TAJIHM の 兵庫の山めぐり <南但馬 
 
氷ノ山    ひょうのせん 1509.8m 養父市
若桜町(鳥取県)
 
1/2.5万地図 : 氷ノ山
 
【2019年8月】 2019-128(TAJI&HM)
 
    大段ヶ平コース登山口の駐車場より  2019 / 8

 猛暑の季節でも山頂では涼しさを感じたいものだが、兵庫の山の中でそれに一番叶っているのは氷ノ山ではと持っている。その考えで2019年のお盆休暇の一日を氷ノ山で過ごすことにした。向かったのは8月17日の土曜日で、晴れとは言えたが雲の多い日だった。夏場に長々と歩きたくなく、登山コースとしては氷ノ山登山の最短コースとなる大段ヶ平コースを登ることにした。
 いつもの通り出合橋で国道29号線から県道48号線に入って若杉峠を越すと養父市に入った。中間地区まで進むと大屋川沿いの横行林道をひたすら西進した。二日前に通過した台風10号の影響を心配したが、林道上に小さな落石を見る程度で無事氷ノ山瀞川林道に合流した。そして大段ヶ平コースそばの広い駐車場に車を止めた。そこからのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。大段ヶ平コースはいきなりと言った感じでブナも茂る深い森に入って行くが、道は緩やかでまさに氷ノ山の入門コースと言えそうだった。樹林帯の気温は25℃ほどあり少し蒸し暑さを感じたが、登るほどに気温は下がって蒸し暑さは消えてきた。また雲の多い空とあって陽射しが消えているときが多かったのも夏場にはありがたかった。大段ヶ平避難小屋の前を通り、その先で神大ヒュッテの前に出ると東尾根コースが合流した。もう周囲はネマガリダケが囲んでおり、ときおり強い陽射しを受けた。千本杉を通り古千本杉を通ると山頂の避難小屋がすぐ近くに見えてきた。そして登山口から80分ほどで山頂に到着した。その山頂では山頂避難小屋の修繕工事が行われていた。そのため広い山頂広場が工事資材でほぼ塞がれていた。またなぜか一時的な措置として三角点が撤去されていた。山頂は資材だらけだったが、登山者は少なく数人を見るだけだった。期待通りに山頂の気温は20℃まで下がっており、もう蒸し暑さは無かった。ただ陽射しが現れるとけっこう暑さを感じたので、避難小屋の周囲を巡るデッキに移動してその東側の位置で休憩とした。そこは絶えず涼しい風があり、しかもデッキはグレーチング製とあって下からも風が来るので快いばかりだった。暫くしそこで休んでいたが、デッキは幅があまりにも狭いので、陽射しが消えたタイミングで小屋の前に戻ってそちらで改めて休憩とした。この日の山頂で目立ったのはものすごい数の赤トンボが飛び回っていたことで、これまでも赤トンボはよく見ていたが、数百匹もの大群を見るのは記憶になかった。山頂で休んでいたのは50分ほど。涼しさを十分に味わうと下山に移った。下山は往路を戻るのみ。上空の雲は更に増えたようで、その分だけ陽射しが現れるときは減っていた。おかげでけっこう気楽な下りだった。神大ヒュッテで数分の休憩をとっただけでほぼ休まず下ると、山頂から63分で登山口に戻ってきた。大段ヶ平コースは距離も短いが木陰も多いので、氷ノ山の夏登山としては最適だったのではと思いながらハイキングを終了した。
(2019/8記)
<登山日> 2019年8月17日 10:58大段ヶ平登山口駐車場スタート/11:26大段ヶ平避難小屋/11:42〜46神大ヒュッテ/11:51千本杉/12:18〜13:07山頂/13:30神大ヒュッテ/13:46大平ヶ平避難小屋/14:12エンド。
(天気) 晴れとは言えたが雲の多い空で、陽射しは現れたり消えたりを繰り返していた。大段ヶ平駐車場の気温は25℃ほど。少し蒸し暑さを感じながら登った。登るほどに蒸し暑さは消えてきた。山頂の気温は20℃。涼しい風があり快かった。視界はまずまず良いとは言えたが、遠方はうっすらとしていた。
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氷ノ山の上空は雲が多かった 中腹を見ると、神大ヒュッテに光が当たっていた 始めにバイオトイレのそばを通ったが使用禁止だった
大段ヶ平登山コースに入った 登山口標識はササに隠されかけていた 工事予告があり、山頂避難小屋は工事中のようだった
登山口から山頂までは2.8kmだった いきなり深い森に入った感じで歩けた ぬかるむ所には木道が置かれていた
ブナ林を歩く 雰囲気は悪くなかった 頭上を見上げる すっかり自然林の中だった 北東に展望が現れたとき、そこに蘇武岳を見た
登山道の傾斜が増してきた 広く木の根が這う所を通った 南東に展望が現れると、そちらに須留ヶ峰を見た
登山道ではときおりブナの大木を見た 大屋町避難小屋の前を通った 登山道をササが囲むようになった
白い花を見かけた リョウブの花のようだった 山頂まで1.5km地点を過ぎる 巨木と言えるブナを見た
神大ヒュッテに着いて小休止とした ヒュッテのウッドデッキに立つと、南に藤無山を見た ヒュッテの位置で山頂まで1kmだった
尾根歩きを続ける 陽射しを受けるとさすがに暑かった 千本杉エリアに入った 千本杉の中は木道を歩くことになった
千本杉を抜けると、少し道は荒れてきた 山頂まで500mとなった また杉林に入った そこは古千本杉だった
古千本杉でも木道を歩いた みたらしの池への道が分かれたが、山頂を目指した 古千本杉を過ぎると、山頂の避難小屋が見えてきた
北に展望が現れると、そちらの空は暗かった 山頂が間近になった 突然のように、目前に避難小屋が現れた

(←)
山頂に着くと山頂広
場は小屋の修繕資材
で塞がれていた

  (→)
   山頂避難小屋は修繕
   用の足場が組まれて
   いた
資材はヘリで運んできたようだった 山頂の一等三角点は撤去されていた 10月に新しい三角点が設置されるとのこと

(←)
南の空も雲が多かった

 (→)
  視界は少し悪くな
  ってきたようだっ
  た
北の方向を眺める 扇ノ山は雲に隠されようとしていた 扇ノ山の手前に赤倉山を見る

雲の多い空だっ
たが、鉢伏高原
は広く陽射しを
受けていた

鉢伏山の山頂に光
が当たった

背後は瀞川山だっ

ハチ高原のロッヂ群にだけ光が当たることがあった 山頂ではおびただしい数の赤トンボが飛び回っていた 赤トンボの種類はアキアカネのようだった
休憩を終えると、下山は往路を戻った ササ地の中を下って行く 古千本杉の木道を下る
前方に杉ヶ沢高原を見る 杉ヶ沢高原を大きく見る 千本杉の木道を下る

この下山でも神
大ヒュッテで小
休止をとった

下山を続ける
大屋町避難小屋まで戻ってきた ブナの巨木を見上げた 笹原の先に樹林帯が見えていた
陽射しの消えたブナ林を歩く 登山口に戻ってきた 氷ノ山を振り返ると、すっかり雲が広がっていた