TAJIHM の 兵庫の山めぐり <北海道の山> 
 
雌阿寒岳    めあかんだけ 1499m 釧路市・白糠町
阿寒富士    あかんふじ 1475.8m 足寄町・白糠町
 
1/2.5万地図 : 雌阿寒岳
 
【2018年9月】 2018-130(TAJI&HM)
 
   双岳台より  2018 / 9

 2018年9月は8日より東北海道の山行を実施したが、そこに至るまでが大変だった。まず9月に入ったとき台風20号が関西に近づいてきたため、第一週に決めていた関空からの出発便が運行出来ないことを恐れて、直前になって飛行機、レンタカー、宿の予約を一週間ずらした。すると続けて台風21号も関西に接近した。出発便は台風の通過後だと安心していると、何と関空が水没して暫く空港が使えないことになってしまった。そこでとりあえずレンタカー、宿の予約はキャンセルすることにした。すると関空の回復は早く、8日の出発便はどうやらOKとなりそうだった。それでも疑心暗鬼になっていたので、直前までレンタカーと宿の予約はせずに待っていると、今度は北海道地震が6日早朝に起きて全道で停電状態が発生した。もう今度こそ出発を諦めようとしたが、予定の釧路空港は一日の閉鎖だけで8日は再開するようだった。ただ直前になって北海道の天気が悪くなってきた。そこで再度数日ずらすことにしようとしたところ、今度は飛行機が満席で予約出来なかった。もう考えるに考えて出した結論は、北海道に行きたい気持ちを優先して予定通り8日に出発し、天気のこともあって帰りの便は一日遅らせて13日とした。その後の宿の予約はスムーズに出来たのだが、8日のレンタカーがどうしても予約出来なかった。そこで8日はバス便を利用することにして、レンタカーは9日から借りることにした。
 出発日の9月8日はベイシャトルを利用して関空に渡ると、9時50分発の釧路空港行きピーチ航空MM125便に乗り込んだ。釧路便は再開後初の便とあって直前まで本当に飛ぶのか心配だった。いざ乗り込むとキャンセルが相次いでいたようで、乗客は20人にも満たない少人数だった。そして11時50分に釧路空港に着くと、この日の宿がある阿寒湖温泉へバス移動をすることにした。ただダメ元でレンタカー会社に連絡をとって9日からの予約を8日に出来るのかと聞いてみると、何とOKの答えが返ってきた。そのとき分かったことは地震の影響でレンタカーのガソリン確保が難しく、全てのレンタカー会社が予約をキャンセルしていたことだった。車自体はあったので、ガソリン補給は自己責任で行う条件でのOKだった。これで空港からレンタカーで出発出来ることになった。但し天気はどうにもならなかった。翌日より雨となって9日、10日と2日間は雨を避けて北海道北部の低山巡りで過ごした。天気が回復したのは11日からで、阿寒湖畔に戻って来ると11日は雄阿寒岳登山を楽しんだ。そして12日、北海道入りして5日目となって漸く主目的の雌阿寒岳に向かうことになった。その雌阿寒岳のコースとしてはガイド本の「新分県登山ガイド・北海道の山」では雌阿寒温泉コースとオンネトーコースの二つが紹介されており、ガイド本では往路は雌阿寒温泉コースを登り、オンネトーコースは下山コースとされていた。下山後のことは書かれていなかったが、車利用となると後は県道を歩いて戻ることになるが、その県道歩きは1時間程度と思えたので、ガイド本通りに歩いて、二つのコースを知ることにした。
 前日に続いて快晴の朝だった。前日の雄阿寒岳登山と同様に朝はゆっくり朝食をとって、阿寒湖畔のホテルを8時20分に離れた。国道240号線を西へと走り、左手に分かれた国道241号線に入ると、程なく雌阿寒温泉への道が分かれた。雌阿寒温泉に着くと広い駐車場があり、既に20台近くの車が止まっていた。やはり雌阿寒岳は人気の山のようだった。その駐車場に着いて分かったのは、森林コースの名が付く探勝路が駐車場の一角から始まっており、オンネトーへと通じていることだった。オンネトーは雌阿寒温泉と比べると80mほど低い位置にあるので、予定を変更して始めにオンネトーへと散策路を歩き、オンネトーコースを往路とすることにした。森林コースはごく緩やかな道で、美しい樹林の中を歩くことになった。名の通りの森林浴コースだった。基本的に下り坂とあって、足への負担が少ないのも良かった。30分ほどでオンネトー湖畔に出ると、湖畔の道を歩いてオンネトーキャンプ場に出た。そのキャンプ場からオンネトーコースが始まっていた。その登山口から山頂までは4.2kmだった。幅広の緩やかな道を歩いて行く。周囲は自然林が広がっており、森林コースの続きを歩いている雰囲気だった。登山道の道幅が狭くなり、階段道の上り坂となった。そして登山口から500m歩いたとき一合目標識が現れた。以後はおおよそ400m毎に合目の標識を見ることになった。歩いているうちに登山道上に木の根が這っている状態をよく見るようになった。登山道の傾斜が増してきたが、そこでも木の根が登山道上を這っていた。