自然林が続いた
散策路を歩く雰囲気だった ぬかるみになる所には木道が置かれていた あと2.5kmの地点で、倒木が道を塞いでいた
右手が開けたとき、北東の山並みが眺められた ブナの木が増えてきた 足下にいたガマガエルを思わず踏みそうになった
登山道の傾斜が増すと、丸太の階段が現れた また自然林の中を歩いた 大段ヶ平避難小屋が現れた
小屋を過ぎると、笹の中を登るようになった 笹に囲まれているが、道幅は十分にあった 上り坂が続く

(←)
二つ目の小屋は神大
ヒュッテだった そ
の前で一休みした

 (→)
  小屋の前から見えて
  いたのは藤無山だっ
  た
再び笹に囲まれた登山道を登って行く 前方に見えてきたのは千本杉だった 千本杉に着いて千本杉を見上げた
赤土の道を登って行く あと500m地点を過ぎる 前方に見えてきた杉林は古千本杉だった 古千本杉を過ぎた先で扇ノ山が望めた
前方に山頂の避難小屋が見えてきた 小屋は一度視界から消えたが、次に見えたときは目前になっていた 山頂は大勢のハイカーで賑わっていた

山頂は直射光が厳
しかった その陽
射しを避ける所が
少ないため、避難
小屋の中に入って
休憩とした

一息つけたところ
で避難小屋を出て
正面から小屋を眺
めた
この日の視界は遠方が少しうっすらとしている程度で悪くなかった 避難小屋のそばより北西から北東にかけてを眺めた
上の写真の右手となる北東から南東にかけてを眺めた

(←)
陣鉢山を大きく見


  (→)
   扇ノ山の方向を大
   きく見る
夏に見る鉢伏山は緑濃かった 避難小屋の前に立って、南から南西にかけてを眺めた

(←)
山頂を離れて、近く
に建つ休憩小屋にも
立ち寄った

 (→)
  二階に上がると藤無
  山がすっきりと眺め
  られた

上の写真の右手を
見る 三ノ丸の方
向が山頂よりも良
く見えた
山頂に戻って大段ヶ平コースに入った 前方に古千本杉が見えてきた 古千本杉を見上げた

下る途中で杉ヶ沢
高原が眺められた

笹の中にブナの木
を見る
神大ヒュッテまで戻ってきた 自然林を歩くようになった 大段ヶ平避難小屋まで戻ってきた
もう自然林を散策する雰囲気となった 登山口を通過した 駐車場は目の前だった