TAJIHM の 兵庫の山めぐり <南但馬
 
氷ノ山     ひょうのせん 1509.8m 養父市
若桜町(鳥取県)
氷ノ山三ノ丸 1464 m 養父市・宍粟市
若桜町(鳥取県)
 
 
1/2.5万地図 : 氷ノ山
 
【2017年5月】 2017-56(TAJI&HM)
 
    《氷ノ山》  三ノ丸の近くより  2017 / 5

 2017年3月は雪山として氷ノ山を楽しんだが、2ヶ月後の5月は新緑の氷ノ山を楽しむことにした。前年に続いて2年連続で、コースも同じく坂ノ谷コースとした。国道29号線を離れて氷ノ山林道に入ると、新しい標識を見た。「坂ノ谷コース4km」「殿下コース8km」とあり、その後標識は1kmおきに立っていた。氷ノ山林道は路面が良くなったために通る車が増えたのか、前年と比較して轍の深くなっている所が多くなっていた。それでも車の底を擦るようなことは無かった。坂ノ谷林道の分岐点に着くと、数台の駐車スペースが作られており、既に2台の車が止まっていた。そこから坂ノ谷コース登山口まで300mの距離だった。登山口からのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。植林地を抜けた先から現れた自然林は新緑の盛りを迎えており、その優しげな緑色を愛でながらゆっくりと登った。大木のブナが若葉をたわわに茂らせている様は、一幅の絵を見ている思いだった。登るうちにネマガリダケが茂ってきたが、今年は雪解けが遅かったためか十分に立ち上がっておらず、登山道に被さり気味になっていた。所によってはネマガリダケを押し除けなければ進めなかった。雪解けが遅かったことはスズコ(ネマガリダケのタケノコ)にも影響しており、ようやく地表を割って先っぽを覗かせているところだった。自然林が終わってネマガリダケに囲まれた中を進んでいるとき、登山道に雪が現れた。三ノ丸に近い位置だったので、その先でもっと多く現れるのではと心配したが、三ノ丸に着いて山頂までが眺められると、残雪は僅かに見るだけだったので一安心だった。二ノ丸でも新緑を楽しんだが、その辺りは残雪が多く残っており雪の上を何度か歩いた。山頂に着いたのは坂ノ谷登山口に入ってから2時間後だった。小屋の前には10人ほどのハイカーがおり、まずまずの賑わいだった。山頂の避難小屋に入ってみたものの、やたらとハエがいたため外で休憩とした。快晴の空ながら視界はややうっすらとしており、蘇武岳の尾根は薄ぼんやりと見えていた。あまり風景を楽しめないようだったので、早めの昼食とした。そこに北側のコースから小学生集団が登ってきた。学校登山のようで切れ目なく生徒は登ってきて、その数は100人ほどとなった。先生も10人近くいたようだった。すっかり大賑わいとなった。昼食を終えると、その賑わいから離れるように下山とした。下山はすんなりと往路を戻った。三ノ丸に向かう人はほとんどおらず、すれ違う人も数人だった。三ノ丸を過ぎると、全く人影を見なくなった。自然林の中に入ると、再び新緑の様を愛でながら歩いた。昼を回って自然林の明るさは増しており、往路のときとはまた違った見え方で楽しませてくれた。駐車地点に戻ってくると、車は入れ替わっていたものの他に2台を見るだけだったので、坂ノ谷コースは静かな山を楽しむにはもってこいではと思えた。ところで新しく立てられた登山口の案内図をよく見ると、戸倉峠からの尾根筋に破線路が記されており新ルート調査中とあった。そこに登山コースが作られることがあれば、氷ノ山登山に楽しみが増えることになりそうだった。
(2017/6記)(2020/4改訂)
<登山日> 2017年5月20日 9:22坂ノ谷林道分岐点スタート/9:26坂ノ谷コース登山口/9:39山頂まで5.5km地点/10:29殿下コース合流点/10:42三ノ丸/11:24〜12:00山頂/12:41〜47三ノ丸/14:03山頂まで5.5km地点/14:13坂ノ谷登山口/14:18エンド。
(天気) 快晴。空の色は薄かったが、雲はほとんど見られなかった。朝の樹林帯の気温は20℃。山頂の気温は陽射しの下では28℃ほどあったが、日陰では25℃だった。弱い北風があり快かった。空気はからっとしており、木陰は涼しかった。視界は少しうっすらとしていた。
<< Photo Album 2017/05/20 >>
ヤマメ茶屋のそばから氷ノ山林道に入ると新しい標識を見た   林道を4km走って坂ノ谷林道の入口に着いた 辺りは整備されて駐車スペースも作られていた
新しい案内板も立っていた 坂ノ谷コース登山口まで300mだった 新緑がまぶしかった
登山口にも新しい案内板が立っていた 暫くは植林地の登りだった 植林地が終わると、山頂まで5.5kmの標識が現れた
新緑の自然林を歩くようになった 新緑の色が目に優しかった 「熊の大杉」の前を通る 山頂まで5.2kmだった
雪解け直後とあってネマガリダケが登山道に被さっていた 新緑色に包まれたブナを見る(1) 新緑の中を坂ノ谷コースはずっと緩やかな道として続いた
カエデの若葉を見る スズコはちらほらと見え始めたところだった 頭上で咲いていたのはオオカメノキのようだった
新緑に包まれたブナを見る(2) またネマガリダケが登山道を狭めていた 新緑に包まれたブナを見る(3)

