TAJIHM の 兵庫の山めぐり <南但馬 
氷ノ山    ひょうのせん 1509.8m 養父市
若桜町(鳥取県)
氷ノ山三ノ丸 1464m 養父市・宍粟市
若桜町(鳥取県)
 
 
1/2.5万地図 : 氷ノ山
 
【2023年5月】 2023-82(TAJI&HM)
 
    《氷ノ山》 三ノ丸と二ノ丸の中間点より  2023 / 5

 2023年5月のゴールデンウィークにおいて、久々に氷ノ山林道からのコースを歩こうと向かったのは、4日の快晴の日だった。氷ノ山林道を走っていると気になったのは路面が荒れてきていることで、以前のように車底をこするまでにはなっていないものの、荒れたダート道に常に車を揺らされながら走ることになった。またなぜか1km毎に立っていた距離標識が無くなっていた。国道29号線の林道入口から坂ノ谷コースの分岐点まで4km。この日は殿下コースを目指すため更に4kmを走る必要があった。その4kmの中でアクシデントを起こしてしまった。路面は更に荒れて四駆車でないと無理ではと思える所も現れた。そこを慎重に越すも、一段と悪い所が現れるとそこは出来るだけ路肩に寄せて通ったのだが、側溝に気付かず左側のタイヤを両輪とも脱輪してしまった。自力では何ともならず、JAFを呼ぼうにも電波は通じなかった。その困っている中でオフロードバイクの集団が現れた。そしてバイクを止めて脱出の手助けをしてくれたが、数人では無理だった。それでも連休中とあって氷ノ山林道を走る走るオフロードバイクは多く、10人近くになったとき、色々なアイデアも出て奇跡的に脱出出来ることになった。感謝感謝だった。もう殿下コース登山口の近くまで来ていたことでもあり、車を進めるのはそこまでとした。幸いそこは広々とした所だったので、その片隅に車を止めてその位置からハイキング開始とした。約1時間遅れとなったが、時間的には問題無かった。皮肉なことに難所の先は簡易舗装になっていた。その簡易舗装の区間は短かったが、その先のダート道にも荒れた所は見られず易しい林道歩きだった。林道を囲む木々は新緑の盛りになっており、目の覚めるようなブナの新緑を見た。10分少々殿下コース登山口に到着となった。そこからは何度も歩いたコースでもあり、ハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。始めに急坂の樹林帯を登っていると、その辺りのブナも見事な新緑色だった。暫くは新緑を楽しみながらの登りかと思っていたところ、程なく木々は裸木の姿となってきた。自然林が終わると、後は笹の道だった。その大らかな雰囲気は氷ノ山独特と言って良く、その雰囲気を楽しみながら登った。坂ノ谷コースと合流しても笹の道は続き、鳥取県側からの三ノ丸コースが合流した。そこから僅かな距離で三ノ丸に到着した。そこに建つ展望台に上がろうとしたところ、立入禁止になっていた。老朽化のためのようで、なるほど階段部分が朽ちようとしていた。その階段を慎重に登って展望台に上がった。そして優美な姿を見せる氷ノ山を眺めた。三ノ丸まで来ても山頂まではまだ2.4kmあった。また笹の道へと戻り、緩やかな尾根歩き続けた。登山道には既に残雪は無かったが、登山道近くに残雪を見ることがあった。途中のピークは二ノ丸で、その辺りでは真っ白なタムシバが眺められた。三ノ丸までは誰とも会うことは無かったのだが、三ノ丸を過ぎてからは下山のハイカーとすれ違うようになった。二ノ丸を過ぎて最後の登りにかかる。大いに汗をかく所だが、この日は爽やかな空気感だった。おかげでその登りも軽く汗をかく程度で、気持ちよく登れた。そして三ノ丸から44分で山頂到着となった。連休中の好天とあって、山頂はハイカーで大賑わいだった。ざっと見たところ20人ほどではと思えた。その山頂は外で休む人が多かったため、避難小屋の中で休憩とした。その避難小屋での休憩を終えて外に出てきても、人の賑わいは変わっていなかった。その賑わいの中で山頂展望を楽しんだ。その頃には上空こそ雲は見なかったが、周辺は薄雲が広がっていた。下山は往路を戻るのみ。その下山でトイレが付くもう一つの小屋に寄ったところ、そちらはトイレは使えるものの立入禁止になっていた。やはり老朽化のためだった。再び笹の道を歩いて行くが、その笹にスズコはないかと注意しながら歩いた。季節的に少し早いかと思っていたのだが、ぼちぼちと言った感じでスズコが見られたので、少しばかり摘むことが出来た。その頃には上空にも薄雲が広がろうとしていた。下山を終えて駐車地点に戻ってきたのは15時過ぎ。休憩時間を除くと3時間20分ほどのハイキングだった。十分に明るいうちに下山出来たことを喜んだ。そして慎重の上にも慎重にと心がけて氷ノ山林道を走行した。
(2023/6記)
<登山日> 2023年5月4日 10:39駐車地点スタート/10:50殿下コース登山口/11:21坂ノ谷コース合流点/11:34〜42三ノ丸/12:26〜13:20山頂/14:06〜13三ノ丸/14:26坂ノ谷コース合流点/14:54殿下コース登山口/15:05駐車地点エンド。
(天気) 快晴。空気は爽やかで涼しい風が快かった。山頂の気温は21℃、小屋の中は19℃だった。視界は少しうっすらしていた。次第に周辺に薄雲を見るようになり、上空にも薄雲が広がってきた。
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殿下コース登山口へと氷ノ山林道を走っていると、悪路の度合いがひどくなってきた 荒れた所を避けるため林道の端に寄ったところ、側溝に気付かず左側の車輪を両輪とも脱輪してしまった 何人ものオフロードライダーの手助けで側溝からの脱出に成功した 車の走行を諦めて林道歩きを開始した
北へと歩いて行く 新緑を楽しみながらの林道歩きだった ブナの新緑を見上げた 駐車地点から11分で殿下コース登山口に着いた 駐車スペースに数台の車を見た