登山道の周囲はトドマツ林で、雰囲気は悪くなかった。その登山道の様子が大きく変わったのは五合目を過ぎてからで、周囲の樹林が低くなってきたと思うと、一気に樹林帯を抜け出した。前方に現れたのは阿寒富士で、火山地帯のまっただ中を歩く状況となった。足下は火山礫の道となったので、滑らないように一歩一歩をしっかり歩いた。ただ傾斜はきつくは無かったので一定のリズムを持って登れば、特に足を休める必要は無かった。六合目、七合目と過ぎると、右手に見る阿寒富士が次第に低くなってきた。登り出したときは先に阿寒富士を登ってもよいかと思っていたのだが、疲れてきたこともあって、雌阿寒岳の山頂に早く着きたい気持ちが強くなっていた。そこで阿寒富士は諦めて真っ直ぐ雌阿寒岳に向かった。九合目まで来ると雌阿寒岳の火口が眺められて、緑の色が鮮やかな青沼が眺められた。その九合目で漸く北の風景が現れて、阿寒湖と雄阿寒岳がセットになって眺められた。登山者も見るようになり、火口壁に沿った道を登って12時前に山頂到着となった。登山者はざっと見ても10人ほどで、もう下山をした人が多かったと思われた。おかげで山頂はけっこう静かなで、阿寒湖の風景を眺めながら休憩とした。山頂からは北の風景や火口風景だけでなく、西の方向も遮るものもなく眺められた。ニペソツ山や大雪山も確認出来た。前日の雄阿寒岳も展望は素晴らしかったが、雌阿寒岳の方が阿寒湖を眺められるだけに展望は少し優っているようで、日本百名山として雌阿寒岳の方が選ばれている理由が少し理解出来た。その雌阿寒岳の山頂で休むうちに体力が戻ってくると、そのまま雌阿寒温泉へと下山するのはもったいなく思え、時間的にまだ余裕があったので阿寒富士も登ることにした。そうなると八合目辺りまで戻ることになるが、これは致し方ないことだった。八合目まで下り、そして阿寒富士コースに入った。更に鞍部まで下って阿寒富士へと登り返した。その阿寒富士の北面側に樹木は全くと言ってよいほど見られず、すっかり火山地帯の登りだった。その登山道はジグザグ道になっており、一定のリズムを持って登って行けたので、雌阿寒岳を登るよりは易しいと言えた。登るほどに雌阿寒岳の全貌が眺められるようになって、登るだけの価値があったと思えた。そして鞍部より220mほど登り返して阿寒富士の山頂に出た。雌阿寒岳には三角点は置かれていなかったが、阿寒富士の山頂では一等三角点(点名・阿寒富士)を見た。山頂は南北に平坦になっており、南端まで歩いてそこから雄阿寒岳の方向を眺めた。阿寒富士で10分ほど過ごすと、雌阿寒岳へと引き返した。220mほど下って240mの登り返しだった。足は十分疲れていたが、涼しい空気に助けられて特に休むこともなく雌阿寒岳の山頂に戻ってきた。上空は薄晴れ状になっていたものの青空の広がっている所もあって、まだまだ晴れと言える空だった。もう山頂に人影は無かったので登って来る人はいないのかと思ったが、そうでもなかった。下山の雌阿寒温泉コースに入ると、まだ登って来る人にぽつりぽつりとすれ違った。このコースは始めに岩場を下って行くが、けっこう展望コースで西の方向が一望だった。振り返ると峨々とした岩壁の風景で、雌阿寒岳の荒々しい面を見せていた。この雌阿寒温泉コースにも合目の標識が立っていた。五合目まで下るとハイマツ帯に入ったが、その頃にはオンネトーが眺められて、その湖面が午後の陽を受けて光っていた。樹林帯を歩くようになったのは三合目辺りからだった。尾根の傾斜は特に緩まることもなかったので、下るうちに足の疲れが増してきた。それでも涼しさに助けられて休まず下った。一合目を過ぎてもまだ下り坂で、登山口が近づいて漸く登山道は緩やかになった。そして車道に面した登山口に下り着いた。そこは登山口駐車場とは少し離れており、駐車場まで7分ほど車道を歩くことになった。そしてスタートしてから7時間半の雌阿寒岳登山は終了した。結果として快晴に恵まれ、コースも周回で歩けた上に阿寒富士にも立ち寄れて、十分過ぎるほど雌阿寒岳を楽しめたことは確かだった。
(2021/11記)
<登山日> 2018年9月12日 8:47雌阿寒温泉駐車場スタート/9:20オンネトーのそばに出る/9:35オンネトー登山口/10:38五合目/11:16八合目/11:46〜12:27雌阿寒岳/12:50阿寒富士との鞍部/13:18〜28阿寒富士/14:22二度目の雌阿寒岳/14:46雌阿寒温泉コース八合目/15:14五合目/16:09雌阿寒温泉コース登山口/16:16エンド。
(天気) 朝の空は快晴。少し筋雲を見る程度で澄んだ青空だった。スタート時の樹林帯の気温は12℃ほど。その後は徐々に上がって雌阿寒岳の山頂では17℃になっていた。風は弱く吹くだけで、涼しく快かった。視界は澄んでいた。阿寒富士の山頂も気温は17℃だった。その後は少しずつ薄雲が現れてきたためか、再び雌阿寒岳に立つと気温は15℃まで下がっていた。雲は少し増えたがまだまだ晴れと呼べる空の下で下山した。
<< Photo Album 2018/09/12 >>

