TAJIHM の 兵庫の山めぐり <南但馬 
 
氷ノ山    ひょうのせん 1509.8m 養父市
若桜町(鳥取県)
氷ノ山三ノ丸 1464m 養父市・宍粟市
若桜町(鳥取県)
 
 
1/2.5万地図 : 氷ノ山
 
【2019年6月】 2019-86(TAJI&HM)
 
    《氷ノ山》 氷ノ山三ノ丸の近くより  2019 / 6

 氷ノ山を易しく登るコースとなると、大段ヶ平コースと共に殿下コースが上げられそうだった。その一つの殿下コースを登ってみたくなったのは2019年5月の最終週のことだった。これまで宍粟市側から氷ノ山を目指すとなると、どうしてもブナの尾根を長く歩きたく坂ノ谷コースを登っていたが、久々に氷ノ山でスズコ採りを楽しもうと考えたとき、殿下コースを登れば登山時間を短縮出来て、スズコ採りを余裕を持って楽しめそうだった。そこで早速とばかりに出かけたのは6月に入って最初の日だった。
 姫路の自宅を6時半に離れると国道29号線の流れはスムーズで氷ノ山瀞川林道に入ったのは8時を回った時間だった。氷ノ山林道は少し砂利を入れて整備されたおかげで、ゆっくりと走りさえすれば車の底を擦らずに走ることが出来た。林道入口から4km走って坂ノ谷コース登山口に着くと、そこに真新しいバイオトイレが設置されているのを見た。更に4km走って殿下コース登山口に着くと、そこにも古いバイオトイレを見たが、こちらは壊れているようで使用禁止になっていた。そのトイレの横のスペースに車を止めて登山開始とした。登山口から坂ノ谷コースとの合流点までは800mしかなかった。また殿下コース登山口の標高は1200mとあって、登山道は緩やかだった。そしていきなりと言った感じで鬱蒼とした自然林に包まれた。登るうちにはブナの大木だけでなくトチノキの大木も見かけた。その山深い所を歩いている雰囲気は悪くなかった。その登山道を十数分も歩けば周囲にササが増えてきて、ササ帯を登るようになった。ちらほら人を見かけるようになったが、スズコ採りに来ている人だった。こちらは往路は登山に専念することにしていたので、休まず歩いた。坂ノ谷コースとの合流点まで30分だった。そこからは勝手知ったる道であり、おおよその距離もわかっているので気楽な登りだった。ずっとササ帯の登りが続いて、合流点から12分で三ノ丸展望台に着いた。この日は晴れの予想だったが、午前の空は薄雲が広がっており青空は少なかった。ただ柔らかい陽射しはあり、穏やかな感じで風景が眺められた。涼しい中を登るとあって特に休憩の必要は感じず、三ノ丸で僅かな休憩をとると、後は休まず氷ノ山山頂を目指した。緩やかに鞍部へと下って二ノ丸へと緩やかに登り返し、そして山頂へと最後の登りにかかった。山頂に着いたのは三ノ丸を離れてから43分後で、まだ10時を過ぎたばかりの時間だった。そのためか山頂では数人のハイカーを見かけるだけだった。山頂で暫時展望を楽しむと下山に移った。三ノ丸へと戻りその先の「見返りの丘」の辺りよりスズコ採りを開始した。ネマガリダケ帯に分け入るとあちらこちらにスズコが見えたので、探すほどのこともなくスズコを収穫出来た。おかげで長い時間をかけずとも予定量を採れたので下山の続きに戻った。殿下コース分岐点に戻ると殿下コースに入った。その殿下コースだが登山口が二つあり、往路ではバイオトイレがある南登山口から登ったが、この下山では北登山口に出ることにした。その北登山口コースの方が林道までの距離が短かった。分岐点で北登山口コースに入ると、5分ほどで登山口に下り着いた。そこに登山口標識は無いものの、登山者のものと思われる車が数台止まっていた。こちらは南登山口に車を止めているので、後は林道歩きだった。その林道歩きは下る方向だったので楽だった。距離も数百メートルほどとあって北登山口から10分ほどで南登山口に戻ってきた。
(2019/6記)
<登山日> 2019年6月1日 8:32殿下コース南登山口スタート/9:01坂ノ谷コースと合流/9:13〜19三ノ丸/10:02〜25山頂/11:14三ノ丸/12:18殿下コースに入る/12:39殿下コース北登山口/12:49エンド。
(天気) 晴れとは言えたが、空の7割ほどは薄雲が広がっていた。山頂の気温は15℃で、風はひんやりとしていた。視界は良かった。下山中に晴れ間が広がってきた。それと共に気温が上がってきた。
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(←)
坂ノ谷コースの登
山口に着くと、真
新しいバイオトイ
レを見た