殿下コース登山口
を見る

登山道は急坂で始
まった
殿下コースに入っても新緑を楽しめた すっかり新緑色のブナを見上げた 登るほどに周囲の木々は裸木の姿となった
キリンの姿に見える木は、アーチになっている根の太い部分に仙人門の名が付いていた 登るうちに樹林は見られなくなり、周囲はネマガリダケのみとなった 坂ノ谷コースに合流した 登山口から30分だった
山頂まで3.4kmと書かれていた
合流した先もずっと笹の道だった 「見返りの丘」辺りを歩く 鳥取県舂米地区からの三ノ丸コースと合流した
三ノ丸避難小屋の前を通った 三ノ丸に着いて、漸く登山者に出会った 展望台は老朽化のために立入禁止になっていた

腐りかけた階段を
慎重に登って、展
望台に上がった

いつものことなが
ら展望台からは氷
ノ山がすっきりと
眺められた

展望台は360度
の展望を楽しめた

東から南にかけて
を眺める
南から西、北西にかけてを眺める
展望台の上から下で休んでいるパートナーを見る 山頂へと向かった あと2.4kmだった 前方に氷ノ山を見る
二ノ丸手前の鞍部には木道が敷かれていた タムシバの花を良く見かけた 二ノ丸が近づいてきた
ブナ林をみることがあった 前方に杉林が現れて、その杉林を抜けた 二ノ丸から山頂方向を眺めた

二ノ丸は鳥取県の
三ノ丸コースとし
ては9/10とな
っていた 九合目
とみて良さそうだ
った

二ノ丸からの下り
坂に入ると、山頂
まで続く尾根が眺
められた
またネマガリダケに囲まれての登りとなった 山頂休憩小屋は破損箇所があり、立入禁止になっていた 山頂の避難小屋が目前になった

山頂に着くと、小
屋の前は登山者で
賑わっていた

一等三角点(点名
・氷ノ山)を見る
北の方向を眺めた 遠方はややうっすらとしていた

山頂から三ノ丸の
方向を眺めた

上の写真の右に続
く風景を眺める

南から西、北西に
かけてだった
避難小屋のそばから鉢伏山の方向を眺めた 鉢伏山を大きく見る

高丸山の辺りは野
焼きが行われたの
か、山肌が茶色に
なっていた

高丸山の背後の山
並みを眺めた
扇ノ山の方向を眺めた 左の写真に写る氷ノ山越避難小屋を少し大きく見る
粟鹿山がごくうっすらと眺められた 須留ヶ峰を眺める 藤無山を眺める
三室山の手前に三ノ丸を見た 東山を大きく見る 陣鉢山を眺める
展望台がある休憩小屋は立入禁止だったが、その小屋に付いている案内図を見る  山頂での休憩を終えると、往路を戻った コースそばに立つ千年キャラボクに立ち寄った
キャラボクを間近で眺めた 前方に三ノ丸を見るようになった 三ノ丸の姿がはっきり見える位置があった

三ノ丸の近くに僅
かだったが残雪を
見た

二ノ丸辺りも眺め
られるようになっ

二ノ丸の木道を歩く 前方に三ノ丸を見る 登山道のそばでも残雪を見た
三ノ丸が目前になった 三ノ丸に戻って来たときは薄晴れの空になっていた 展望台に上がって氷ノ山を眺めた そちらは明るかった
鳥取三ノ丸コースの標識もあり、三ノ丸は七合目だった 三ノ丸を離れて笹の道を下って行く 鳥取三ノ丸コースが右手に分かれると、後は坂ノ谷コースを下って行く
ぼちぼちと言った感じでスズコを見かけた 「見返りの丘」の標識の位置から南の方向を眺めた 殿下コースの分岐点に着いた あと800mだった
殿下コースに入っても笹の道は続く 樹林を見るようになった ブナと杉の大木が並ぶのを見る
コースが二手に分かれると、そこは直進した 殿下コース登山口に戻ってきた 氷ノ山林道は、これから向かう方向は通行止めだった
その通行止めの方向へと歩いて行く 再びブナの新緑を楽しみながら歩いた 悪路が現れると、その先が駐車地点だった