雌阿寒温泉の駐車
場に着くと、既に
20台ほどが止ま
っていた

駐車場からはオン
ネトーに向かえる
森林コースがあっ
た 往路はオンネ
トーコースを登ろ
うと森林コースに
入った
ほぼ平坦な道を歩いて行く 緩やかな上り坂になることもあった 易しい道として続いた
名の通りの森林浴コースだった 途中から緩やかな下り坂となった 倒木を越す オンネトーの湖畔に出た ここまで30分ほど歩いた
湖畔沿いをキャンプ場へと向かった キャンプ場まで500mの標識を見る 湖畔沿いの道は木道になることもあった
オンネトーを広く眺めることがあった 小橋を渡ればキャンプ場だった
キャンプ場の管理棟を見る 駐車場を見た ここまで車で来られるようだった キャンプ場の一角からオンネトーコースが始まっていた
登山口に登山コースの案内板が立っていた  登山道は幅広の平坦な道で始まった 10分ほど歩くと、道は細くなってきた
上り坂に入った 始めは丸太の階段道だった 登山口から500mで一合目が現れた 一合目から山頂までは、あと3.7kmだった
登るうちに登山道上に木の根が這うようになった 周囲はトドマツなどの針葉樹林帯だった 斜面をトラバースするように登って行く
三合目標識を見る 山頂まで2.9kmだった 急坂に木の根が這っていた 木の根が這う状態が続いた
四合目標識を見る 山頂まで2.6kmだった また歩き易くなってきた 小さな小屋は「ポンマチ火口下観測局」だった
五合目標識を見る 山頂まで2.2kmだった 前方が明るくなってきた 周囲にハイマツが増えてきた

樹林帯を抜け出る
と、どんとばかり
に阿寒富士が現れ


六合目標識を見る

山頂までの距離は
書かれていなかっ


周囲に高木は無く
なって、登山道は
火山礫に替わって
きた

七合目標識を見る

そこは阿寒富士コ
ースの分岐点でも
あった
振り返ると、オンネトーの一部が見えていた 登山道の傾斜はきつくは無かった 滑らないように、しっかりと地に足を付けて登った

右手に見る阿寒富
士が大きかった

火山地帯のまった
だ中を歩いている
雰囲気だった

八合目標識まで来
た ここも阿寒富
士への分岐点だっ


阿寒富士を後方に
見るようになった
火口が見えてきた 阿寒富士を背景としての登りが続く 九合目標識が現れた

(←)
火口の内部を見る
ようになった 手
前が旧火口で、奥
が赤沼火口だった

 (→)
  旧火口の火口湖の
  名は青沼だった
旧火口の左手に阿寒富士を見る 噴煙が上がっているのは「96−1火口」だった

(←)
山頂を見上げた

 (→)
  その山頂へと火口
  に沿って登った
北の風景が現れて、阿寒湖と雄阿寒岳が望まれた 山頂が間近になってきた 最後の一登りと、休まず歩いた
雌阿寒岳の山頂に着いた 雌阿寒岳には三角点は無かった 山頂からは北の風景が広く眺められた 北面側にも火口があり噴煙が上がっていた
北面側の火口は中マチネシリ火口だった 雄阿寒岳を大きく見る 雄阿寒岳の左手後方に見えていたのは斜里岳だった

