TAJIHM の 兵庫の山めぐり <南但馬 
 
氷ノ山    ひょうのせん 1509.8m 養父市
若桜町(鳥取県)
 
1/2.5万地図 : 氷ノ山
 
【2024年5月】 2024-86(TAJI&HM)
 
    氷ノ山越避難小屋のそばより  2024 / 5

 久しぶりに仙谷コースを登ろうと向かったのは2024年5月中旬のこと。サンカヨウの花が咲いていることを期待してだった。この日は仙谷コースを登って下山は氷ノ越コースを歩く予定を立てたので、駐車地点は「響の森」の駐車場とした。駐車場に着いたのは10時半のこと。上空は雲一つ見ない快晴だった。始めにスキー場の方へと歩いて行く。仙谷コースの登山口に入ってスキー場内を横切ったまでは良かったが、樹林帯に入る位置に立っていたのは、仙谷コースが通行禁止になっているとの注意書きだった。コースの一部が崩壊しているようだった。それを見て思案した結果、崩壊カ所まで歩いて、無理であれば三ノ丸コースに迂回することにした。始めは緩やかな道で、その途中でまた通行止めの標識が現れた。そこに迂回路が示されていたので、危険箇所だけの迂回かと思って迂回コースに入った。程なく現れたのはサンカヨウの群落だった。群落は鹿の食害を防ぐための電気柵で囲われていた。その群落を見ると、花はまだ蕾状態だった。咲くのは一週間以上先のように思えた。その群落まで来たとき、迂回路は単に三ノ丸コースを繋ぐ道と分かったのでやはり歩ける所まで仙谷コースを進むことにした。すぐに仙谷コースへと戻った。仙谷コースは今暫くは易しく歩けたが、途中から沢そばを歩くようになった。なるほど崩壊しており、沢の中を無理やり登ることもあった。なるほど通行禁止も頷けたが、危険な感じは無かったため登りを続けた。仙谷はすっかり新緑の世界で、眩しいばかりだった。目印テープは点々とあり、ときおりクサリに出会った。コースを外れないように慎重に登って行く。またGPSで現在地の確認は怠らなかった。沢筋歩きは長く続き、沢を離れて尾根筋に出たときはほっとする思いだった。そこまで来れば以前のままの登山道で、漸く一般コースを歩く感じになった。やや急坂が県境尾根まで続くことになるが、登山道はブナ林の中を通るので、新緑のブナを楽しめることになった。大きなブナが新緑に包まれている様を見ていると、まさに新緑に酔う思いだった。県境尾根に出て氷ノ越コースに合流すると、山頂までは20分だった。こしき岩を巻くと木道が現れて、歩くのは易しくなった。前方には山頂避難小屋が見えており、それを眺めながらゆっくりゆっくりと登って山頂到着となった。仙谷コースの登山口に入ってから2時間少々経っていた。快晴ながら平日とあって、山頂には二人の登山者を見るのみだった。山頂の空気感を味わいたく、小屋の中には入らず山頂広場で陽射しを受けながら昼休憩とした。山頂の風はひんやりしており、高い山ならではの匂いも感じた。視界も若干うっすらしている程度で悪くなく、ほぼ360度の展望を楽しんだ。山頂で40分ほど休むと、下山は予定通り氷ノ越コースを歩くことにした。仙谷コースとの合流点までは岩があったりして多少歩き難さはあったが、その先はひたすら気楽な尾根歩きだった。その県境尾根にもブナ林はあったが、新緑の美しさは仙谷コースの方が優っているように思えた。氷ノ越の避難小屋に着いて少時休憩をとると、後は休まず登山口を目指した。但し、あくまでもゆっくりを心がけてだった。それにしてもその歩き易さは仙谷コースとは大違いで、一般道を歩く有り難さを十分に噛みしめながら下った。ただ易しい道ではあったが、途中からは植林地を通ることが多くなって新緑を楽しむ感じは無かった。登山口が近づいたとき、コースはキャンプ場に通じる道と県道に出る道とに分かれた。そこは「響の森」への近道とな県道に出る道に入った。県道の登山口に着くと、国道482号線へと向かった。そして山頂から2時間ほどで駐車場に戻ってきた。
 予定通りのコースで歩けたが、仙谷コースが立入禁止の状況からして、こちらのように仙谷コースを歩こうとの目的ではなく氷ノ山の山頂に立つことを目的とするなら、あの歩き難さからして決して仙谷コースは歩くべきでは無いと思った。
(20242/6記)
<登山日> 2024年5月17日 10:35響の森駐車場スタート/10:46仙谷コース登山口/11:08〜17コース分岐点(サンカヨウ群落までを往復)/12:10尾根に出る/12:35氷ノ越コースに合流/12:56〜13:36山頂/14:30〜44氷ノ山越避難小屋/15:25車道に出る/15:31駐車場エンド。
(天気) 快晴。上空に雲は無し。山頂の気温は18℃。風はやや強く、冷たさがあった。視界は悪くなかったが、遠方はややうっすらしていた。
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「響の森」の駐車場からスタートした スキー場の方へと向かった 前方にスキー場が見えてきた
道そばではタニウツギが良く咲いていた 前方に見えてきたのは「ほっこりよもぎ家」だった 作業場のような建物が現れた その先が登山口だった
仙谷コースの登山口を見る 山頂まで2.5kmだった 登山口に入った

