TAJIHM の 兵庫の山めぐり <新潟県の山> 
 
弥彦山    やひこさん 634m 弥彦村(新潟県)
 
1/2.5万地図 : 弥彦
 
【2018年6月】 2018-96(TAJI)
 
   イオン県央店の屋上より  2018 / 6

 2018年6月の第四日曜日は、新潟県の長岡市で仕事をすることになった。前日は移動日だったので、現地に早く着けば午後半日をハイキングで過ごせそうだった。その観点で中越地方の山を探ると、ぴったりの山があった。それが弥彦山でJR弥彦駅から歩ける範囲にあった。
 6月23日は早朝の新幹線を利用すると、11時過ぎには燕三条駅に着くことが出来た。駅前のホテルを予約していたので、ホテルに荷物を預けると、駅に戻って弥彦線の弥彦行きの電車を待った。そして弥彦駅に降り立ったのは午後に入った12時45分だった。弥彦山は目立つ山で、上越新幹線の車窓からも燕三条駅前からもその端正な姿を目にしていたが、弥彦駅前に立つと、もう見上げるばかりにして眺められた。駅では大勢の人が降りており、ほとんどの人が弥彦神社に向かうようで、その人の流れに付いていくようにして西へと歩いた。駅前から土産物屋があり観光案内板もあって、通りは賑わいがあった。どうやら佐渡弥彦米山国定公園として弥彦神社は有名観光地のようだった。一度車道を北へと折れて弥彦神社に近づくと観光ホテルが並ぶようになり、広い駐車場も現れて更に人が増えてきた。そして巨大な鳥居を潜って弥彦神社の境内に入った。その境内は広く、大神社特有の厳かさがあった。そぞろ歩きでその雰囲気に浸っていると登山のことを忘れそうになった。本殿に参拝した後、境内から登山口に向かえる道を探ったが見つからなかった。そこで大鳥居に戻って来ると、近くに登山道の標識を見たので、それを見て登山口に通じる道に入った。それは「万葉の道」で、すんなりと登山コースに入った。始めは植林地の中を歩いて行く。緩い上り坂になり登山茶屋の前を過ぎると急斜面に付くつづら折れ道を登るようになった。冬の大雪で登山道は大きな被害を受けていたそうだが、その補修は終わっており登山道の所々でその修復箇所が見られた。登山口に入って10分ほど歩いて漸く一合目の標識が現れた。その時間ともなると下山の人が多く、何人ものハイカーとすれ違った。やはり弥彦山は人気の山のようだった。登山道は道幅も十分にあり厳しさは無かったが、どうも階段部分が多いようだった。ただ周囲は自然林となってその緑の濃さを楽しみながら登った。二合目、三合目、四合目と過ぎて行く。蒸し暑さの中を登るとあってけっこう汗をかいたが、この日は曇り空のため気温はさほど高くはなく、休まず登って行くことが出来た。登山道の緑を楽しみながらだったが、ずっと展望が無く樹林に囲まれてとなると多少単調さは否めなかった。その登りの中でオアシスが現れた。そこは七合目の標識の位置で、湧き水があってそれがけっこう冷たく美味だった。その先で漸く展望が現れて越後平野が一望となった。頭上で人声が聞こえてきたので見上げると建物が見えた。それは稜線に建つ展望ビルだった。程なく主尾根となる稜線に出ると、そこは九合目だった。稜線には遊歩道が付いており、北に歩けば弥彦山ロープウェイの山頂駅で、南に向かえば弥彦山山頂だった。すぐに山頂へと向かった。緩やかな上り坂で一気に気楽になったが、山頂までの標高差はまだ70mほどあった。遊歩道からはときおり展望があり、西に佐渡島を東にはうっすらと山並みを見た。山頂に着いたのは稜線に出てから12分後で、弥彦神社の登山口からは66分かかっていた。そこは弥彦神社の御神廟があり、一帯は広場のようになっていたため展望地でもあった。午後も2時半になっていたので数人のハイカーを見るだけだった。うっすらとした視界の中で佐渡を眺めたり越後平野を眺めたりして暫しの時間を過ごした。そして下山すべく引き返した。九合目まで戻って来ると、そこからはすぐに登山道に入らず、遊歩道を更に北へと歩いて展望ビルに寄り道することにした。そこはレストランだったが屋上に上がることが出来て、屋上は展望台になっていた。その展望台に上がると、そこは山上では一番の展望地で、佐渡島の全姿が眺められることになった。北の展望も良く、尾根続きとなる多宝山や足下には弥彦駅も眺められることになった。そして東は広々と越後平野の風景だった。これで展望に関しては十分に満足して下山に向かった。九合目標識の位置に戻ると登山道に入った。往路をただ辿るだけだが、階段部分が多いとあって膝を痛めないように慎重に下った。時刻は既に15時半を回っていたが、そんな時間にもかかわらず、まだまだ登って来る人は多く、20人はすれ違ったのではと思われた。そのハイカーとも麓が近づくと漸く会わなくなった。登山口に着いたのは16時過ぎのこと。弥彦線の時刻表を見ると、次の電車まで1時間ほどあった。駅で電車を待とうかと考えながら戻っていると、「おもてなし広場」に来たときそこに足湯があるのが分かった。渡りに船と足湯に浸かって時間をつぶすことにした。そして20分ほど浸かっていると、足の疲れは感じないまでになっていた。その元気の戻った足で弥彦駅へと近づいた。
(2021/10記)
<登山日> 2018年6月23日 12:46弥彦駅スタート/13:00〜15弥彦神社/13:22登山口/13:31一合目/13:52五合目/14:16九合目で稜線に出る/14:28〜49山頂/15:05〜20展望レストラン屋上/15:40六合目/16:14登山口/16:31〜56おもてなし広場/17:01弥彦駅エンド。
(天気) スタート時は薄曇りの空だった。山上の気温は25℃ほど。風は僅かながら涼しかった。視界はうっすらとしていた。下山を終えたときは、どんよりとした曇り空になっていた。
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12時45分に弥彦駅に着いた 駅前から弥彦山を眺めた すっかり曇り空だった 駅前通りを歩いて行く
弥彦観光案内所の前を通った 次に「おもてなし広場」の前を通った 弥彦神社の方向を目指して歩いた
交差点に案内標識が立っていた 弥彦村の案内図も立っていた  弥彦神社の大鳥居が現れた
先に弥彦神社を散策しようと境内に入った 本殿へとまずは向かった 本殿の前に立った 参詣者は少なくは無かった
境内社も多く並んでいた 登山道に通じる道はあるかと探ったが分からなかった そこで一度、神社の外に出た
登山道まで400mの標識を見た 神社の西側の道に入ったが、一般車は通行禁止だった ロープウェイに通じる道のようだった
車道は「万葉の道」でもあるようだった コース案内図を見たが、概略図だった  登山道の入口が現れた 小さな鳥居が建っていた
鳥居のそばに弥彦山登山口の標識を見た 弥彦山登山道に入ると、もう一つ鳥居が建っていた 遊歩道のような道を緩やかに登った
登山茶屋が現れた 遊歩道の感じはそこまでだった
茶屋には立ち寄らず、登りを続けた
はっきりと登山道になると、真新しい補修箇所を見たこのコースは最近まで災害のために通行止めだった 午後の登山とあって、下山者とよくすれ違った
一合目が現れた 登山口から10分だった 古くからの登山道で、良く整備されていた 山頂まで2.3kmの標識を見た
登山道の名は表参道ルートだった ヤマアジサイの花を見た 三合目の標石を見た
山頂方向を望めることがあった 周囲は落ち着きのある自然林だった 四合目の標石を見た
コンクリートで補修されている部分もあった 五合目に着くと、鳥居が建っていた 青葉がきれいだった
小橋を渡ると、その先が六合目だった ヤマブキショウマの花を見た 休憩所が現れた