阿寒湖の背後に見
えていたのは藻琴
山だった

西の方向もすっき
りと眺められた
西の高峰群れを少し大きく見る

上の写真に写るニ
ペソツ山から大雪
山までを大きく見


大雪山系の山並み
を大きく見る

休むうちに元気が
回復したので、改
めて阿寒富士を目
指すことにした
九合目を越して、更に八合目へと向かった 八合目まで戻ると、阿寒富士コースに入った 鞍部へと向かう 道ははっきりしていた
鞍部が近づくと、ハイマツ帯を歩いた 鞍部まで下ってきた 阿寒富士へと220mの登り返しだった

火山礫の道を登っ
て行く つづら折
れのため、傾斜は
緩やかだった

 (→)
  登るほどに雌阿寒
  岳の南面側が広く
  眺められた
後ろから付いてくるパートナーを振り返る 雌阿寒岳の火口が見えてきた 山頂が近づくと、岩の風景となった

岩場を巻いて行く

登山道が緩やかに
なった 山頂は今
少し先だった

阿寒富士の山頂に
着いた

こちらは三角点が
あり、一等三角点
(点名・阿寒富士)
だった
阿寒富士の山頂から改めて雌阿寒岳を眺めた 阿寒富士から雄阿寒岳を眺めた

東の風景を眺めた
く、広い山頂を南
へと歩いた

小さなピークを越
えて行く

南端の位置は今少
し先だった

阿寒富士山頂の南
端が目前になった

南端に立って、北
東から東、南にか
けてを眺めた

山頂方向を振り返っ

山頂へと引き返した 阿寒富士の山頂に戻ってきた 山頂を離れて雌阿寒岳へと戻って行く
つづら折れの道を下って行く 足下に鞍部を見る 火山礫に滑らないように、足下に注意を払った
鞍部まで下りてきた ハイマツ帯を通って八合目へと向かった 後ろを振り返って阿寒富士を見る
八合目に戻ってきた 火口に近づく頃には、上空は薄雲が広がっていた 九合目を過ぎて、火口壁を登って行く

阿寒湖畔コースの
合流点を見る

雌阿寒岳の山頂に
戻ってきた

雌阿寒岳から阿寒
富士を見る

斜里岳の姿がはっ
きり見えていた

赤沼火口を火口壁
の間近から覗き込
んだ

黄色く濁った火口
湖の名は赤沼だっ


下山は雌阿寒温泉
コースに入った

こちらも火山帯と
あって、展望は良
かった
阿寒湖の風景とお別れすることになった 下っていると、赤沼を見ることがあった
九合目の標識が現れた 岩がごろごろした中を下って行く 荒々しい岩壁の前を通った
西の方向が遮るものも無く眺められた どこまでも続く樹林帯の風景だった 岩稜部から離れたとき、その岩稜風景を振り返った
まだ大岩があった 八合目標識を見る 山頂から600m、登山口まで2.7km 漸く易しく歩けるようになった

足下に見えてきた
のはオンネトーだ
った

オンネトーを大き
く見る
七合目標識を見る 登山口まで2.4kmだった その辺りはつづら折れの道だった 下る方向にフップシ岳を見る
六合目標識を見る 登山口まで2.1kmだった ハイマツ帯の下りが続く 下るほどにオンネトーの湖面が光ってきた
五合目標識を見る 登山口まで1.7kmだった 山頂方向を振り返った ハイマツが頭上に被さることもあった
四合目標識を見る 登山口まで1.4kmだった まだハイマツ帯が続いたが 漸く周囲は樹林帯に替わった
三合目標識を見る 登山口まで1.1kmだった 風変わりなキノコを見た ソウメンタケの仲間か 周囲はエゾマツ、トドマツ林だった
二合目標識を見る 登山口まで700mだった 木の根が這う所を通った 易しく歩ける所もあった
一合目標識を見る 登山口まで400mだった 一合目を過ぎても、下り坂は続いた 歩き難い所もまだあった
麓に下りてきた雰囲気となった 前方に車道が見えてきた 車道と接する位置が雌阿寒温泉コースの登山口だった
パートナーが登山口に着いた 車道歩きで駐車場に向かった 雌阿寒温泉の駐車場に戻ってきた