TAJIHM の 兵庫の山めぐり <新潟県の山> 
 
角田山    かこたやま 481.7m 弥彦村(新潟県)
 
1/2.5万地図 : 角田山
 
【2025年7月】 2025-132(TAJI&HM)
 
   新潟市西蒲区竹野町より  2025 / 7

 前日は守門岳を目指したのだが、予想以上の暑さの中での登りとなり、コース半ばでギブアップしてしまった。この日は守門岳と変わらぬコースタイムの山を予定していたのだが、どうも無理ではと思えて登山対象を変えることにした。そしてガイドブック「新・分県登山ガイド 新潟県の山」から選んだのが新潟市南部の角田山だった。角田山の登山コースは主なコースだけでも7コースあるようだったが、暑い中で登るコースとしては最良ではと思えて選んだのが五ヶ峠コースだった。
 この日も前日と同様の猛暑が予想されていた。ナビを五ヶ峠にセットして車を走らせると、案内標識もあってすんなりと五ヶ峠に到着となった。この日は平日ではあったが既に数台の車が止まっており、こちらが着いた直後にも2台が到着した。角田山は人気の山のようだった。その五ヶ峠コースは、山頂までの距離は3.1kmだった。登山コースに入ると始めは普通の山道の雰囲気だったが、すぐに遊歩道と言いたくなる良く整備された登山道となった。傾斜も緩やかでスムーズに登って行けた。良かったのは終始自然林に囲まれた中を歩けたことで、陽射しを受けることはほぼ無かった。一合目を過ぎた先で鞍部へと下って登り返すことがあったが、以後は緩やかな登りがずっと続いた。三合目の標識があり、五合目を過ぎると東屋が現れたので小休止とした。緩やかな尾根道を登ることに全く問題は無かったが、前日の疲れが残っているのか、30℃に近い気温の中をずっと歩いているうちに、徐々にバテ気味になってきた。そのため徐々に歩度は鈍った。山頂まで1kmとなったとき、左手から浦浜コースが合流した。続いて同じく左手から灯台コースが合流した。山頂まで750mだった。その頃にはときおり木々の隙間から日本海が望めた。あと500mの位置で現れたのは三望平で、そこ頃にははっきりバテの症状が現れていた。そのため山頂までに一度、長休憩をとることになった。それでも体力は回復せず、重たくなった体を無理やり動かして、漸くの思いで山頂に到着した。山頂は広く平らになっており、避難小屋も建っていた。ハイカーもちらほら見かけた。残念なのは展望が無かったことで、そこで木陰のベンチにころがって体力回復に努めた。木陰では弱いながらも涼しさを感じる風を受けた。少し体力が戻ったと思えたとき、山頂部の東端にある観音堂まで歩くことにした。緩やかな下りを数分続けると、広々と芝地が広がる広場が現れた。その広場を見下ろす位置に観音堂が立っており、広場は神社の境内と言えそうだった。そこに着いて漸く好展望を得られることになった。北西には日本海を、北から東には越後平野を広く眺められた。但しこの日の視界は濁っており、薄ぼんやりとした視界だった。平野部の背後に広がる山並みも薄ぼやけて見えていた。観音堂そばのベンチで改めて休憩をとった。その休憩を終えると山頂へと引き返した。そして往路の五ヶ峠コースで下山とした。その途中で木々の隙間から日本海が見えると、佐渡島もちらりと見えていた。視界は良くなったのか、ぼやけた感じは無かった。ガイドブックでは海岸線側からの灯台コースは好展望コースと書かれていたことを思い出して、佐渡島をはっきり見たく灯台コースを展望のある位置まで下ることにした。長くも歩かず展望は現れると期待していたのだが、なかなか現れなかった。標高300m辺りまで下っても展望地が現れず、ギブアップとした。ただすっきりとした展望ではなかったが、木々の隙間からなら青い日本海と佐渡島の一部が眺められた。北の方向で雲の中から山頂を見せているのは鳥海山ではと思われた。そのギブアップ地点から尾根コースに戻るのが難儀だった。少々休んでも体は回復せず、何度も休憩をとってようようの思いで尾根コースに戻ってきた。そこから登山口までまだ2.4kmあったので、緩やかな下りとは言え、更に何度か休憩が必要だった。当然、東屋では長休憩をとった。そのような状態での下りだったため、登山口に着いたときは、山頂を離れてから2時間40分が経っていた。駐車場には自分の車のみ残っていた。
(2025/8記)
<登山日> 2025年7月29日 9:23五ヶ峠駐車場スタート/9:57五合目/10:05〜12東屋/10:33灯台コース合流点/10:44三望平/11:02〜12:44山頂(観音堂を含む)/13:07灯台コースに入る/14:13五ヶ峠コースに戻って来る/14:27〜43東屋/14:51五合目/15:22五ヶ峠駐車場エンド。
(天気) 快晴。山頂の気温は26℃。山頂では弱い風を受けた。風には涼しさあり。越後平野の視界はうっすらしていたが、日本海の方向は良かった。
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越後平野のまった
だ中から角田山を
眺めた

