2017年の体育の日は快晴が予想された。そうなるとすかっとした山頂に立ちたくなり、氷ノ山山頂が思い浮かんだ。但し午後に予定を持っていたため、コースは短時間で登れる大段ヶ平コースとした。自宅には午後3時までには帰る必要があり、そこから逆算して自宅を7時前に離れた。国道29号線をひたすら走り、波賀町戸倉で道谷への道に入った。その県道48号線を大屋町中間まで走り、横行林道へと枝道に入ったところまでは良かったが、林道入口に着いてみると通行禁止の看板が立っていた。災害でもあって通行不可になっているのかと思ったが、まずは走れる所まで走ることにした。登山口が近ければその先は歩く考えだった。大屋川に沿って続く横行林道を走るとずっと順調で、とうとう氷ノ山林道まで走れてしまった。そしてそこに着いて分かったことは、そこから左手への道は悪路のために通行禁止になっているものの、登山口へと通じる逆方向は問題ないことだった。要らぬ心配をして大段ヶ平登山口に到着となった。着いたのは9時前で、広い駐車場には一台の車を見るのみだった。そこからのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。澄んだ青空の下、森林浴を楽しみながらの登りだった。誤算だったのは気温が高めだったことで、陽射しを受けていると25℃以上に感じられた。そのためけっこう汗をかきながら登ることになった。神大ヒュッテまで43分。そこで小休止すると、後は休まず登った。そして登山口から73分で山頂到着となった。まだ10時を少し過ぎた時間だったが避難小屋の周辺には20人ほどのハイカーがおり賑わっていた。山頂に着くまであまり風を受けなかったため暑さを感じていたのだが、山頂は涼しい風があって助かった。特に避難小屋のベランダは風の通り道なのか、風が少し強めで快いばかりだった。山頂では方位盤のそばで休憩とした。まだ昼までには時間があったが、小腹が空いていたため早めの昼食とした。後はのんびりと過ごした。山頂で休んでいるうちに上空の雲は少しずつ増えてきて、陽射しが隠されることが多くなってきた。山頂で30分ほど休憩をとると、下山はすんなりと往路コースを引き返した。特にきつい坂がない上に陽射しを受けることも少なくなったため、下りはけっこう楽だった。大段ヶ平避難小屋を過ぎてその先の坂を下ると、後は登山口まで平坦な道だった。おかげですっかり散策気分だった。周囲の自然林は雲が多くなって和らいだ陽射しを受けており、朝とは違った美しさを見せていた。登山口に戻ってきたのはまだ12時前。大段ヶ平コースは短時間で氷ノ山を楽しめるコースだと改めて思った。
(2017/10記)(2019/8写真改訂) |