休憩所は展望があ
り、東に向かって
開けていた

左の写真に写る栗
ヶ岳を大きく見る
七合目には水場があった 八合目の標石を見た 道幅の狭い所を登る

(←)
主尾根に建つ展望
ビルが見えてきた

 (→)
  主尾根に着いて遊
  歩道に合流した
  合流点が九合目だ
  った
合流点からは日本海が眺められて、そこに佐渡島を見た 山頂を目指して、尾根の遊歩道を南へと歩いた 遊歩道は緩やかな上り坂だった
遊歩道が分割されている所があった 周囲の自然林が優しい風景を作っていた 電波塔が建つピークまで歩いてきた
前方に山頂を見る そちらにも電波塔が建っていた 山頂へと向かった 山頂が近づいた
山頂へは「御神廟」の鳥居を潜ることになった 山頂は広々としており境内の雰囲気があった 最高点へと向かった
最高点は神域のようで玉垣に囲まれていた 最高点に建つ鳥居を正面から眺めた

(←)
山頂は少し展望が
り、まずは南西方
向の海岸線を眺め


 (→)
  左の写真に写る寺
  泊港を大きく見る
上の写真の左手を見る 佐渡島も一部見えていた

(←)
山頂の一角に「弥
彦山」の石碑を見


 (→)
  歩いてきた北の方
  向を眺めた

(←)
北東方向は平野が
広がっていた

 (→)
  遠方の高峰はごく
  うっすらとしか見
  えなかった
山頂を離れて歩いてきた道を引き返した 満開のヤマボウシを見た 遊歩道を戻って行く
周囲の自然林を眺めた 九合目まで戻って来ると、そのまま直進した 展望ビルまで来ると、屋上展望台に向かった

(←)
展望台から山頂方
向を眺めた

 (→)
  北を見ると、足下
  にロープウェイ駅
  が望めた
ロープウェイ駅を見る 東麓を眺めると、弥彦駅が見えていた 佐渡島の全姿が眺められた

(←)
佐渡島の一番高い
山が金北山と思わ
れた

 (→)
  金北山を大きく見
  る
下山するため、展望台を下りて九合目に戻って来た 表参道コースに入って下山に向かった 易しい山道を下って行く
六合目まで下りてきた 黄色い花を見た ホソバキリンソウと思われた 三合目まで下りてきた
一合目標石を見る 登山茶屋が見えてきた 登山口に戻ってきた
遊歩道を戻って行く 車道に出て弥彦駅へと向かった 土産物店が何軒かあった
駅へ向かう道に入ったとき、背後に弥彦山を見た 御遷宮橋を渡った 弥彦駅に近い「おもてなし広場」の前に着いた
「おもてなし広場」には足湯が作られており、その足湯に浸かって時間を潰した 弥彦駅に戻って来た 仕事が終わって、帰路の新幹線から弥彦山を眺めた
(6月25日)