 上空に雲は見られ
 なかった


   新緑に包まれたブナ
   を見る(4)

 「頑張りリョウブ」
 のそばを通った

 殿下コースが右側
 から合流した
もう周囲はネマガリダケが広がるだけだった 突然、残雪に登山道が隠されたが、僅かな距離だった 三ノ丸が近づいて、またネマガリダケが被さりだした
避難小屋の前を通った 氷ノ山三ノ丸に着いたが、立ち止まらず先へと進んだ
前方に氷ノ山を見ながら笹の道を歩いた ぬかるんだ所に板が置かれていた 笹の道が続く

 前方が広く眺めら
 れるときがあった


   左の写真に写る二
   ノ丸を大きく見る
   すっかり新緑色だ
   った
二ノ丸に近づいた タムシバの花を見た タムシバの花を大きく見る
二ノ丸へと丸太の階段を登った 二ノ丸の新緑も美しかった また登山道に雪が現れた
雪はすぐに終わって板の上を歩いた 二ノ丸を抜けると、山頂が近くに見えていた また雪の上を歩いたが、今度は距離があった
雪が終わると、ネマガリダケを押し除けながら歩いた 山頂へと最後の登りに入った 丸太の階段が現れた
振り返ると三ノ丸が眺められた 展望小屋のそばを通った 山頂の避難小屋が見えてきた

 山頂に着いた

 まずまずの賑わい
 だった

 山頂の一等三角点
 (点名・氷ノ山)
 を見る
山頂でもオオカメノキの花が咲いていた 山頂から北の山並みを眺めた

 上の写真の右に続く
 風景を見る

 小学生の集団が山
 頂に到着しだした


   見る見る人数は膨
   れて山頂が狭くな
   ってきた
山頂を離れて引き返すとき展望小屋に立ち寄った 二階に上がって南の方向を眺めた
藤無山から三久安山にかけてを少し大きく見た 上の写真の右端に写る東山の辺りを大きく見る
展望小屋を離れて下山を続ける 千年伽羅木を見上げた キャラボクの木は他にもあり、花を付けているものも
あった
前方に三ノ丸を見る 残雪を歩いて二ノ丸に近づいた 二ノ丸の新緑を見る
二ノ丸から三ノ丸を眺めた 振り返って氷ノ山頂を見る 三ノ丸が近づいてきた

 この帰路では三ノ
 丸で一休みとした


   三ノ丸でもオオカ
   メノキの花を見た
展望台に上がってネマガリダケの広がる様を眺めた そのネマガリダケの海の中に避難小屋の赤い屋根を見た
三ノ丸を離れて下山を続けた 三ノ丸コースと分かれて坂ノ谷コースに入る 暫くはネマガリダケに囲まれての下りだった
やはりスズコは出始めたばかりで大きなものは無かった 自然林に入って再び新緑を楽しむことになった 午後の光となって午前とは微妙に見え方が違った
「熊の水飲み場」の小さな流れを見る 昼の光の中でブナの大木を見上げた 逆光に光るトチの若葉を見る
植林地に入れば登山口まで10分ほどだった 登山口まで戻ってきた 氷ノ山林道の駐車地点が近づいてきた