TAJIHM の 兵庫の山めぐり <南但馬 
氷ノ山    ひょうのせん 1509.8m 養父市
若桜町(鳥取県)
氷ノ山三ノ丸 1464m 養父市・宍粟市
若桜町(鳥取県)
 
 
1/2.5万地図 : 氷ノ山
 
【2020年5月】 2020-93(TAJI&HM)
 
    《氷ノ山》 氷ノ山三ノ丸より  2020 / 5

 前年に続いて氷ノ山でスズコ採りを楽しむことにした。コースも同じく殿下コースとした。時期もほぼ同じ5月末だった。播州南部の空は晴れていたが、北に向かうにつれ雲が増えてきた。林道走行に入る頃には、空の七割ほどは雲だった。殿下コースの登山口に着くと、昨年は壊れて使えなくなっていたバイオトイレが修理されており、使えるようになっていた。その登山口の前に数台、少し離れて数台の車を見た。どうも登山者のものではなく、スズコ採りに来ている人のものと思われた。その殿下コースは昨年も思ったが、いきなり深い山中に入る感があり、悪いものではなかった。どの木々も新緑に包まれており、これで陽射しがあるともっと美しい眺めなのにと思った。始めこそやや急坂だったが、60mも登れば傾斜は緩やかになって、ぐんと歩き易くなった。そのうちに陽射しが現れるようになり、そのときは新緑が鮮やかに眺められた。周囲にネマガリダケが増えて来ると、人声が聞こえてきた。スズコ採りに来た人のようで、数人単位で何組かを見た。そのスズコ採りのグループも坂ノ谷コースとの合流点まで来ると、見かけなくなった。後は静かなハイキングとなった。三ノ丸に着いて展望台に上がると、北の空も雲が多く、氷ノ山は陰った姿だった。その坂ノ谷コースは三ノ丸を過ぎても緩やかな道が続くとあって、氷ノ山を気楽に楽しみたいときは最適コースではと思った。ときおりは陽射しが現れて、氷ノ山山頂が明るくなるときがあった。空気は爽やかで、その快い空気感を味わいながら山頂へと近づいた。山頂に着いたのは登山口に入ってから1時間半後のことで、4.2kmの距離を考えても、大段ヶ平コースよりも易しいのではと思えた。山頂に着いたときは大きな雲が太陽を隠しており、陽射しは無かった。氷ノ山は平日でも誰かは登っているもので、着いたときも5人ほどのハイカーが休んでいた。その山頂で興味があったのは、昨秋に改修工事が行われた山頂避難小屋のことで、一瞬あまり変わっていないように思えたが、良く見ると外壁が一新されていた。中に入ろうとドアに手をかけると、以前の固い動きがうそのようにスムーズに開いた。中も大幅に改修されており、窓の開閉もスムーズで、一部の窓は透明ガラスに変わっていた。二階も同様で、窓ガラスのことだけでなく、新しい毛布が目を惹いた。避難小屋は格段に快適さを増したようだったが、休憩は外の爽やかな空気の中でとることにした。相変わらず大きな雲が広がっており、太陽を隠していた。山頂で休んでいたのは30分ほどのこと。陽射しのことは諦めて下山に移った。そしてダイセンキャラボクの辺りまで来たとき、急に太陽の辺りの雲が薄れて陽射しが現れた。そうなると山頂へと戻り、改めて明るい山頂を楽しんだ。結局、山頂で40分あまり過ごすと、下山の途についた。往路を戻るのみ。その下山時に三ノ丸を過ぎた辺りからスズコ採りを始めた。午後の坂ノ谷コースも殿下コースも人影は無く、いたって静かだった。適当にネマガリダケ帯に入ってみると、思いのほか食べ頃のスズコを多く見た。やはり氷ノ山はスズコ採りには最適な所のようだった。ただたくさん採る気は無く、30本程度摘むとあっさり下山に戻った。まずは新緑の氷ノ山を楽しめて、満足の思いで登山口に近づいた。
(2020/7記)
<登山日> 2020年5月29日 10:11殿下コース登山口スタート/10:41坂ノ谷コースと合流/10:54〜59三ノ丸/11:42〜12:25山頂/13:06〜19三ノ丸/途中でスズコ採り/14:32殿下コース登山口エンド。
(天気) 晴れとは呼べるものの雲の多い空で、雲は空の七割ほどを占めていた。山頂の気温は17℃ほど。風は少し吹く程度で、爽やかさがあった。視界は悪くは無かったが、全体にうっすらとした感じだった。
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(←)
殿下コース登山口
のバイオトイレは
修理されて使える
ようになっていた