堰堤のそばを通っ


樹林帯を抜けると
前方はスキー場だ
った
標識に従って東へと向かったまでは良かったが 樹林帯の入口で通行禁止の標識を見た 登山道の崩壊が原因のようだった
崩壊箇所まで歩いて、先に進むかの判断をすることにした 登山道の周囲は新緑の盛りだった また通行止めが現れた その注意書きには迂回コースが描かれていた
単なる迂回路かと思って、迂回路に入った 程なく現れたのは、サンカヨウの保護地だった 電気柵に囲まれていた サンカヨウの花はまだ蕾だった 迂回路は三ノ丸コースに向かう道だと分かって、引き返すことにした
仙谷コースに戻ると、まだ易しい道だった 沢そばを歩くようになった 沢も新緑が眩しかった
登山道が崩れて沢の中を歩くようになったが、危険な感じは無かった 新緑に包まれての登りが続いた 目印テープを見ながら登った 水量が少なかったので、慎重にさえ登れば問題無かった
道がはっきりしている所はコースを辿った ときおりクサリが現れた コースは概ね左岸側にあった 無理なく歩ける所もあった 石のゴロゴロしている所を横切って右岸に移った
漸く沢筋を離れることになった 尾根に着いた もう後は易しい道だった 山頂まで900m地点だった
尾根歩きに移ると、周囲にササとブナを見た 新緑のブナ林に囲まれての登りだった 足下ではスズコが出始めていた

ブナ林の登りが続
いた

県境尾根に出て氷
ノ越コースに合流
した

山頂まで600m
だった
合流点からは「こしき岩」が近かった 足下で咲いていたのはイワカガミだった 登山コースは岩が多く、歩き難さがあった
「こしき岩」を間近で見上げた 「こしき岩」はは巻き道で通り過ぎた 展望が現れて、北の方向を眺めた
丸太の階段を歩くようになった 快晴の下、山頂に近づいた 山頂の避難小屋が見えてきた
(←)
氷ノ山の山頂に到
着する 寄り道は
したが、登山口か
ら2時間20分で
の到着だった

 (→)
  山頂の一等三角点
  を見る
涼しい山頂で暫し展望を楽しんだ 南西から西、北にかけてを眺めた
上の写真の右に続く山並みを見る 北から北東、東にかけてだった
上の写真の右に続く山並みを見る 北東から南東、南にかけてだった
上の写真の右に山頂に建つもう一つの小屋を見た 南に位置する三室山も、三ノ丸の背後に眺められた
扇ノ山之方向を少し大きく見る 鉢伏山の方向を少し大きく見る
上の写真に写る赤倉山を大きく見る 赤倉山の手前に氷ノ山越避難小屋が小さく見えていた 赤丸山の斜面は野焼きで茶色くなっていた

(←)
粟鹿山の方向を少
し大きく見る

 (→)
  粟鹿山を大きく見
  る

三久安山の方向を
眺める
氷ノ越コースで下山すべく、往路を引き返した 丸太の階段を下って行く 下山も「こしき岩」は巻き道を歩いた
仙谷コースの分岐点まで下りてきた 緩やかな道が続くようになった 振り返って山頂を眺めた
「とうろう岩」の見えるポイントがあった 「山頂まで1km」地点に下りてきた ブナ林が現れた
ブナ林を抜けて行く 頭上のブナを見上げた 氷ノ越までにまだ前方の小ピークを越す必要があった

氷ノ山越避難小屋
に着いた

そこは十字路で、
山頂から2.1km地
点だった

小屋の近くに氷ノ
山の良く見えるポ
イントがあった

山頂避難小屋を大
きく見る
峠の地蔵さんを見る 鳥取側への登山道に入った 植林地に入った
階段を下って行く 易しい登山道が続いた 自然林の中を歩くこともあった
緑の壁紙を見る 沢を横切ることがあった 植林地の下りが続いた
麓が近づいてキャンプ場への道と県道への道とに分かれた 「響の森」への近道となる県道に向かう道に入った 県道が足下に見えてきた
振り返って登山口標識を見た 後は「響の森」に繋がる国道482号線へと向かった 国道482号線に入った 「響の森」が見えてきた