五ヶ峠の駐車場に
は数台が止まって
いた

峠を通る車道のそ
ばが登山口だった
駐車場の一角にトイレを見た 登山コースに入った 始めはごく普通の登山道だった
すぐに遊歩道と呼べそうな優しげな道となった 登山口から200mで一合目が現れた 自然林に囲まれた尾根道だった
一度鞍部へと下ることがあり、そこを登り返した 登山口から600mで三合目が現れた やや急坂になっている所を登る
五合目標識は登山口から1.3km地点だった 傾いた東屋が現れた その中で小休止とした 緩やかな尾根歩きを続ける
左手から浦浜コースが合流した 灯台コースが合流すると、山頂まで750mだった あと500mとなって現れたのは三望平園地だった
木道を歩くようになった 木道のまま上り坂を登って山頂に近づいた 山頂が目前になった

角田山の山頂に着
いた

山名標柱のそばに
あるのは三角点に
見えたが、地図を
見ると山頂には三
角点記号は無かっ


(←)
別の角度から山頂
を眺めた 残念な
がら展望は無かっ


 (→)
  避難小屋の名は
  「健養亭」だった

木陰での休憩を終
えると、観音堂を
訪れようと東に向
かった

陽射しが注ぐ開け
た所に出た

コースが二手に分
かれており、稲島
コースに入った

そちらも木道だっ

緩やかな坂を下って行く 木道歩きが続いた 道そばに現れたのはトイレだった ユリが咲いていた ヤマユリだった

(←)
8分ほど歩いて観
音堂に着いた
その前は広場にな
っていた

 (→)
  広場側から観音堂
  を眺めた
すっきり見えていたのは北から東の方向で、越後平野の広がる風景が眺められた 左の写真の左手は日本海だった 手前の池は佐潟と思われた
北東から南東にかけてを眺めた 飯豊連峰はごくうっすらとしていた 左の写真の右半分を大きく見る 手前の住宅密集地は旧牧町のエリアだった
山頂へと引き返した 改めて尾根の樹林がきれいだと思った オレンジの花はヒメオウギズイセンかと思われた
山頂に戻ってきた 明るい中に横山太平翁像を見る 山名標識が立つ位置に戻ってきた 下山に移った 五ヶ峠コースを戻るのみ

木々の隙間から見
える日本海は青か
った

視界が良くなって
きたようだった

佐渡島の北部が見
えていた

大佐渡山地北部の
山並みだった
自然林の尾根道をずっと戻るつもりでいたのだが 視界が良くなったことで展望が良いとされる灯台コースを少し歩くことにした 灯台コースに入ると、始めに陽当たりの良いササ地を歩いた
灯台コースの七合目標識を見た 下りどもなかなか展望は現れなかった 佐渡島は木々の隙間からちらりと見えるだけだった

この日本海の風景
が現れた位置で、
引き返すことにし


写真の中央で積乱
雲を見た

その積乱雲を良く
見ると、高峰の上
に湧いていた

その高峰は鳥海山
のようだった
休み休みで引き返し、なんとか分岐点に戻ってきた 五ヶ峠コースは緩やかなで、ほっとする思いだった 往路と同じく、東屋で長休憩とした
コース中には一部植林地もあった 鞍部を越せば登山口は近かった 登山口に戻ってきた