  (→)
   登山口に入った
登山口に宍粟50名山の登山口標識を見た いきなり深い森に入る雰囲気は悪くなかった ミズメの大木を見上げる
ブナの大木のそばを通る 始めはやや急坂だったが、少し登ると緩やかになった 次第にネマガリダケが周囲に増えてきた
歩くうちに青空が増えて、陽射しを受けるようになった はっきりと陽射しを受けるようになった 森が明るくなった
この先で樹林帯を抜け出ることになった ネマガリダケ帯の中を登って行く 足下に黒い物を見た モグラの死骸だった
また雲が増えて、陽射しは消えてしまった 坂ノ谷コースとの合流点に着いた 殿下コース登山口から800m、山頂まで3.4kmだった
笹の道が続く 「見返りの丘」に来ると、背後に藤無山を見た 舂米からの三ノ丸コースと合流した

(←)
三ノ丸避難小屋の
前を通った


 (→)
  前方に三ノ丸の標
  識が見えてきた

三ノ丸の佇まいを
眺めた

展望台を見ると、
前年に見なかった
標識を見た
展望台に上がって氷ノ山を見る そちらの空は青空が広がっていたが、氷ノ山は陰っていた 氷ノ山の左手を見る
南の方向を眺める どうやら雲の多いのは上空だけのようだった 東山を大きく見る
三ノ丸で咲いていたのはオオカメノキだった 三ノ丸を離れて氷ノ山に向かった また陽射しを受けるようになった
また氷ノ山が見えてくると、その姿は陰っていた 二ノ丸手前の湿地帯を通る 二ノ丸へと上り坂になる
二ノ丸の辺りでもオオカメノキの花を見た 二ノ丸の杉林を通る 山頂の二つの小屋がはっきり見えるようになった
二ノ丸を過ぎて緩やかに下った 上り坂に変わったとき、背後に二ノ丸を見た 山頂が近づいて、登山道の傾斜が増してきた
背後に三ノ丸を見るようになった 三ノ丸に陽が当たっていた 陽射しが消えた中で、山頂避難小屋が見えてきた
山頂休憩小屋のそばを通った もう避難小屋は目前だった 山頂に着いて、改修の終わった避難小屋を見る

写真では分かり難
いが、外壁が一新
されていた

小屋の中に入って
みると、東の窓が
透明ガラスになっ
ていることに気付
いた
二階も床が貼り替えられ、毛布が新しくなっていた 二階の窓も透明ガラスになっており、鉢伏山を見る 西の窓に近づいて、外を見た
西の窓を開けて外を眺めた 窓の開閉はごくスムーズだった 三室山の辺りを大きく見る

東の窓も開けて外を
眺めた
小屋の外に出て休憩とした 扇ノ山の方向を眺めた
右上の写真に写る赤倉山の辺りを大きく見る わかさ氷ノ山スキー場がちらりと望めた 全く陽射しの現れない空を見て、下山に移った
帰り道では、千年キャラボクに立ち寄った このまま前方に見える三ノ丸へと歩いていたところ 突然のように陽射しが現れた

(←)
明るい山頂に立ち
たいと、早足にな
って山頂に戻った


 (→)
  明るくなった山頂
  を眺めた

(←)
山頂広場を眺める


 (→)
  新しいものに替え
  られた一等三角点
  を見る
また陽射しが消えたので、改めて下山に向かった 前方に黒尾山を見ることがあった 黒尾山を大きく見る
二ノ丸の樹林帯を歩く 暗い空をバックに明るい林を見る 同じく、暗い空の下で笹の道は明るかった
氷ノ山をバックにして三ノ丸へと近づいた 三ノ丸を前方に見る 三ノ丸が目前になった

三ノ丸に戻ってき


このときの展望台
から見る氷ノ山は
山頂辺りにだけ陽
射しが当たってい

三ノ丸を離れると、ぼちぼちスズコ採りを始めた どこに入ってもスズコは見つかった 坂ノ谷コースと別れることになった
殿下コースに入ってもスズコ採りを楽しんだ 樹林帯に入ると、ただ下るのみ キリンにも見えるし恐竜にも見える木を見る
もう散策のような感じで歩いた 緑の壁紙と言いたい樹林を見る 殿下コース登山口に戻ってきた