前年の1993年と同じく新年登山として氷ノ山を目指した。コースも姫路から一番便利な「やまめ茶屋」からと、これも前年と同様だった。その一年前の登山ではパートナーの靴のアクシデントがあったことと登山のスタート時間が遅かったために、下山はすっかり暗くなってしまった。そこでこの日は姫路の自宅をまだ暗い5時40分に離れた。やまめ茶屋の近くに車を止めて歩き出したのは朝早い7時20分過ぎだった。林道の雪は少なく順調に歩けて、坂ノ谷登山口までは1時間半での到着だった。コース上の雪は前年以上にあったが、良く締まっているため歩くのは易しかった。そこでワカンは付けずに登って行くと、三ノ丸を越えてもツボ足で歩けた。さすがに三ノ丸と山頂の中間点辺りまで来ると雪はぐんと増えて歩き難くなった。そこで漸くワカンを履くことにしたが、パートナーは体が軽いこともあってかあまり潜らないようで、ワカンを付けずにこちらの踏み跡を辿って歩いた。空は快晴でまだ午前の時間帯とあって、三ノ丸を過ぎた頃より霧氷が見られ始めた。途中からは尾根の木々はすっかり霧氷に包まれていた。青空をバックにブナの霧氷の美しさをただ眺めて歩くだけだった。
(2002/3記)(2009/7改訂)(2022/1写真改訂) |