 (→)
 殿下コース登山口
 に着いた こちら
 のトイレは使用禁
 止だった

トイレのそばに
車を止めて登山
開始とした

その殿下コース
登山口には案内
板も立っていた

いきなり鬱蒼とし
た樹林に包まれた
ブナも見られて、深い山の中を歩く雰囲気だった 登山道は緩やかで、ごく易しい道だった ときおり陽射しを受けた
自然林に包まれる雰囲気は悪くなかった ブナの巨木を見る こちらはトチの大木だった
トチの若葉を見る 樹林帯が終わって周囲はササ帯に替わってきた 周囲はネマガリダケのみとなった
周囲でスズコ採りの人を見かけるようになった 坂ノ谷コースに合流した ここまで登山口から僅か800mだった
北へと三ノ丸に近づいた ササの尾根歩きが続く 後方に展望が現れてきた 県境尾根に出て鳥取側から三ノ丸コースが合流した
鳥取県では須賀ノ山登山道と呼んでいた すぐに三ノ丸避難小屋の前を通った その先はもう三ノ丸のピークだった
三ノ丸に着いて展望台を眺めた ここに来て氷ノ山をすっきりと眺めることになった
展望台に上がって改めて氷ノ山を眺めた 氷ノ山の秘技手後方は雲に隠されていた

南の方向を眺める
と、そちらは薄雲
が広がっていた
三ノ丸での小休止を終えて、氷ノ山へと向かった 笹原が続く中、緩やかな下り坂を歩いた 一度見えなくなった氷ノ山がまた見えて来た
鞍部に着いて樹林を見た その辺りは足下が悪いので木道が敷かれていた 足下に白い花びらが散っていた
頭上を見るとオオカメノキの白い花を見た 二ノ丸へと登って行く 樹林帯となっている二ノ丸が見えて来た
氷ノ山が見えると、だいぶ近づいていた 二ノ丸の杉林でも木道を歩いた 樹林を抜け出ると、山頂手前の小屋が見えていた
またササに囲まれて最後の登りにかかった 背後に見えてきたのは三ノ丸だった 登山道が緩んできた もう山頂は近い
山頂手前の休憩小屋が現れた その休憩小屋の前に出た もう山頂は目前だった
山頂に着いた まだ10時を過ぎたばかりだった 一等三角点は相変わらずケルン状態だった 薄雲の広がる空を眺めた
南西から西、北西、北にかけてを眺めた 北東の方向はガス雲に隠されていた
下山は往路を戻った 下山に当たって始めに山頂休憩小屋に立ち寄って南の展望を楽しんだ
山頂休憩小屋を離れて下山に移った また寄り道で「千年キャラボク」に立ち寄った 後は真っ直ぐ三ノ丸に戻った 前方に三ノ丸を見る
二ノ丸に着いて杉林を見上げた 二ノ丸の雰囲気は悪くなかった 鞍部へと下って行く
三ノ丸に近づいて背後に氷ノ山がはっきり望めた 三ノ丸の展望台が見えてきた 三ノ丸まで戻ってきた
氷ノ山の右手後方に妙見山が見えていた 展望台に上がって南西に東山を見る 南に三室山を見る
展望台を離れて下山の続きに戻った 鳥取県の三ノ丸コースが右手に分かれた 「見返りの丘」辺りよりスズコ採りを開始した
この標識の位置に来る頃にはスズコ採りは終えていた 殿下コースに入った 前方に三久安山を見る
樹林帯へと入って行く 再び鬱蒼とした樹林に包まれた ブナの大木を見上げる
登山口への道が分かれると北登山口コースを選んだ 青空の広がってきた空の下、どんどん下った すぐに林道が見えて来た

(←)
殿下コース北登山
口に下り着いた

  (→)
   登山口を振り返る
   と、標識は無かっ
   た

後は氷ノ山林道を
南へと歩いて南登
山口を目指した

途中で左手が開け
た 北東方向に見
えていたのは妙見
山だった
現れたのは「国境の駅」だった そこは養父市と宍粟市の境だった 林道はごく緩やかな下り坂なので、ごく気楽に歩けた 駐車地点が近づいて舗装路となった 駐車地点となる殿下コース南登山口が見えて来た 数台の車が止まっていた