TAJIHM の 兵庫の山めぐり <長野県の山> 
 
高鳥谷山    たかずやさん 1331.3m 伊那市・宮田村
(長野県)
 
1/2.5万地図 : 信濃溝口
 
【2023年9月】 2023-157(TAJI&HM)
 
   宮田村太田切より  2023 / 9

 2023年に北アルプスの燕岳を登ろうとの計画を立てたとき、その帰路で信州の低山を一つ登ろうと考えた。コースタイムが短く山頂展望の楽しめる山の条件で検索すると、一番の候補に挙がってきたのが高鳥谷山だった。
 燕岳に向かったのは9月に入った最初の日だった。快晴に恵まれて澄みきった山頂展望を楽しめた。そして翌2日は下山で、燕山荘を7時前に出ると、中房温泉には10時前には下りてきて、バスを待っても12時前にはJR穂高駅に戻って来た。そうなると午後がすっかり空くことになった。そこで予定を変更して3日に登る予定だった高鳥谷山をこの日のうちに登ってしまうことにした。安曇野ICから伊那ICまで高速道を走って、高鳥谷山の西麓、高鳥谷神社の駐車場に着いたのは14時前だった。ちょうど下山してきたグループに登山時間を聞くと、やはり1時間で登れたとのことだった。始めは緩やかな参道歩きだった。道幅はたっぷりある上に階段にもなっており、いかにも参道と言った趣があった。入口の鳥居から高鳥谷神社まで8分だった。高鳥谷神社から先もはっきりとした登山道が真っ直ぐ山頂方向に続いていた。その登山道が林道と交差すると、そこに入山禁止の標識が立っていた。どうやら高鳥谷山はまったけ山のようだったが、標識には入山禁止期間が書かれていなかった。その先は登山道を囲んで幅広のビニールヒモがずっと続いていた。どうも登山道以外には入らないようにとの注意と思えて、そのまま登山を続けることにした。登山道はやや急坂の所や表土が削られて歩き難くなっている所があったが、概ね無理なく登って行けた。途中で「覺順霊神」と彫られた石碑を見ることがあり、山頂が近づいて左手から林道に繋がるコースが合流した。その先で登山道が二手に分かれると、早く山頂に着こうと直進コースを進んだ。そして高鳥谷神社から50分で山頂到着となった。そこは広く開けており小さな祠が置かれていた。それが高鳥谷神社の奥宮のようだった。ベンチとテーブルもあり、そして何よりも展望が素晴らしかった。西に向かっての展望で中央アルプスが全く遮るものも無く眺められた。その予想以上の展望には目を瞠らすばかりだった。但し午後も3時になっており、稜線の多くは雲に隠されていた。東は南アルプスが見えるとのことだったが、そちらは木々の隙間からで、しかも中央アルプス以上に雲が湧いておりほぼ見えなかった。その東の方向に林道が見えていた。地図を見るとそちらの方向に三角点記号が付いていた。そこは小さなピークで、奥宮の位置とほぼ同じ高さだった。林道に下りるとGPSを見ながら東へと100mほど歩いて三角点のそばに出た。GPSを見ると左手のピークが三角点の位置だった。斜面を登ってピークに出ると、そこは樹林に囲まれており、その一隅に三等三角点(点名・火山)を見た。三角点を確認したことで奥宮に引き返すことにした。良く見ると奥宮までは林道とは別に尾根道があり、それを辿るとたやすく奥宮に戻ってきた。今一度西の展望を楽しむと下山に移った。下山はもう一つの緩やかな道に入った。それを数分下ると往路コースに合流することになり、後は登山口まで往路コースをひたすら辿った。下り坂となって登っているときよりも歩き難さを感じたが、易しいコースに変わりなかった。淡々と休まず下ると、40分で登山口に戻ることになった。高鳥谷山は気楽な登山を楽しめる山と言えそうだった。ところで高鳥谷山は国土地理院の地図では「高烏谷山」と「鳥」では無く「烏」の字が使われていたが、現地では神社名も標識も「鳥」の字が使われていた。
(2023/9記)
<登山日> 2023年9月2日 14:01高鳥谷神社駐車場スタート/14:09高鳥谷神社/14:35石碑/14:59〜15:25山頂(三角点ピークを含む)/15:40石碑/15:59高鳥谷神社/16:06高鳥谷神社駐車場エンド。
(天気) 薄曇り。山頂の気温は25℃。風は僅かにあり、涼しかった。視界は良かったが、高峰にはガスがかかっていた。
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高鳥谷神社の駐車場に車を止めた 登山道に入ると、すぐ先に鳥居を見た 登山道と言うよりも、参道と言えそうな道だった
赤松に囲まれた参道だった 高鳥谷神社が間近になって、高鳥谷山の標識を見た 石段の先が高鳥谷神社の本殿だった
山頂への道は本殿の右手から始まっていた 小さな蔵のような建物の前を通った 登山道に入って、山頂方向を示す標識を見る

登山道は参道と変
わらず歩き易い道
だった

林道を横切る位置
に来ると、その先
に立入禁止の標識
を見た

どうやら一帯は、
まったけ山のよう
だった
入山禁止期間は書かれておらず、登山道以外には入らないよう注意して進むことにした 登山道は少し傾斜が増してきた 登山道を赤いビニール紐が囲んでいた ビニール紐はずっと続いた
「覺順霊神」と彫られた石碑を見た 登山道は少し歩き難さが出てきた 左手から林道に通じる小径が合流した
前方に山頂が見えてきた 登山道が二手に分かれると、直進の道を進んだ 山頂が間近になった

高鳥谷山の山頂に
着いた

そこは開けており
ベンチやテーブル
も置かれていた

また素晴らしい展
望地でもあった
山頂には高鳥谷神社の奥宮が祀られていた 山頂のそばまで林道が来ていた トイレも建っていた 山頂は素晴らしい展望地で、パノラマ図もあった
山頂は中央アルプスの展望台だった 残念なことに稜線はすっかり雲に隠されていた

上の写真の右手と
なる北西方向を見


そちらの稜線は現
れていた
展望を楽しむと三角点ピークへと向かった 林道に下りるとGPSを見ながら東へと歩いた 林道を100mほど歩くと三角点のそばに着いた 左手の斜面を登ってピークに向かった 尾根に出ると、すぐ目の前が三角点ピークだった

(←)
三角点ピークに着
いた 開けてはい
たが、展望は無か
った

  (→)
  三等三角点(点名・
  火山)を見る
三角点ピークと山頂を結ぶ尾根道を見た その尾根道を歩いて山頂に戻った 間近に林道を見る 山頂に戻って改めて展望を楽しんだ 経ヶ岳を見る
空木岳が山頂をちらりと見せることがあった 北アルプスの方向を眺めた
下山は高鳥谷山に通じるもう一つの登山道に入った こちらは往路コースよりも緩やかだった すぐに往路コースに合流した 後は一本道だった
ビニール紐に囲まれた道を下って行く 林道を横切った先にビニール紐は無かった 高鳥谷神社が見えてきた
境内を抜けて行く 後は緩やかな参道歩きだった 登山口に戻ってきた