TAJIHM の 兵庫の山めぐり <宮城県の山
 
笹倉山    ささくらやま 506.1m 大和町(宮城県)
 
1/2.5万地図 : 根白石
 
【2006年4月】 2006-31(TAJI)
 
   七ツ森湖畔より  2006 / 4

 分県登山ガイドの「宮城県の山」を開いて、仙台市街に近い手頃な里山は無いかと眺めていると、七ツ岳の写真が目を惹いた。小さな山を幾つも並べたその姿は、本に書かれている表現通り、昔話に出てくるようなほのぼのとした暖かみがあった。但し登るとなると時間をかけてこそ面白いようだった。そこでこの七ツ岳を眺める山も良いのではと考えて注目したのが、この笹倉山だった。山上からすっきりと七ツ岳の姿を目に出来そうだった。これを考えていたのは2006年4月23日の昼前のことで、この日は出張先の仙台市で休日になっており、好天の下で泉ヶ岳から下山してきた後だった。せっかくの宮城の休日を一つの山だけではもったいないと、午後にもう一山登ろうとの考えからだった。笹倉山は泉ヶ岳からも近く、移動の時間が少なくて済みそうなのも助かった。ただレンタカーのナビをどこに設定するかで迷った。とりあえず七ツ森湖を目指すことにした。その七ツ森湖に着いてみると、湖畔の公園に多くの家族連れが集まって賑わっていた。その湖畔から南の方向を見ると、これから向かう笹倉山が堂々とした山容で迫っていた。その笹倉山への道はナビでは分からず、道路地図も持っていなかったため、ガイド本の概略図で目指すしかなかった。どうも今立っている湖畔から行けそうに思えて、適当に笹倉山の北側を目指すと、笹倉山登山口を示す標識の立っている林道にうまく出会えた。もうその林道を走るだけだった。着いた所が七薬師掛コースの登山口で、その前には20台分ぐらいの駐車場もあった。泉ヶ岳の麓から、ほぼ1時間での移動だった。この午後に入って快晴だった空は、薄晴れの空に変わってきていた。その登山口には、入口になぜか普通の家で見かける門柱が立っており、そこから境内へ行くような感じで石段が始まっていた。周囲は鬱蒼と杉林になっていた。石段はすぐに土道に変わって、緩やかに奥へと続いていた。その薄暗い雰囲気が変わったのは、登山道の斜度が増した辺りからで、周囲は雑木林に変わってきた。そして路傍に紫の花が見られるようになった。カタクリの花だった。別に群落にはなっておらず、ぽつぽつと咲いていた。ややきつい坂のためか、登山道には手摺りが付けられていた。その急坂を登って、北東から来る尾根に出た。その尾根を右手に行けば眺子ノ口展望台に向かうことになるが、それは下山時として、まずは左手へと山頂を目指した。亀ノ子岩のそばを通り、ごく普通の山道の雰囲気で登山道は続いていた。程なく道はつづら折れとなって急斜面を登るようになった。登るにつれてカタクリの花は増えて来た。白い花も見かけるようになったが、どうやらニリンソウのように見えた。そこを登り詰めると、国見崎展望台がそばにあった。小さな東屋が置かれており、一休みすることにした。そこからは東の方向が開けており、広々とした平野が海まで続いているのが眺められた。但し、視界は薄モヤがかっており、すっきりとした見え方では無かった。北東方向も見えており、希望していた七ツ岳の並ぶ様が眺められたのは良かった。もうそこから山頂までは数分の距離で、道も緩やかなものだった。また参道のような雰囲気になっていた。程なく着いた山頂は中央に薬師堂があり、そのそばに緑に塗られたトタンで囲まれた小屋風の建物があった。そこを貧弱な植林が取り囲んでいた。いわゆるお社の山で、展望は無かった。少しお堂の裏手に回ってみると、そこは疎らな雑木林で、その地表にカタクリの花がいっぱい咲いていた。油断すると踏みそうになるぐらいだった。いかにも春の山にいることを実感させる眺めだった。山頂の雰囲気が分かったところで、引き返すことにした。往路をすんなりと引き返したが、この下山時には眺子ノ口展望台に立ち寄った。登山道の分岐点から数十メートル歩くだけだったが、その展望地には国見崎展望台のような東屋は無く、ただ展望が良いと言うだけだった。分県登山ガイドでは、展望台から写された七ツ岳の写真が載っていたが、樹木が育ったためか、その写真のようには七ツ岳は見えず、七ツ森湖周辺のみがすっきりと望まれた。この後は下山を続けて、14時過ぎに登山口に戻り着いた。この笹倉山登山は、登山道がよく整備されていただけに、ごく気楽に登ることが出来、またカタクリの花とも出会えて季節感も味わえて、短時間ながら気持ちの良いハイキングを楽しめた。なお午後の登山とあって、山中では下山時に女性の二人連れに出会っただけだった。
(2006/5記)(2021/12改訂)
<登山日> 2006年4月23日 12:44スタート/13:14〜20国見崎展望台/13:24〜30山頂/13:47〜52眺子ノ口展望台/14:04エンド。
(天気) 午前の青く澄んだ空は、午後に入ると薄晴れとなっており、風景は白っぽく平板になっていた。少しモヤがかかった風にも見え た。気温は14℃ほど。弱く吹く風に冷たさがあった。下山を終えた頃には、薄曇りの空に変わっていた。
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七薬師掛コースの登山口には門柱が立っていた 薄暗い植林地を過ぎると、辺りは明るくなった 路傍には点々とカタクリの花が咲いていた
 
急坂を登ると、亀ノ子岩のそばに出た その先に山頂を見る つづら折れを登り出すと、七ツ森湖が木立を通して望まれた 山頂が近づいて国見崎展望台に出ると、東屋が建っていた

 展望台から北東
 に七ツ森の山並
 みを見る

    展望台から東
    を見ると、平
   野部が海岸ま
   で続いていた
国見崎展望台を離れると、山頂まではもう緩やかな道だけだった 山頂に着くと、植林に囲まれて薬師堂が建っていた 山頂の一隅に三等三角点(点名・笹倉)を見る

 薬師堂の裏手の林
 では、カタクリが
 花盛りだった

  下山で立ち寄った
  眺子ノ口展望台か
  ら七ツ森湖と七ツ
  森の山並みを見る