TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北海道の山 
 
恵山    えさん 617.6m 函館市(北海道)
 
1/2.5万地図 : 恵山
 
【2020年9月】 2020-162(TAJI&HM)
 
   登山口駐車場より  2020 / 9

 北海道百名山に選ばれている恵山は火山で、その険しい姿から登山もそれなりの厳しさがあるように思えたが、調べてみるとファミリー登山の対象となる山だった。中腹の駐車場まで車を進めることが出来て、そこから登山道は無理なく登れる上に山頂までのコースタイムも1時間ほどと短いためのようだった。そこで恵山登山は新千歳空港から函館への移動後に登ることにした。
 恵山に向かったのは2020年9月最終週に実行した北海道山行の初日のことだった。前日の26日は夕方のフライトだったため、その日は千歳市内で宿泊とした。翌27日の山行初日は、まず千歳空港でレンタカーを借りることから始めて、レンタカー屋をスタートしたのは9時前だった。ひたすら道央道を走って行くが、空は天気予報通りに曇り空だった。函館市内に入ったのは12時過ぎ、そこから恵山までまだ40km以上あり、中腹の火口原駐車場に着いたときは13時半を過ぎていた。広い駐車場には10台ほどが止まっていた。目の前には恵山の全景が迫力ある姿で眺められた。登山としては遅い時間だったが、短時間で山頂に立てる山なので、他にも登山準備をしているハイカーの姿を見かけた。そこからのハイキングの様子は下の写真帳をご覧いただきたい。遊歩道のような易しい道を歩いて権現堂(恵山山頂)コースの登山口に着くと、山頂まで1979mの標識を見た。登山道に入ると周囲は赤茶けた岩肌で、いかにも火山を登っている雰囲気があった。但し足下の土は滑る感じは無く、しっかり地に足を付けた感じで登って行けた。樹林帯は全く無いため展望は良く、西向かいの海向山、北には噴火湾を挟んで北向かいの青い尾根だった。どんよりとした曇り空ながら視界は悪くなかった。所々に立つ標識には山頂までの距離が書かれており、登る目安になった。登るうちに硫黄の匂いを嗅ぐこともあり、その辺りの地表は黄色くなっている所があった。前後にちらほらハイカーを見ながらの登りで、駐車場から56分で山頂に立った。その山頂に立って分かったのは、まだ南へと登山道が続いており、その先に鳥居が見えていた。その鳥居まで歩くとそばに権現堂が建っていた。また前方は広々と海の風景で、下北半島も眺められた。ただ西から黒い雲が迫っており、それは雨雲のようだった。程なく霧雨が降ってきた。そうなると急いで下山に移った。視界も少しずつ悪くなってきた。そのとき分かったことは、広々とした山頂には目印が少なく、登山道が意外と分かり難いことだった。これでガスでも漂えばコースを外れる恐れがあるように思われた。ただ最高点に戻って下り坂に入ると、道ははっきりしてコースを外れる心配は無くなった。霧雨がはっきりとした雨にならないうちに戻ろうと休まず下って行くと、空は少しずつ明るくなってきたので歩度を緩めた。霧雨はそのうちに止んで、登山口に着いたときは下の曇り空に戻っていた。恵山の火山としての雰囲気は悪くなくまずまず楽しめたのだが、やはり晴れの中で登りたかったと思いながら駐車場へと戻った。その駐車場に着く頃より、再び霧雨が降ってきた。
(2021/8記)
<登山日> 2020年9月27日 13:40火口原駐車場スタート/13:54権現堂コース登山口/14:34山頂/14:36〜39権現堂/14:42山頂/15:20権現堂コース登山口/15:35駐車場エンド。
(天気) 曇り空。薄黒い雲が全天に広がっていた。山頂の気温は15℃。風は僅かで涼しかった。視界はまずまず良かった。下山を始めた頃より霧雨が降り出して、気温も14℃まで下がってきた。視界も悪くなり、遠方は雨雲に閉ざされた。霧雨は登山口に着くまでに一度止んだが、駐車場に戻って来た頃よりまた降り出した。
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駐車場には恵山と海向山の案内図が立っていた  クサリを越えて遊歩道に入った すぐに現れた別の案内図には権現堂コース入口とあった

(←)
すぐに恵山の荒々
しい山容が前方に
現れた

 (→)
  舗装された遊歩道
  から山頂に通じる
  小径に入った
恵山とは反対方向、西から北にかけてを眺めた 間近に特異な岩が現れた

山頂に向かえる権
現堂コースが右手
に分かれたので、
そちらに入った

山頂まで1979
mだった

まさに火山の斜面
を登っている感が
あった

登山道は赤みがか
っていた

火口の近くを通る
ことがあった

山頂まで1640
mだった

(←)
登っていると北の
海が眺められた

 (→)
  対岸の尾根も見え
  ていたが、多くは
  雲に隠されていた
イオウなのか地肌が黄色くなっている所があった ひたすら火山の中の登りだった 津軽海峡の方向が見えた
東海岸寄りを歩くようになった また山頂方向に向かい出すと、あと730mだった 火山の風景が続く

(←)
振り返ると丸山が
眺められた

 (→)
  前方に山頂が見え
  てきた

(←)
山頂まで100m
となった

 (→)
  恵山の山頂に着い
  た

山名標識のそばに
立った

山頂から南を見る
と、そちらに鳥居
が見えていた
その鳥居まで歩いてきた 奥の建物が権現堂だった 鳥居の前は好展望地だった 津軽海峡が一望だった
右上の写真に写る下北半島の尻屋崎の辺りを見る 足下の海岸線を眺めた 北を見ると雨が迫っていた

(←)
霧雨が降ってきた
ので、急いで下山
に移った

 (→)
  山頂を越して下り
  坂に入った

津軽海峡の方向も
雨のようだった

雨にならないうち
にと、足を止めず
に下った
下るうちに霧雨は止んできた 火口に近づける小径が分かれた 火口の方向を眺めた 水蒸気が上がっていた
登山口へと近づく 足下に権現堂コースの登山口が見えてきた 平坦な道に下りてきた

(←)
右手に広がる尾根
を眺めた

 (→)
  椴法華コースと合
  流して遊歩道歩き
  となった

この下山時も恵山
の山容を
道そばで咲いていたのはヤマハハコだった 遊歩道の入口が見えてきた 左は休憩所で右はトイレだ
った
駐車場は海向山コースの登山口でもあった また霧雨
が降ってきた